2018年07月24日

2018 7月第4週新馬戦 レース回顧(土曜編)

★7/21(土) 福島5R 芝2000m戦

 最終週の福島は、特に土曜日は雨が降ったわけでもないのに一気に時計が掛かるようになった印象はありました。
 その中での数少ない中距離戦ですので時計面での評価は難しいですが、勝ったボスジラのセンスと持久力には光るものがありました。


 レースラップは63,6-61,0=2,04,6で、かなりのスローバランスとなる中でも後半はタフな馬場の影響もあり、そこまで早いラップを踏んでいません。
 結果的に12,0-12,3-12,4-12,2-12,1と、向こう正面が最速のバランスの中で、それでもラスト大きくバテず多少なり加速ラップで締めてきたあたりの内容はそれなりにいいものがありました。

 この展開を、完璧なスタートから3番手の外で進め、早めに動いて押し切ったボスジラは、いかにもこの血統らしい走りだったと思います。
 マウントロブソンにせよポポカテペトルのせよ、あまり切れ味を問われる展開は得意ではなく、持久力勝負で強い、ディープ産駒らしからぬ適性を備えた馬ですし、或いはそれを踏まえての小回り2000m最終週デビューだったのかな、とも感じます。
 ただこの馬、同時期の兄達に比べてスタートセンスはかなり良く、このペースだから、というのはあってもしっかり前目のポジションを楽に取れているのは評価したいところですね。基本的には前々から早めに動いて粘り込むレースが今後もベストになってくるでしょうし、距離も長いにこしたことはないでしょう。

 2着のコルクも外目から長くいい脚を使っていて、要所の切れ味では勝ち馬を上回っていましたが、ラスト1Fはほぼ同じ脚色になっていましたからそのあたりで力の差は出たのかな、とは感じます。
 こちらの場合もう少し前半を改善してこないと、というのはありますし、レースレベル自体もあまり評価はしづらい、血統的にもタフな展開向きでしょうから、新潟ですとちょっと狙いづらいかな、というイメージはありますね。


★7/21(土) 福島6R 芝1200m戦

 ここはヨハネスブルグ産駒のルメッサージュが、外枠から好発を決めて楽にハナに立ち、まんまとスローペースに落とし込んで逃げ切りました。
 ただ時計的にはダート?と思うくらい遅くて、いくら馬場が悪いとは言ってもカイザーメランジェ比較で精々0,7~8秒くらいの悪化なので、37,1-36,7=1,13,8という数字を評価する事は流石に出来ません。
 この中距離戦と見まがうばかりの緩い前半なのに、後半も12,4-12,1-12,2と、一回も11秒台を踏めていない事、ラストも少しとは言え減速している事を鑑みれば、かなりレベルの低い組み合わせだったと考えていいでしょう。

 勝ち馬としてはスタートセンスは良かったですが、後半要素としては見るべきものが少なかったので、そうなると如何に前半もっと攻めていけるかが鍵にはなりそうですね。ただ流石にこの数字ですと、伸びしろがあっても上では苦しい気がしますし、2着以降も中々勝ち上がりは難しいかもしれません。


★7/21(土) 中京5R 芝1600m戦

 このレースはルーラーシップ産駒のドラウプニルが、外目からしぶとく抜け出し快勝しました。
 というかここまで書いてようやく思いだしたんですけれど、今週は中京2歳Sがあったんですよね。そちらの回顧は出来ればより精密に単独で出したいので、順番が狂ってしまいますが明日やります。
 ともあれそのレースが47,2-47,5=1,34,7で、長久手特別が45,8-47,3=1,33,1という馬場ですから高速状態は間違いなく、新馬らしいスローからの2F勝負で時計になりにくいとはいえ、レベル的に目覚ましい、というほどではなかったのはあるでしょうか。

 ラップが37,3-24,3-35,3=1,36,9ですから、序盤から徐々にペースが上がっての後半勝負、かつ12,1-11,3-11,9というラップ推移からも、直線向いてからの加速力、坂地点での瞬発力勝負の度合いが強かったことが伺えます。
 勝ったドラウプニルは好スタートから外目をスムーズにストレスなく追走する福永Jらしい競馬で、かつしっかり4コーナーから前にプレッシャーをかけていって、加速度が大きい地点の手前でしっかり勢いをつけて入れたのが良かったのだろうと思います。
 この馬はほぼ残り400mで先頭列でしたから、ラストのラップはレースラップ通りくらいと見ていいですし、となると少しラスト11,9と落としているのはペースと馬場を踏まえると物足りなさはあります。
 ただルーラーシップ産駒ですから距離延長も対応できそうですし、もう少しペースが上がった時に要所の良さが生かせるようなら、ですね。

 2着のバニュルスはややスタート悪く後方インから、まだ土曜の段階ではインもそこまで馬場が悪くなかったので、ミルコJなどはかなりインに拘った騎乗を見せていて、この日の新馬2鞍もどちらもインを攻めるレースでした。
 実際に馬もあれた馬場を苦にする感じではなく、経済コースをスルスルと上がってきていい脚ではありましたが、結果的に勝ち馬とは前半のポジション差が響いた感じはありましたね。
 スケール感はさほどでもないですし、スタートという課題はありますが、それ以外はどんな競馬でも出来そうなのは強みで、未勝利レベルならチャンスはあるでしょう。


★7/21(土) 中京6R 芝1400m戦

ここもミルコJが乗ったマンハッタンカフェ産駒のジョリーズララバイが、スローを見越してレース中盤から敢然とハナを切り、そのまま粘り込む味な競馬を見せました。
 ラップ的には35,9-12,0-35,7=1,23,6と平凡で、前半緩かった割には後半のラップがやや不満、かつそれで1、2着馬以降はかなり離されているので、全体のレベルが高くない一戦だったとは思います。

 勝ったジョリーズララバイはまずまずのスタートから最初は控える競馬を取っていましたが、ペースが緩すぎると見るやインから馬群を縫ってあっという間に先頭列に進出、新馬でもこういう柔軟な競馬が出来るのはミルコJの強みでもあり、新馬に対する騎乗としての悩ましさでもあります。
 ともあれ内目からしっかりハナを取り、そのまま馬場のそこまで良くはない三分所を通しての直線、一応申し分程度に坂加速はしているものの後半要素としてはやや平凡で、丁度その真後ろから進出してきたトップウィナーの方が瞬間的な脚色では勝っていました。
 しかしそれをラスト50mからギリギリ寄せ付けずに残したあたりは人馬ともに見事で、並んで強い部分と、後は前半要素でプラスの部分が良く出てくれば上でも多少は頑張れるかな、というイメージです。

 2着のトップウィナーにしても、相手に恵まれたところはあるとは思いますが、血統的にはもっと長い所でも、と思わせますし、立ち回りの器用さや瞬間的な脚色は見応えがありました。
 小倉の1800mあたりなら勝ち負けしてきそうなイメージで、レースレベル的には微妙ですがこの馬までは勝ち上がりのチャンスは充分ありそうですね。


posted by clover at 19:31| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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