2018年05月21日

2018 ダービー プレビュー

★はじめに


 さぁ、今年もいよいよ三歳牡馬の晴れ舞台、ダービーがやってまいりました。

 去年の記事を読み返してみますと、なんとか頑張って文学的に仕上げようと努力してとっちらかってる感じがいかにもこそばゆいですが、今年はこれまで通り肩の力を抜いてサラッと、その分個別分析はしっかり進めていきましょう。


★レース傾向分析


 まずは恒例の去年の記事です。




 概ねのレース傾向としてはここで書いた通りでいいと思うのですが、去年は例外的に超スローペースになりました。

 過去でも良馬場でここまで遅かったのはエイシンフラッシュの年に次いで二度目くらいのレアケースですが、どの馬もある程度色気を持って臨む舞台で、かつてほど明確な逃げ馬、というのが少なくなってきた昨今では、このパターンの発生頻度が高まってくる可能性はありますね。

 特に今年は典型的逃げ馬のアイトーンが除外候補ですし、ケイティクレバーも出られなさそうで、今のところジェネラーレウーノやサンリヴァルあたりの、そこそこ力のある馬が逃げ候補に挙がる状況ですから、ペースや展開に関してはあまり決めつけ過ぎない方がいいな、と思っています。


 また、去年提唱したいわば新・ダービーポジションに関しても、ある程度の可塑性を踏まえた対応は必要だと痛感させられました。

 まぁ如何にドスロー明白だったとはいえ、あの位置から動いていって番手でピタリ折り合えたレイデオロのレースを再現するのは中々難しいでしょうが、少なくとも今までの傾向からこの馬はポジションは取れないだろう、と決めつけるのは良くないなと思っています。

 昨日のアーモンドアイにしたってそうですし、過去にもワンアンドオンリーみたいに、それまで折り合いを重視して差しに徹していた馬が、ここ一番の舞台で乾坤一擲の先行を見せる可能性もあるわけで、細かく言うなら個々の馬の過去のレース、特にスタートからの反応を注視して、出していこうと思えばそれが可能な馬なのか?というのは視野に入れておくといいかもしれません。


 今年の場合は週中に雨予報が出ているもののまず本番は良馬場になりそうですし、Cコースで益々時計も出そうなので、やはりポジショニングが最終的には明暗を分けるレースになる筈です。

 昨日のサトノワルキューレではないですが、持続力型が持続力一本で差せるレースでは決してなく、またダービーならではのジンクスも様々あり、それは比較的勘所を突いているものが多いので、そのあたりも含めて総合的に考えていきたいですね。



★出走馬所感


・ダノンプレミアム


 皐月賞こそ一頓挫あり無念の回避となったものの、そこからダービーに向けて肉体面・精神面共にしっかり逆算しての陣営の仕上げに抜かりはないように思えます。

 2歳時はあまりにマイルで強すぎたために、距離が伸びてどうか?と不安視されてもいましたが、弥生賞では超スローからの機動力・瞬発力勝負でも楽々押し切り、あの内容が再現できるのであれば、当然このダービーの舞台でも勝ち負けはできる、というより個人的には素直に最右翼だろうとは考えています。


 追走を問われても強い馬ではありますが、基本的に最大の武器はそのポジショニングセンス、そして要所からの一瞬の加速の凄まじさで、これは比較的4角出口からの加速性能と切れ味の質を問われやすい近年のダービーを考える上では大きな要素です。

 持続力面の担保はあくまでもマイルで、という留保がつきますが、昨日のアーモンドアイ然り、ゆったり前半を入れるならば簡単に削がれるレベルの馬ではない、と言えるでしょう。


 とにかくスタートダッシュが良い馬ですから、最悪外枠でもやれるでしょうが、やはり極端な内外は避けたいかな、というイメージはあります。

 勿論このレースは内枠絶対有利ではありますが、それ以上にこの馬の場合はいつでも動ける位置にはいたい、スムーズ回ってくれば結果はついてくるレベルにあると思っていますので、真ん中くらいの枠からどれが逃げるのかを窺いつつ、3~4番手の少し外目くらいが取れればべストだと思います。

 今のところ最低でも本命か対抗は打つつもりですし、この馬を後ろから差すのは並大抵ではないと思うので、その可能性を感じる馬を探っていくのが今年の重要なファクターになるでしょうね。



・エポカドーロ


 その本命不在の皐月賞で、渋った馬場と展開を味方につけたとはいえ強い競馬で突き抜けたエポカドーロ、この世代で唯一春二冠馬の刺客を持つこの馬はどうでしょうか?


