2018年06月16日

2018 函館スプリントS・ユニコーンS

★函館スプリントS 展開予想・ポイント

 さて明日はサマースプリントシリーズの開幕戦でもある、函館スプリントSですね。
 今年も一線級には少し足りない実績馬に、軽量ハンデや馬場適性を生かして下克上を狙う馬が混ざって一筋縄ではいかないレースになりそうです。


 今年の函館も、エアレーション+シャタリングの効果も薄いのか絶好の良馬場・高速馬場というイメージです。
 1200m戦だけで見ていくと、未勝利が33,8-35,3=1,09,1、500万下が33,4-35,3=1,08,7、メインの1000万下が32,8-35,1=1,07,9という推移で、やはり馬場がいいイメージが先行しているのか、函館にしては珍しくこの全てが一貫前傾消耗戦でした。
 とはいえレースによっては後方からの差しも決まっていたりしますし、ただどうしてもごちゃつく部分は大きいのでそのあたりでスムーズな競馬が出来る馬と枠、という意識は大切になってくるのでしょう。
 とりあえず純粋な馬場としては、去年の初日のエリシェヴァが32,8-34,7=1,07,5でしたから、流石に去年ほどではないにせよ間違いなく高速条件で、このメンバーなら33,0-34,5=1,07,5くらいのイメージは持っておきたいですね。

 先行争いもかなり激しくなりそうなメンバーと並びになりました。
 内からセイウンコウセイにダイアナヘイローは当然先手を主張、ラインスピリットはその後ろくらいでしょうが、中目からタマモブリリアン、ナックビーナス、ワンスインナムーンも先行策を取ってきて、外からはライトフェアリーも早めの競馬になるでしょう。
 それぞれにかなり出足の良い馬が揃った印象ですし、基本的には内のセイウンコウセイかダイアナヘイローがハナ、或いはワンスインナムーンが強引にくらいかなとは思いますが、隊列があっさり定まるイメージは薄く、去年ほどの暴走ペースではないにしてもテンは引き上がってくると思います。
 基本的には前目にすんなり入っていけそうな馬と、外目の差し馬を中心に組み立てたいですし、その中でもしっかり追走力があって、自身フラットくらいの走破で良さを引き出せる馬は狙い目になってくるのかなと考えます。


◎ワンスインナムーン

 別に逃げなくてはダメな馬ではなく、前が飛ばすなら2~3番手からスムーズに追走できそうな並びなので、先行馬の中では一番信頼が置けるかな、と感じます。
 この馬はハイペースでも平均ペースでもしっかり自分の脚は使えるタイプですし、コーナーで動いていく競馬も得意にしていますので、箱館の舞台はかなり合うと思っていて、相手関係的にもチャンスは充分でしょう。

 前走は香港帰りの中でやや状態不安がありつつ、内が全く伸びない馬場でそれでも見せ場を作っていましたし、じっくり立て直してのここは初戦から勝ち負けを期待したいですね。


〇キングハート

 近走はある程度先行力も身につけてきましたが、ここは外目の枠から出たなりに中団くらいを確保できそうで、前の流れを見つつ動きやすい枠を引けたのはプラスだと思います。
 去年の超ハイペースの中でもある程度しっかり差し込んできているように、スプリント慣れして去年よりも追走面で余裕が出てきていると思うので、高速馬場で時計勝負のこの条件を33,5-34,0くらいで走破してくるのは難しくないはずです。
 前が淀むかは馬場の意識があるのでなんともですし、取りつくところがないと前々の馬に押し切られる可能性はそれなりに高いとは思いますが、外目からしっかり圏内には食い込んできてくれるのではないか、と期待します。


▲ライトフェアリー

 基本的に面白いほど外枠でしか走らない馬ではあり、今回も激走の条件は満たしていると言えます。
 出足が良くしっかり前に取りついてコントロール出来るのが強みで、今回は内に速い馬が揃っているのでどこまでポジションを上げられるかはなんともですが、ワンスインナムーンの後ろあたりでしっかりリズムに乗せていけるなら面白い一頭になるかな、とは思っています。

 強いて言うと時計勝負や前傾戦で更にプラスアルファがあるかはなんとも言えず、近2走も自身フラットくらいのバランスからの要所の反応の良さが目立っていたので、追走面をしっかりクリアしてくれれば直線粘り込みのチャンスは大いにあると思いますね。


