今日は運命のW杯日本戦の為に頑張って起きていないとですので、ちょっと更新も敢えて遅めにさせてもらっております。
競馬は競馬でしっかり見ていかないとですし、まずは土曜日の一連のレースを振り返っていきましょう。
★6/23(土) 東京1R 芝1600m未勝利戦
ここは新馬2着で圧倒的人気のスクリーンヒーロー産駒ウインゼノビアが人気に応えて完勝しました。
ラップが47,2-47,8=1,35,0で、馬場的にはまだ雨の影響は少なく良発表だったので、時計としてはそこまで凄みはなく、かつラストも11,6-11,5-12,5とはっきり出し切った競馬になっているために、現時点でこれ以上の伸びしろを感じさせる走りではなかったですが、それでも新馬から追走面での上積み、ポジショニング面でも良さが出てきましたし、要所の反応も含めて悪くない馬だとは思います。
勿論この内容では、素材上位の馬には歯が立たないとは思うのですが、競馬の上手さを上手く活かして、小回りコースで先行抜け出しが板についてくればそこそこ楽しめる馬かな、とは感じます。
2着以下も順当とはいえ、次で勝ち負けレベルかと言われると微妙なラインですが、強いて言えば2着のポルーニンは坂を上がって手前を変えてからのフットワークの雄大さ、脚色がかなり良く、距離伸ばして面白さがあるかも、と感じさせる走りでしたね。
★6/23(土) 東京5R 芝1600m戦
この時点で雨はパラついていましたが影響は限定的で、良馬場でのレースは、好位外目からしぶとく抜け出したエメラルファイトが、良血馬ミディオーサの強襲を凌いで見事にデビュー勝ちを果たしました。
エメラルファイトは好スタートから、内の2頭が主張したので前を譲って3番手の外と絶好のポジションで、一方のミディオーサはスタートは五分ながら出足がイマイチでやや後方寄り、馬群の間で少し窮屈になるシーンもあったりと、スムーズさを欠く前半の入りだったと思います。
その中でのラップは36,7-25,3-34,4=1,36,4と新馬らしくかなりのスローペースで、その分後半3Fの瞬発力/持続力特化戦に近い形になっていて、11,6-11,3-11,5とラストはほとんど落としていません。
4コーナーではみんなが外に進路を取る中で、エメラルファイトは最速地点ではそんなに目立つ脚色ではなかったものの、外からミディオーサが来るともう一度反応してしっかり伸び、持続力面での良さを見せたとは思います。
ただ競馬に行ってのスケール感では2着馬の方が、という内容ですし、血統的にも後半要素でこれ以上凄味が出るかと言うと微妙なので、ここからはレースセンスの良さを生かして如何に前半要素を詰めていけるかだと感じます。
現時点では地味ですが、タイプ的にアエロリット的な馬になれる素養があるかも?とは感じる走りでしたかね。
2着のミディオーサはいかにもなディープ産駒で、前半無理しない中で後半要素での良さはある程度しっかり見せてきたと思います。
4コーナーから加速する展開で外々になったのは結構なロスだったはずですが、それでも坂地点で明白に1頭だけ鋭く伸びてきていて、この馬はおそらく11,2-11,0-11,4くらいの上がりは駆使しているでしょう。
強いて言えばラストの持続力も高いながら絶対的ではなく、半姉のミスエルテなんかも瞬間的な切れが最大の武器、というところがあったので、その辺は血統的に頷けるものがあるかもですね。
ただスケール的にはかなりいいものを感じますし、直線長いコースでの未勝利ならほぼ確勝級ではないかと思います。
3着のトーセングランもこの日は最内枠でスタートの良さを生かすしかなかったですが、結果的に内のあまり良くない馬場を通り続けて最後甘くなった感じでした。
こういうコントロールが効くタイプは決して逃げなくても競馬できるはずですので、外目から番手~好位くらいで流れに乗る競馬が出来ればもう一段いいパフォーマンスは見せられる気がしますね。
★6/23(土) 阪神1R 芝1600m未勝利戦
土曜の阪神も朝の内はまだ普通に良馬場だった中での一戦は、人気2頭の共倒れを尻目にマイペースを貫いたタガノジェロディが綺麗に差し切りました。
このレースは50,5-46,2=1,36,7とべらぼうにペースが遅く、普通新馬上がりで未勝利となればペースが上がるものなんですが、そのせいで折り合いに苦慮する馬が多かったように感じます。
