2018年07月31日

2018 7月第5週新馬戦など レース回顧

★7/28(土) 新潟5R 芝1400m戦

 このレースは、内枠から競り込まれつつもしっかり先手を取り切ったダイワメジャー産駒のグレイシアが、直線で圧巻の加速力を見せて後続をほぼ馬なりで突き放す強い競馬を披露しました。


 開幕初日の新潟は、例年以上に時計が出ていた感じはあるのですが、それでも午前中の2歳未勝利は35,7-12,3-34,8とややスローバランスとはいえ1,22,8止まりで、そこから比較してもこのレースの34,1-11,8-35,7=1,21,6という時計は中々のものではあると思います。
 スタートはそこまででもなかったにせよ、二の足が速く外から競り掛けてくる馬に対してニュートラルに前に出られた感じで、この辺は枠の恩恵もあったとはいえ素晴らしいスピード性能でした。
 前半の4Fが45,9は新馬としては破格の速さですし、後続が追走にいっぱいいっぱいになる中、この馬だけは手応え抜群で後ろを随時振り返る余裕があり、そしてコーナー中間で12,5と明確に息を入れた後、コーナー出口から直線にかけて12,5-11,4と一気に1,1も加速しているこの性能も素晴らしいものがありました。
 ラストもほぼ追うところなしながら11,8でまとめていますし、まだ時計は詰められる余地を感じさせる走りで、こういう総合力が高いのは如何にもダイワメジャーのトップクラスの仔、というイメージです。

 タイプ的にはレーヌミノルやメジャーエンブレムと同じく、前半の良さを生かす事で後半要素の武器の威力が倍増する、というタイプだと思いますし、後続を篩にかける競馬がこの時点で出来たのは凄いですね。
 勿論まだ後半要素もいい意味で未知数ですし、産駒の傾向からすればスローから追って案外、という可能性も当然あるのですけれど、そこも含めて次が非常に楽しみな逸材、という感じです。

 2着のグリーンティーでも未勝利の時計は上回っていますが、ここまでバランスが超前傾だとやはりペースの恩恵の部分は大きいでしょうし、次に自分から厳しい流れを作れるならともかく、流れに合わせて確実に勝ち負け出来る担保とまでは言えないパフォーマンスかなとは思います。


★7/29(土) 小倉5R 芝1200m戦

 ここは人気馬2頭の熾烈な一騎打ちとなり、番手からしぶとく抜け出したキンシャサノキセキ産駒のブルベアオーロが、オルフェーヴル産駒のトウカイオラージュを競り落としてデビュー勝ちを飾りました。

 小倉も土曜は強烈な高速馬場で、1000万下で1,06,9が出たくらいなので時計的にはなんともなのですが、ただこのレースは小倉らしからぬバランスであったのは確かです。
 1Rの2歳未勝利戦が33,7-35,0=1,08,7と水準的な勝ち時計だった中で、このレースは35,6-33,8=1,09,4と、かなりの後傾バランスからの持続力戦になっていて、この感じからすると上位2頭ともに距離延長には対応できそうな走りだな、というのが感じられました。

 後半は11,3-11,1-11,4と、どちらもスパッと切れたわけではないですが長く持続力を維持してきた感じですし、これが前半から飛ばす競馬でどうなのか?という部分はなんともですけれど、自分のリズムで入った時の後半要素の確かさは見せてくれたと思います。
 2頭とも出足自体は良かったように、ペースアップにもある程度は対応してきそうですが、勝ち馬が小倉2歳に出てくると扱いにちょっと悩みますね。2着馬はまぁ、未勝利レベルならどういうレースバランスでもなんとか出来るくらいの能力はありそうな感じはします。


★7/29(土) 札幌1R 芝1800m未勝利戦

 ここはレベルの高い新馬戦でいかにも藤沢厩舎らしい負け方で3着だったコントラチェックが、好スタートから逃げて問題なく後続を完封してきました。
 札幌はレースをこなすごとに踏み固められて時計が出やすくなっていった印象で、少なくとも土曜日の朝の時点では高速馬場か?というくらいの感触ですので、1,50,1という時計自体はそんなに悪くないと思います。
 ラップ的にも淡々と12,3~5を刻み続け、ラスト2Fで11,4-11,5といい加速力と持続性能は見せていますから、如何に相手が弱くてノープレッシャーだったとはいえ、流石素質はある馬だな、という所は見せたと言えるでしょう。

 タイプ的により前半を問われてどうか、とはなりますが、まだ全然出し切った感じのレースぶりではなく、札幌2歳Sを視野に入れてくるなら当然有力馬の一角には入ってくるかな、というパフォーマンスでした。


★7/29(土) 札幌5R 芝1500m戦

 ここはほとんど走らない馬を出さない名繁殖・レーヴドスカーとロードカナロアの仔であるレーヴドカナロア(名前のセンスは……微妙)が、オルフェ×ホエールキャプチャの評判馬アルママを外から差し切ってデビュー勝ちを飾りました。

 上でも書いたようにこの時点ではまだ明確に高速馬場ではなかったと思いますが、31,5-24,8-35,5=1,31,8という推移自体はやや平凡ではあり、ラストも12,0-11,5-12,0のレースラップの中で、極端に違いを見せたレース内容、という程でもないのかなとは思います。
 ただ基本外枠不利なコースで、後ろからの競馬を余儀なくされてラスト800mからスパートしていったアルママとレーヴドカナロアは着差以上には評価してもいいかな、とは思いますし、特にレーヴはコーナーからの進出もスムーズで上がり11,8-11,4-11,6くらい、かなり長くいい脚を使ってきていて流石の血統馬、という走りでした。

 アルママも悪くはないですが、血統的にも馬の走りのタイプ的にも1800mの方がいいんじゃないかな?という感じはありますね。まあ気性が難しそうなので長い所に怖さはあるでしょうが、本質的には後半の長い脚を、ゆったり入る事で高めてくるタイプじゃないかと感じる走りでしたね。

 勿体なかったのは3着のアドマイヤスコールで、上位2頭が早めに動いてきた事で好位にいた分その流れに巻き込まれ、モレイラJとしては珍しく進路取りに苦慮した感じで、ラスト100mだけ猛然と伸びましたけどエンジンの掛かりが遅すぎた印象です。
 ゴール板過ぎてすぐに先頭に立っているように明らかに脚は余していますので、次はまともに走れればポジショニングの上手さも含めてアルママより確勝レベルは高いんじゃないかなと個人的には感じています。


posted by clover at 18:24| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
グレイシアは楽勝でしたねぇ。まさにレーヌミノルという感じで、スプリント路線に行けば
大物になりそうにも思いますが、今後どういう路線を行くのか?。普通に考えれば桜花賞
までは王道路線を行くだけの価値のある能力でしょうが、この馬主なら使い分けで最初から
スプリント路線特化ということもあるかもしれないですね。
Posted by I.C.スタッド at 2018年08月14日 20:59
>I.C.スタッド様

 いつもコメントありがとうございますー。

 ほとんどテンに無理していないのに、ニュートラルにあのスピードで逃げられたことと、そこから中盤大きく緩め、一気に加速して、というギアの上げ下げの上手さには素材感がありましたよね。
 レーヌミノル同様前半の作りが大切な馬になるとは思うのですが、逆にスプリントの一貫戦でプラスに転じるかもわかりにくいので、個人的には頭打ちになるまではマイル路線で見てみたいですけどね。
Posted by clover at 2018年08月15日 18:34
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