2018年06月08日

2018 北海道スプリントカップ レース回顧

 昨夜の門別ナイターで開催された北海道スプリントカップは、長い休養明けから順調にステップを踏んで、満を持しての重賞初挑戦となったテーオーヘリオスが、好位のインからしぶとく抜け出して見事に重賞初制覇を飾りました。レースを振り返りましょう。


 近年は渋った馬場での開催が多かったですが、今年はこの日に至るまでしばらく晴天に恵まれたようでカラカラに乾いた良馬場、その分普段の良馬場よりも更に時計が掛かっていた印象はあります。
 とはいえ全体時計の1,12,9はやはり優秀とは言い難く、レースレベル自体はそんなに高くない中で、上手く力が拮抗しての激戦、ラブバレットや今のスノードラゴンがここまでやれてしまうレース、という見立てでいいんじゃないかと思います。

 レース展開はラブバレットが好スタート、テーオーヘリオスもその内から先手を窺いますが、すぐ外から押して押して地元のサトノプリンシパルがハナを切り、外からコスタアレグレ、コパノマイケルも押し上げて番手に取りつきます。
 ラブバレットは前が速そうと見て少し下げて好位外目、テーオーヘリオスがその内で、それをマークする位置にニシケンモノノフと、早め早めに進出してきたスノードラゴン、という隊列になりました。

 ラップは34,7(11,57)-38,2(12,73)=1,12,9(12,15)という推移でした。
 3F目が11,7なのでテンは23,0、どうあれスタートからかなりペースは上がって、後半の落ち込み具合からしても直線での加速度は低いかほとんどない消耗戦の様相が強いかな、というイメージにはなりますね。
 時計自体はかなりかかったので、どちらかと言えばタフな馬場での相対的な追走力とコーナーからの機動力が強く問われたレースと見ていいと思います。

 勝ったテーオーヘリオスというのはやはり面白い馬で、レースラップで3,5秒の前傾、自身も35,1-37,8というハイバランスで走破しているのですが、こういう相対的な前傾ラップなら追走でそこまで苦慮しないんですよね。
 ただ2走前の中山1200m戦みたいに、前半33秒前半という絶対的な速度を問われると、後半のペース如何に関わらず追走負けしますし、中央では1400mの方が安定するのはそのあたりが大きく影響していると思います。

 ともあれ今回も、ある程度早い流れも無理せず追走出来たものの、前にいる馬があまり当てにならないのでラブバレットの内から少しずつ外目を意識して進出、ただラブバレットもそれをさせじと早めに動いて蓋をする形で直線に入り、この馬は狭い所をこじ開けてくる形になりましたが、こういう競馬でもしっかり結果を出せるようになったのは成長かな、と思います。
 ペースなどもあったでしょうが、休養前にOPの壁にぶち当たっていたころはこういう包まれる競馬ですと少し甘さが目立っていましたし、心身共にタフになった今だからこそできた重賞制覇、とは感じました。

 とりあえず時計の掛かる地方の馬場なら1200mでもやれそう、というのは見えましたが、今回は相手関係にも助けられていますし、まだまだこの路線で主役を張れる、という程ではないでしょう。
 今年はJBCも京都なので1200mでペースが鍵にはなりますし、ただ京都1200mはペースが上がりにくいコースでもありますので、そのあたりでこのまま更にスケールアップしていけば楽しみはあるかも、という印象です。

 2着のラブバレットはうーん、この相手にこの展開でも勝ち切れないかー、という感じですね。
 無論この馬自身はクラスターCがベストの舞台であるように、どちらかと言えば高速ダート巧者の面はあるので、例年以上に時計が掛かってタフだったこの日の馬場はプラスではなかったでしょうが、スタート抜群ながらニュートラルに抑えて好位からスムーズに外を通して進出、当面のライバルであるテーオーヘリオスを上手く出し抜けていましたし、いい競馬でしたがほんのちょっと力が足りなかったのは確かです。
 ただまだまだ力落ちがない事は証明できたと思いますし、次は確実にクラスターCでメイチの勝負を賭けてくるでしょうから、そこで大崩れするシーンはちょっと考えづらいかな、と思います。個人的にも結構応援している好きな馬なので、そこで悲願の交流重賞Vを果たして欲しいものです。

 3着スノードラゴンは本当に門別だと馬の素軽さが違くない?ってくらい走りますね。
 スタートも良くてニシケンモノノフを外から煽るくらい、ニシケンモノノフが押して押してラブバレットの後ろに取りついたのをマークしつつ、3コーナーで外から被せて一気に進出していく競馬は全盛期すら彷彿とさせる迫力があり、まあ最後甘くなって差し届かないあたりはやっぱり齢ではあるのでしょうが、見せ場十分のいいレースをしてくれたと思います。
 単純に前2年よりもレースレベルや馬場に助けられた面も確実にあり、ここで走ったからと次も圏内突入を安易に期待するのは早計だとは思いますが、しかし本当に息の長い頭の下がる馬ですね。

 4着ニシケンモノノフは逆に全くこの馬の良さが見られない失意のレースになってしまいました。
 スタートも良くなく、そこからの行きっぷり、勝負所での反応もイマイチで、やはりこのあたりは状態面というよりは斤量負けしている可能性が高いのではないかな、と感じましたね。
 流石に直線ラストは地力の違いで伸びてはきていますが前とは決定的な差ですし、緩やかに下降線をたどっている可能性も否めません。
 ただ斤量が軽くなる定量戦でガラッと変わる可能性も残しており、この馬もどちらかと言えば時計の出る馬場の方が得意ではありますので、色々条件が噛み合った時に人気を落としているようなら穴に一考、という感じで狙っていくチャンスはまだあると思いますし、しっかり立て直して秋にはこの馬らしいレースぶりが見たいですね。


posted by clover at 03:58| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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