そして1番人気のスマートユニバンスは、スタートしてしばらくして外から挟まれるような感じになり、そこから折り合いを欠いて欠いて、結局残り800mで外に出して一気に動いていく強引な競馬を選択、好位の外目にいたディープダイバーもそれに抵抗して、逃げ番手のタガノ、ファビュラスが少し隊列を下げる格好になります。
ただ後半12,2-11,2-10,9-11,9と持続力が問われる展開の中で、12,2地点で一気に動いたスマートとディープはそれだけ脚色に余裕がなく、そこをインベタでじっとやり過ごしたタガノに漁夫の利を与えてしまった感じはあります。
無論最内枠の利と競馬センスの高さを生かしてそういう流れに持ち込んだタガノは褒められていいですし、しっかり番手のファビュラスは寄せ付けていないので一定の評価は出来るかなと思います。
逆にスマートとディープはやや持続力面や折り合いに課題を残して、素質はありそうですが次ですぐに、となるとどうかなと思わせるところはありますね。
★6/23(土) 阪神5R 芝1200m戦
ここはヨハネスブルグ産駒のジャカランダシティがハナを取り切って後続を寄せ付けず完勝しました。
この時間帯ですと少し雨の影響があったかもですがそれでも限定的、ラップ的には35,3-34,7とやや後傾ラップながらも、後半加速地点はない消耗戦の様相は呈していて、この馬が直線で伸びて突き放した、というよりは、ついてきた馬が勝手にバテた面が強そうなのでレベル的にはあまり高くはないのかな、というイメージではあります。
ただ勝ち馬の反応の良さや操縦性は確かなものがあると思いますし、2着のセプタリアンも1200mなのに折り合いに難しさを見せていましたが、最後は流石素質馬らしくしっかり持続力を見せてきていて、気性面での成長があればもう少し距離は伸ばしても、と感じさせました。
にしても、まだノーザンでキングヘイロー産駒とか普通に生産してるんだなぁとむしろそこにちょっと驚きですね。まあ血統的に意外性がありそうですし、母方の血が出て堅くなり過ぎなければ今後楽しみはありそうです。
★6/23(土) 函館5R 芝1200m戦
こちらは引き続き絶好の良馬場での開催となる中、好位外目から鋭く抜け出したトーセンオパールが新馬勝ちとなりました。
馬場は他のレースを見ても高速状態を維持していましたし、その中で34,9-35,4=1,10,3という全体時計はやや平凡です。
細かいラップ的にも後半が11,8-11,7-11,9で、新馬のお決まり通りに4コーナーで息が入っていつつも、前の馬が一気に再加速するほど余力がなかった、という感じで、まあレースレベルは低めと考えていいでしょう。
ただその中で勝ったトーセンオパールは、コーナーであまり動けなかったものの直線向いてエンジン全開、残り200mで2馬身はあったので11,8-11,7-11,5と最後まで加速ラップを踏んで差し切っている感じはあります。
でも見た目は派手ですが、それだけ前が止まっているからという点ははっきりしていて、タイプ的にも追走面は未知とはいえ、コーナーであまり鋭い機動力を見せられていない以上、この距離で上のクラスではちょっとスピード負けする懸念しかないな、という感じです。
明らかにラストの脚色からしても距離伸ばした方が良さそうですし、直線長いコースで見てみたいですかね。
★6/23(土) 函館6R ダート1000m戦
ここはコテコテの砂血統であるラブミーリッキーがスタートからあっさり先手を奪い、直線もノーステッキで押し切る強い競馬でした。
馬場的には函館のダートは標準くらいで、その中で時計的には23,9-37,1=1,01,0と、この時期の新馬としてはやはり標準的な時計にはなっていますし、ラストまで12,3-12,4-12,4とほぼ落とさずに進めているのは、如何に前半が楽だったとはいえ悪くはないパフォーマンスでしょう。
ただスタートそのものがべらぼうに速い、という感じではなかったので、より強い相手になって先行争いが熾烈になった時にどうか、という感はありますし、素材としては面白いですがいずれは逃げに拘らない競馬を試して欲しいですかね。
わざわざこういう名前をつけたというのは馬主さんにとっての期待馬であることは
間違いない訳で、そういう意味では今後を期待して見ていきたいですね
いつもコメントありがとうございますー。
そうですよね、サウスヴィグラスの仔でラブミーチャンとコパノリッキーのあいの子みたいな名前ですし、なんだかんだ持ってる馬主さんですからね。
今後の成長力や、距離への対応力など含めて楽しみに見ていきたいです。