△ナックビーナス

 ちょっと枠が半端で、その気になれば逃げを狙っていけるくらいの出足は持っていますが、近走の内容からもある程度控える競馬になりそうです。
 そうなると外から押し上げてくる馬もそこそこいる中、一番人気でスムーズに進路確保できるかという不安はあり、条件的には文句なく合うとは思うのですが力を出し切れないパターンでの差し損ねの可能性を強く見て、スムーズな競馬が出来そうな馬を上位に取りました。


△ヒルノデイバロー

 意外と洋芝巧者ですし、時計勝負にも目途を立てているので面白い条件かな、と思います。
 枠もそこそこ外目で、変に内に拘らなければ進路取りが窮屈になる可能性もそんなに高くはないと感じますし、ある程度前に目標を置きつつ入っていけるのは面白い条件かなと感じますね。
 奇数枠なので出負けのリスクはありますし、そのあたり総合して重い印までは打てませんでしたが、相手関係的にも力を発揮出来れば決してノーチャンスの馬ではないはずです。


△アドマイヤゴット

 こちらも外差し優位の展開と踏んで拾っておきます。
 近走も着順ほど負けていないレースが多いですし、消耗戦での時計勝負はそれなりに実績があり、コース適性も持っていますから、コーナーから強気に上がっていく競馬で上手く噛み合えば楽しみはあるかなと思います。


△タマモブリリアン

 去年の夏は北海道シリーズで存在感を発揮していましたし、その後OPではやや頭打ちの面も見せていますが、ここで水を得た魚のように躍動する可能性をちょっと期待したいですね。
 先行勢が多いのでどこまで入っていけるか、枠的にもスムーズに捌くのは難しいので出来るだけ積極的にレースメイクに関わっていって欲しいですし、ハイペース自体はどんとこいなので拾ってみたい一頭です。


※その他有力馬見解

 ダイアナヘイローは基本的に前傾巧者で高速馬場も合いますが、好走するパターンはある程度余力を持って直線加速するレースばかりで、今年の馬場と騎手の意識を踏まえるとそういうレースになりにくいのかな、と感じました。
 一貫消耗戦ですと脆いタイプで、崩れる時は大きくなので、噛み合えば頭まであっていい馬ですが今回は噛み合わない方に全振りして無印です。

 セイウンコウセイもダイアナヘイロー共々選択肢の少ない枠になってしまって、ポケットでも競馬出来ないことはないですがやはり時計勝負の消耗戦で良さが出る馬ではない事は去年を見ても明らかです。
 増してまだ全盛期の勢いは取り戻していないと思いますし、ここではどう立ち回ってもちょっと足りないかなと。

 ティーハーフは勝った時が流れに嵌り切っていましたし、本質的には前走のように後傾型ですので、ここまで時計が速くなりそうな条件では足りない図です。
 ジューヌエコールも去年の幻影が怖いですが、枠も良くないですし状態面も雲泥の差に思えるので、流石にもう拾っていられないなと。
 エポワスもここ2走が流石に悪すぎるので、ここでまたガラッと変わってきたらごめんなさいの一言ですね。


★ユニコーンS 展開予想・ポイント

 府中のダートは昨日までの雨の影響を受けて不良スタート、最終的には重でしたが、全体的に時計は出ていたと思います。
 500万下の1400m戦が35,4-12,4-35,9=1,23,7で、最終の500万下マイル戦が46,8-48,7=1,35,5と好時計、勝ったディアシューターがキレッキレの上がり35,3と、脚抜き良く素軽さが生きる、走りやすい馬場になっていたと見て取れます。
 勿論明日は晴れ予報で乾いてくるでしょうが、パサパサの良までは戻らないはずで、時計的に36秒は切ってきて欲しいな、と感じるところです。その分極端な前傾にはならないでしょうし、今日のように直線で再加速して11秒台のラップを踏むイメージは持っておきたいですね。

 レース展開はまだこの時期の三歳馬なので読み辛いですが、内からセイウンクールガイにトキノパイレーツあたりが先手を主張、それを中目のホウショウナウ、グリム、ハーベストムーン、コマビショウあたりが追いかけていく展開かなと思います。
 グレートタイムは出足があまり良くないので中団からやや後ろくらい、ルヴァンスレーヴも序盤は無理せず外目からじわっと先団に取りついていく形で、外から遮二無二、という馬はそんなにいないと思うので、ペース自体はそこそこ落ち着くイメージですかね。このレースらしく中盤でも少し緩んでコーナーから加速していく流れの中で、スムーズに加減速が出来る馬と切れ味の質を持っている馬、そして最低限の追走力を持っている馬が狙い目になるかなと思います。


◎ルヴァンスレーヴ

 外枠を引けたので信頼してもいいかなと思います。
 あんまり調教走ってないですけどそれはいつもの事と言えばそうですし、プラタナス賞の時点で外目外目から速い時計とラップにも悠々対応していて、追走面でも不安はないので、スムーズに足を出し切れる枠と、ゆるみで積極果敢に動いてくれるミルコJなら素直に本命視したいです。


〇グリム

 青竜Sの上位3頭は強かったと思いますし、実際にオメガパフュームが1000万下を完勝したのも追い風でしょう。
 かなり加速度が高いレースの中で、上手く外にスマハマとオメガパフュームを置いて競馬出来た展開利はあったにしても、要所の加速性能とそこからの粘り腰は本物で、より時計勝負にシフトしても対応できる素地はあります。
 強いて言うと前傾戦に特化した時にそこに巻き込まれると怖いですが、今回はあまり流れないと踏んでいますし、47-49くらいのバランスでも緩みがあって息が入るなら自分の脚は使えそうで、素直に上位2頭は強いかなと見ています。


▲コマビショウ

 その一角を崩せるとしたらこの馬しかいないとは思っています。
 ここ2走は緩い流れの中で動き出しが遅く、後半特化に近い流れで良さが出ませんでしたが、小倉でハーベストムーンを千切った時の持久力が素晴らしく、追走面での担保があるのでこの舞台自体にはかなり期待が持てます。
 芝スタート自体は経験がないのでそこでどこまでポジションが取れるか、その点で上位2頭の信頼度には及ばないですが、グリムを上手く外から閉じ込めるような競馬が出来れば直線での粘り腰にはかなり期待できるのではないでしょうか。


△グレートタイム

 府中マイルが合っているとは思いませんが、多分ヒヤシンスSの時のようにパサパサのタフな馬場よりは時計勝負の方が向いていて、ローテーション的にも連闘だった当時よりは、と思います。
 ただ枠が内目なので、スムーズに動けるポジションをどう確保していくかの難しさもあり、力関係としても上位3頭には少し足りないと思っていますので素直にこの序列になりますね。


△ホウショウナウ

 時計やラップ的にはそこまで目立つものはないのですが、前走七カ月ぶりでしっかり勝ち切ってきた事、そしてこのレースに強いゴールドアリュール産駒でもあるので、好位ですんなり流れに乗っての粘り込みはちょっと警戒したいかな、と感じますね。


△セイウンクールガイ

 こちらも逃げての粘り込みに警戒です。
 芝の前走は度外視できますし、沈丁花Sが平均ペースからの加速度を強く問われる展開の中で、しっかり番手から鋭く11秒半ばの脚を繰り出せていて、あの感じなら距離延長はこなせるイメージがあります。
 レピアーウィットに負けたレースでも、ハイペースから息を入れて再加速の競馬はしっかり出来ており、時計の出る今のダートでならマイルでもチャンスはありそうですね。


△ベストマイウェイ

 前走はあまり前半無理しない競馬でガラッと変わってきた印象で、かなり長く鋭い脚を使えているのが印象的でした。
 なので府中マイルでも、前半無理せず中緩みに乗じて押し上げる形で勢いをつけられればちょっと面白いかな、と感じましたし、拾ってみたい一頭ですね。


posted by clover at 17:10| Comment(2) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スマハマもドンフォルティスもオメガパフュームもテーオーエナジーも
ミスターメロディもコパノキッキングもいないなんて…
Posted by I.C.スタッド at 2018年06月16日 22:07
>I.C.スタッド様

 いつもコメントありがとうございますー。

 確かにそう並べてみると、素材上位の馬の大半が回避してしまったんですよねぇ。
 挙句使い分けで連勝をもくろみ、シヴァージこそ青梅特別で強いレースをしましたが、グリムは完全に前が壁で力を発揮出来ず、となれば、こういう結果になって当然といえば当然でしょうか。
 せめてドンフォルティスくらいは出てきて欲しかったですけれど、ルヴァンスレーヴはJDD使うのでしょうかね?まあ楽しみは後に取っておくという事にしましょう。
Posted by clover at 2018年06月17日 16:12
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