 まず単純に、この馬の好走履歴を見る限り、瞬発力の質を高いレベルで見せた事は一度もない、というのが目を引くところです。

 ある程度ペースを引き上げていく中での加減速は非常に上手いイメージですが、要所でスパッと、というよりは、じわじわどこまでも伸びるというイメージで、このあたりはステイ~オルフェという血の流れを強く感じるところです。

 スプリングSを経ての皐月賞でステルヴィオを逆転できたのは、馬場の恩恵と多頭数競馬だからこそ、とはなりますし、単純に2400mに伸びるのは決してマイナスではないでしょうが、素直にこのレースの平均的なペースからの切れ味比べになったとしたら、同じ位置にいるダノンにはあっさり切れ負けるイメージが大きいですし、ステルヴィオにも差し込まれるでしょう。


 この馬が勝ち負けを意識するにはやはり追走面を生かすしかないな、とは思っていて、最低でも勝ち時計を2,24,0と見込むなら、それこそ自分で逃げて昨日のサヤカチャンくらいのペースを刻む意識はあってもいいくらいです。

 前半ある程度踏み込んでいっても、一息入れられれば後半長く脚を維持できるのは強みですし、それでもダノンプレミアム相手には簡単ではないでしょうが、展開次第では圏内を外す可能性も充分に危惧しています。増してペースメイクには信頼が置きにくい戸崎Jだけに、他力本願的な競馬で噛み合う可能性は踏まえても、重い印までは打ちたくないな、というイメージで見ています。



・ステルヴィオ


 2歳時からずっとダノンプレミアムの後塵を拝し続けた世代のNO,2の座から皐月賞では滑り落ちてしまいましたが、良馬場で切れ味が生きる府中の舞台で、アーモンドアイに続き父ロードカナロアの評価を上げる殊勲の星を上げる逆襲が出来るでしょうか?


 少なくともこの馬に関してはずっと言い続けているように、距離延長が際立ってマイナスにはならないとは思っています。

 無論古馬になってより適性が煮詰まった時にどうかはともかく、可塑性があるうちの同世代の2400m戦なら充分こなせる、自分の末脚は発揮できる舞台だと認識しています。

 

 ただしこの馬の場合、アーモンドアイよりもはっきり弱点と言えるのが機動力の悪さ、瞬間的な質の微妙さになります。

 とにかくエンジンが掛かるのが遅いですし、いざスピードに乗ってもスパッと切れる感じではなく、どこまでもしっかり伸びていくタイプで、はっきり持続力型ではあるので、その点ダービーと言う舞台に求められる適性とは少し外れているとは言えます。

 当然この馬も一連のレースぶりからポジショニングはそこまで期待できないですし、といって内枠で包まれる競馬ですと踏み遅れる可能性もあるので、そのあたり能力は認めても中々狙いにくいところはあります。


 それでも基本的にずっとルメールJが乗ってきた馬で、一か八かの競馬が出来る下地はあると思いますし、レース全体が流れて縦長になった時に、それでも強気に仕掛けていく事が出来れば、ダノンに冷や汗をかかせる競馬くらいはできる可能性はまだ十分保持していると考えています。

 個人的にずっと追いかけている馬ですし、流石に本命は打ち難いですが枠の並び次第では重い印も視野に入っています。



・サンリヴァル


 こちらも地味ながら堅実な成績で、皐月賞でもエポカドーロには完敗ながら改めて適性の幅の広さを見せました。

 この馬の場合もある程度適度に追走が問われた方が良くて、エポカドーロよりは良馬場での切れ味比べに対応出来るとは思いますが、一連のレースを見ても持続力は甘いタイプだと考えられます。

