2018年07月25日

2018 中京2歳S レース回顧

 本当はこっちから回顧書くべきだったんですが、昨日うっかりしていたので改めて、この世代最初のOP戦となったこのレース、素質馬アドマイヤマーズが悠々差し切って、1,34,7という中々の好タイムを叩きだしたこの一戦をしっかり振り返っていきましょう。


 中京は最終週でも馬場コンディションは良く、ひとつ後の長久手特別が45,8-47,3とかなりハイペースになって前はばらけたものの、それでも1,33,1という好時計が出る条件だったのは確かです。
 ちなみに去年の中京2歳Sは、先週の函館メインの日刊スポーツ杯で逃げて2着したアマルフィコーストで、35,5-23,8-35,4=1,34,7での勝利、僅差の2着がダービーでもそこそこ見せ場のあったアドマイヤアルバでした。
 そして去年の長久手特別が47,8-46,2とかなりのスローでの1,34,0ですから、ペース差を考えると馬場レベルとしては同等かちょい速いか、位だと思いますので、その中での1,34,7は悪くない、去年の上位2頭レベルの活躍は見込めるのでは?という感覚です。

 レース展開から見ていくと、まずスタートが悪かったのはグランシャピドーとマイネルフラップで、特にマイネルの方は前半2Fあたり全くついていけない感じでした。
 それ以外の5頭は同じくらいのスタートを決めますが、枠の並びの差で内からキュウドウクン、タガノジェロディと先行、その外にエイシンゾーンがつけていきます。
 アドマイヤマーズは二の足がそこまで早くない感じで、けれどその外のブルスク―ロに前を譲る事なくしっかりミルコJが押していき、新馬から一転した流れにきちんと乗せていったのは印象的でした。

 また結果的に、そこである程度促してスピードに乗せた事で、後ろからエイシンゾーンをつつく格好になって、そこで少しエイシンゾーンは掛かり気味になって先頭列に並びかけていく形になっています。
 走りそのものを見比べても、素人目にもエイシンゾーンは新馬の時より力んでいる感じはありましたし、そうやって上手く自分の馬のポジションと折り合いを整えつつも、他の馬にプレッシャーをかけていく騎乗ぶりは本当にそつがないなと感じました。
 そうする事で上手く3番手の外目という絶好位を確保し、ブルスク―ロを一列後ろに追いやる事も出来ていて、地味にこの最序盤の攻防は結果に大きく影響している感はあります。

 エイシンゾーンが前をつつく(つつかせられる)形になった事でペースはそこそこ速くなり、ラップは35,2(11,73)-24,3(12,15)-35,2(11,73)=1,34,7(11,84)という平均的な推移になりました。
 中緩みはしているとはいえ決して極端ではないですし、後半も12,3-11,8-11,4-12,0という加速度がそこまで尖っていない段階的な推移で、ほとんどどの馬でも力を発揮しやすい流れではあったのかなと思います。
 その中で追走面と後半の総合力でより良さを発揮してきたのが勝ち馬で、それ以外の馬はやや底力勝負の中で伸びしろが足りなかったレース、というイメージで見ています。

 立ち回りの上手さが目立っていたとはいえ、流石にアドマイヤマーズは強かったと思います。
 新馬が超々々スローからの3F戦、というよりほぼ2F瞬発力勝負だったので、そこからどのくらい時計を詰めてこられるのか、という課題もあったとは思うのですが、自分から前をつついてそこそこ速い流れを作り、平均的なバランスの中で要所の一脚の鋭さをしっかり生かしてくるというのは、いかにもダイワメジャー産駒らしい総合力の高さでした。
 このレースぶりを見るとやはり新馬のヨーイドンがベストではなかったのが明確に見て取れますし、そこまで切れ味の質が問われない中でしっかり他の馬との差を坂で見せられているのは良い印象ですね。

 マイルの平均ラップでこれだけ綺麗ないい競馬が出来るとなると、どうしても距離的にはここがベストで、伸ばしても2000mまでかな、というイメージではありますが、マイルなら大箱でも崩れるイメージは持ちにくいので、一先ず朝日杯に向けては、この馬に勝てるレベルの馬、というのがひとつの線引きに出来そうな感覚はありますね。
 馬の特性を生かすならデイリー杯から朝日杯がベストでしょうが、よりスケールを求めるなら東スポ杯という選択もアリかもしれません。おそらくより高いレベルに入れば瞬発力の質では少し足りなくなってくると思いますので、そのあたりを強気の騎乗で補えるミルコJとは手が合っていそうで楽しみですね。

 2着のエイシンゾーンは、新馬と比べると全体的に微妙なパフォーマンスにはなってしまいましたね。
 それは競馬を覚えて力みが生じていたのに加えて、序盤に後ろからつつかれてエキサイトしてしまった感があるのもマイナスだったと思いますし、よりシンプルな見立てとして前傾バランスになってくると甘くなりやすい、というのもありそうです。
 実際新馬とこのレースで走破時計はほぼ同じながら、上がりは2秒近く遅くなっていて、このペース差で時計を詰められなかったのは前半で削がれて後半の切れ味を引き出せなかったと考えるのが無難だとは思います。

 となると理想はもう少し距離があるところでゆったり入って、という感じでしょうし、こちらはそこそこのペースからの切れ味の質の高さは見せていますから、府中のサウジアラビアか東スポ杯あたりで見てみたいですかね。
 まあ右回りを試す、という意味で、野路菊Sや萩Sもアリでしょうし、基本的には1800mの方が安定するかな、と感じた一戦でした。

 3着のブルスク―ロは逆にこういう流れは悪くなかったはずですが、外目の枠からポジショニングがやや消極的になってしまった事で、本来前々から引き出したい一足を追い上げに使ってしまった感はあります。
 ラストはそんなに前と脚色が変わっていませんでしたし、高いレベルになると1400mは忙しそうなので、マイルで内枠、上手く先行してレースを支配する形でどこまでやれるかでしょうか。

 4着タガノジェロディもなんとも言い難いところはあるのですが、未勝利はある程度ゆったりした流れからスパッと切れ味を引き出せていたことを思えば、ここでの上がりの物足りなさはやはり前半要素なのかな、とは感じます。
 単純にサートゥルナーリア戦の面々はこの馬以外勝ち切れていないように、レベルそのものが疑問視されるところもありますが、結果的に前々の流れに飲み込まれたのがマイナスだったのかな、とは思いますし、こちらも距離延長で見てみたいですね。

 5着マイネルフラップはいかんせんテンの2Fが遅すぎましたね。
 前走にしてもそんなに速くはなかったものの、馬場が重かったことで見えにくかった弱点が明確に露呈した感じですし、そこから中盤の11,6-12,0-12,3の地点で10馬身くらいはリカバーしてきていますから、それは最後まで脚は残らないだろう、と思わせる内容でした。
 こちらはより長い距離の方がいいのかなとは思いますし、それでも要所でそこまで速い脚を見せているわけではないので中々簡単ではないとは思います。


posted by clover at 19:27| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください