2018年07月05日

2018 スパーキングレディーC レース回顧

 雨予報があったものの結局ほとんど降らずに良馬場での開催となった今年のスパーキングレディーCは、番手追走から3角で早々と先頭に立ったリエノテソーロがそのまま押し切り、2歳時にGⅠを制した舞台で見事に復活を遂げました。レースを振り返りましょう。


 良開催ではありますが、C2の1400m戦が1,31,4ですので極端に重い、という感じではなく、近年の夏の南関の標準的な馬場、という見立てでほぼズレはなかったのかな、と思います。

 レース展開は、外目の枠から思い切ってオルキスリアンがハナ、リエノテソーロも出していきつつ、オルキスリアンが速かったので切り替えて番手外に取りつき、ラインハートが普段より積極的な競馬で2列目ポケットに入っていきます。
 外からオウケンビリーヴが続き、ややスタートで出負けしたラビットランが促しつつその後ろ、ワンミリオンスも出足が悪く、またフラワーオアシスにスッと前に入られて序盤かなりポジションを悪くし、結局中団からの競馬になります。
 ラーゴブル―も出負けして後方から、ブランシェクールはそもそもあまり前に行かせるつもりがなかったようで、スタートからじっくり構えて後方3番手くらいの位置取りで、ペースの割にはかなり縦長の展開となりました。

 ラップは36,7(12,23)-25,2(12,60)-38,9(12,97)=1,40,8(12,60)という推移でした。
 三分割ですとそこそこ前傾ですが、川崎は残り800mからスパートするので、ハーフで見ると50,0-50,8とダート戦としては比較的緩めのペースで、かつ後半が11,9-12,5-13,3-13,1となっていて、このレベルのレースとしては向こう正面の加速度はそこまで高くありません。
 結果的に3コーナーからの動き出しになる中で、コーナーでの機動力が問われましたし、直線でも多少なり再加速ラップを踏んでいますから、ある程度の追走力と機動性を兼ね備えた馬が優位、かつポジショニングにおいても前につけた馬がいつも以上に断然有利、という展開だったと思います。

 勝ったリエノテソーロは、逃げる形にはなりませんでしたが上手く前にオルキスリアンを置いて、自身はほぼ平均に近いバランスで走破しており、向こう正面での加速度を抑え気味にしたことで本仕掛けのタイミングを遅らせ、使える脚の短さを上手く補った感じはあります。
 ラップ推移的にも3コーナー入り口から、直線の勢いを上手く利用しつつペースを上げている感じで、12,1-13,3-13,1くらいの推移のはずですが、この12,1の地点で後続に対してある程度アドバンテージを作れいたのかな、というイメージはあります。

 直線でも唯一ついてきたオウケンビリーヴを、多少なり加速ラップを踏んで寄せ付けていませんし、ダートならこのくらいの距離でも問題ない、という所は見せましたね。さきたま杯がかなりだらしなかったのが気掛かりでしたが、今のこの馬はやはりポジショニングの意識が大切になってくる感じですし、ここはメンバー構成的にも楽だったとはいえ、復活の狼煙にはなったでしょう。
 少なくともマイルまでは距離の対応が出来る事は証明しましたし、今後はダート路線に専念する形でいいのではないかと思います。コーナーでの機動性も高いですし小回り向きですが、はっきり仕掛けが早くなる浦和や船橋よりは、大井川崎の方が合うでしょう。大井なら1800mでもやれるかもしれません。

 2着のオウケンビリーヴも外目からスムーズな競馬は出来ましたし、能力は発揮出来ていると思います。
 外目を通したことでしっかり角度をつけてスピードを落とさずコーナーに入っていき、リエノテソーロの出し抜きにも対抗出来た感じですし、最後甘くなったのはやはり距離の面はあるのかもしれませんが、牝馬ダート路線なら交流重賞でもやれる目途は立てましたね。
 やはり中央1200mでOPでそこそこやれている後傾型なら、マイルの牝馬路線なら足りるというのは一つの指標になる気はしますし、より強い相手と戦う時や内枠を引いた時の課題はありますけれど今後が楽しみですね。

 3着ラビットランも思ったより走ったなと思います。
 スタートはいつも通り今一歩でしたが、二の足はそこそこついて好位には食い込んでいけましたし、オウケンビリーヴより外になった事でのロスはあったにせよ、ある程度加速戦にも対応できました。
 ただ前の2頭と比較してもやっぱり最初のコーナー、そして最後のコーナー出口での反応の鈍さははっきりしていて、直線向いてもそこからもう一度加速する余力を残せていないように、コーナーで急かす競馬が合わないのは間違いないですね。
 地方でダートを使うなら大箱の盛岡のマーキュリーCとか、せめて大井の1800mとかでしょうか。京都1800mなら乗り方ひとつとは思うので、一応このレースでこれだけ走れた、という中での、秋に向けての楽しみは増えたとは言えそうです。

 4着ワンミリオンスは、やっぱり57kgですと顕著に出足の鈍さと要所の反応の悪さが出てしまいますね。
 レース的にも前絶対有利の形を作られてしまっていますし、その中であの位置から押し上げていく形では苦しく、枠がもう少し内か外かはっきりしていれば、という感じはあるにせよ、どうあれ難しかったでしょう。
 この馬自身タフなダートでもやれますが、切れ味を問われてもそこそこ戦えますし、斤量がフラットになるJBCレディスクラシックはそこまでの戦績が微妙でも狙ってみたい一頭にはなります。

 5着ブランシェクールは、あそこまで出していく気が騎手にないとうーん、とは感じますけどね。
 前走も1コーナーまでのポジショニングはそんなにうまくはなく、ペース的にも前走が37,3の入りで今回は36,7と少し速いとはいえ、内枠の利を最初から捨てるような位置取りはちょっと頷けないものはありました。
 最後は脚を使っているとはいえ、本質的にマイルは忙しいのはあるので仕方ない面もありますが、もう少し工夫は欲しかったと思います。


posted by clover at 20:58| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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