2018年07月23日

2018 7月第4週海外GⅠなど レース回顧

 今週は名高いGⅠ自体は少なかったですが、日本から条件馬の身で海外に挑戦したジェニアルとラルクのキーファーズ勢のレースがあったので、そこでしっかり勝利という快挙を手にしたジェニアルのレースも含めてザクッと回顧しておこうと思います。



 まずはニューヨーク牝馬三冠路線の第二戦・CCAオークスですが、ここはケンタッキーオークス、エイコーンSを制し破竹の快進撃を続けるモノモイガールが、先手を取ってそのまま押し切る強い競馬でGⅠ4連勝を達成しました。これで通算成績も9戦8勝と素晴らしい戦績ですね。

 ここは5頭立てと頭数は少なく、相手もケンタッキーオークスを1番人気で3着に敗れたミッドナイトビソゥとの一騎打ちムード、レース自体もモノモイガールが内から逃げて、それを外からがっちりミッドナイトビソゥがマークする形で進みました。
 ラップ的にも24,13-24,11-24,20-25,14-12,89=1,50,46という推移で、ほぼ一貫消耗戦ながら極端ではないハイペース、という中で、4コーナーで外から押し上げプレッシャーをかけるミッドナイトビソゥに対し、余裕綽々で直線もう一度突き放したモノモイガールの強さが目立つレースでした。

 勿論ラストはかなり消耗したとはいえ、それでも12秒台後半でまとめてきているあたりの持久力の高さは流石の一言ですし、全体時計としてもストップチャージングマリアやソングバードにはやや見劣るとはいえ優秀な部類に入るでしょう。
 去年のアベルタスマンもケンタッキーオークス、エイコーンS、CCAオークスと連勝したものの、三冠目のアラバマSは使ってこなかったので、この馬にはぜひ数十年ぶりのニューヨーク牝馬三冠に挑戦して欲しいですね。今年は牡馬でも三冠馬が誕生していますし、ダブルとなれば当然史上初でしょうから期待しています。



 このレースは、好位追走から早め抜け出しを図った英オークス馬のフォーエヴァートゥギャザーを、最後方待機のシーザスターズ産駒・シーオブクラスが最後の最後に捉えての勝利となりました。

 今年の春夏シーズンのカラは歴史的な好天に恵まれている模様で、このレースも綺麗な良馬場での開催となり、そのせいもあってか、英オークスでは人気を裏切ったものの、その後のロイヤルアスコットで英オークス2着馬のロイヤルイリュージョンを千切ってきたマジックワンドの方が人気をしていたんですね。
 しかし2400mに戻ればフォーエヴァートゥギャザーはやはりしぶといですし、それでも綺麗な馬場で瞬発力が活きる中でのタイプの違いも出たレースなのかな、と思います。

 ただ少なくとも良馬場でこのパフォーマンスですから、2400m路線で古馬や牡馬を相手にどうか、というレベルには感じないですかね。
 フォーエヴァートゥギャザーの方は、馬場が渋ってくれればチャンスは広がるとは思いますが、どちらにせよ今年の2400m路線はかなり混沌としたまま下半期に突入していきそうな雰囲気です。来週のキングジョージもあまりパッとしないメンバーになりそうですしねぇ。



 4頭立てと寂しいGⅢではありますが、それでも日本では500万下に甘んじていた良血馬のジェニアルが、鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたのは中々のインパクトでしたし、実のところ相手関係もそこそこ骨っぽかったのでその辺は見ておきましょう。

 とりあえず見ての通りの抜群のスタートで2馬身ほど楽にリードを作ったジェニアルは、おそらくスローにレースを支配しつつ進めていって、直線追い出しのタイミングで一瞬加速に手間取り2着馬に前に出られるシーンもあったものの、そこからの持続力の高さでしっかり差し返していて、時計的には微妙ですけれど内容としては良い競馬でした。
 2着のジミーツータイムズは、3歳時にモーリスドギース賞3着やフォレ賞4着の実績があり、去年はおそらく怪我でほぼシーズンを棒に振っての今年、ここまでGⅡ、GⅢを3戦して2,2,3着と善戦マンになっており、多分相手なりに勝ち切れないタイプなんだろうな、というのがこのレースの差し返され方からしても感じ取れます。

 とはいえ、一応今年でもレコレトスあたりに善戦していますし、このレースで4着最下位だったターレーフにも完勝しているなど、ある程度の物差しにはなる馬ですから、これに勝てた、と言う事はGⅠレベルに挑戦できる権利はある、位のイメージは持てますね。
 今年は不調気味とはいえ、ターレーフも去年のムーランドロンシャン賞でリブチェスターを半馬身差まで追い詰めた実績がありますし、3着の馬も去年のフォレ賞で1馬身半差の5着実績があるので、そこまで弱いメンバーではなかったのは確かです。

 まあぶっちゃけ今のフランスのマイル路線そのものが弱いというか、古馬大将格のレコレトスにしてもクイーンアンSに遠征して惨敗でしたからあまり当てには出来ませんが、裏を返せば今の層の薄いマイル路線なら、適性さえ噛み合えば日本で条件レベルに燻っている馬でもやれるんだ、という証左にもなっていますね。
 次はモーリスドギース賞かジャックルマロワ賞らしいですが、モーリスドギース賞ですと1300mで、もっとテンから忙しい競馬にはなると思うので、馬の適性的には微妙かな、と思います。
 一方でジャックルマロワ賞なら同じ直線マイルで適性面ではいいと思いますが、アルファセントーリが出走を予定していますので、あの馬が作るハイペースについていく形ですと厳しそうかな、というイメージはあります。
 ただサトノアレスが回避したこともあり、フランス側としては海外馬券指定レースになるジャックルマロワ賞に出て欲しそうですよね。。。どうあれこの挑戦の行く末がどう実を結ぶか、大敗してしまったラルクの動向も含めて注目していきたいです。



posted by clover at 20:40| Comment(0) | レース回顧・海外競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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