 前走のように後ろのグループの末脚が削がれる馬場ならともかく、やはり良馬場府中ですとしっかりペースを作って仕掛けをギリギリまで遅らせる戦略が必要で、その辺腹を据えて進められれば……と、今年覚醒中の藤岡佑J継続なら、去年のリベンジの意味も含めてちょっと期待出来たのですが、流石にテン乗り浜中Jですと一気に狙い辛くなってしまいました。


 どうしたってダービーは乗り替わりが勝てないレースで有名ですし、本当にいい脚は一瞬、というタイプなので、それをどういう流れで最大限に引き出せるか熟知していない乗り役では流石に難しいかな、とは見ています。

 前目に入っていく馬も強敵は多いですし、逃げて目標にされる可能性も高そうですので、こうなってくると印を回すのは難しいかも?というイメージですね。

 しかし逆にこの馬の出方がいまいち読めなくなったことで、全体のペースも含めてますます混迷を極める、という意味でも、本当に藤岡佑Jの騎乗停止は勿体なかったですね。



・ジェネラーレウーノ


 皐月賞ではただ一頭前々からしぶとく粘り込む強い競馬を見せたジェネラーレウーノが、改めて府中の舞台でどのような走りを見せてくれるのか注目です。


 少なくとも未勝利を勝ったころとは馬が違っている、とは思っていて、あの当時はこの馬にここまでの追走力があるとは微塵も思えなかったのですが、実際問題超スローで入っても後半要素は微妙、それこそシャルドネゴールドと互角程度ではあるので、その点でダービーと言う舞台は歓迎はしにくいとは思います。

 ただこちらは田辺J継続ですし、切れる脚がないのはわかっていると思うだけに、思い切っての厳しいペースを刻んでくる可能性もそこそこあって、どこまで平均的な競馬に活路を見出せるか、だと考えます。


 ペースがハロン12ちょいまで引き上がって尚、未勝利の時の様な長くそこそこ鋭い脚が使えるならば勝ち負けまで視野に入れられますが、その後のレースが中山ばかりでなんとも言えず、ローテーション的にはエイシンフラッシュっぽいので気にはなるのですが、印の打ち方には一番迷う馬になりそうですね。



・ゴーフォザサミット


 皐月賞のトライアル路線では距離不足や出負けなどで真価を発揮出来なかったこの馬も、青葉賞では優等生的な競馬でその素材の高さを改めて知らしめ、蛯名Jの悲願を乗せてダービーの舞台に挑みます。


 少なくとも去年のアドミラブル比較では足りないにせよ、歴代の青葉賞勝ち馬の中では上位に入ってくる走りでしたし、なにより馬群の中から競馬出来るセンスと持続力の高さは武器になりそうで、内枠を引いてスタートが決まれば俄然怖い存在になります。

 ローテーション的にも少し余分さは見え隠れしますが、去年晴れてダービートレーナーになった藤沢厩舎ですし、使ってくる限りはしっかりした状態に仕上げてくれるでしょう。

 

 ただ瞬間的な切れは最上位とは言い難いですし、首尾よく中団くらいにつけられても前走ほど楽に捌けるかはなんともですから、流石に前のダノンを捕まえられるほどの破壊力はなく、連下は打ちたいですが流石に重い印は、という感じですね。



・ブラストワンピース


 おそらく人気ではかなり上位に来る無敗のハービンジャー産駒のブラストワンピース、去年大ブレイクの父の血の権威をここでも高める事が出来るのか、そしてダノンプレミアムとの無敗対決を制する事が出来るのか?


 少なくともまだ底を見せていない、という点での怖さは間違いなくありますし、未だかつて成功した事のない毎日杯からの直行ローテですが、少なくともこのレースを経由しての活躍馬は多く、それを裏付ける時計もあるのは強みです。

 また2戦目に府中2400mを経験しているのもプラス材料ではあり、その割に消耗度が低い、という斬新なローテーション選択がどう出るか、外厩の真価を問う上でも、アーモンドアイの桜花賞に続いて注目の走りにはなると思います。


 ただ現状見せている走りで、一線級に文句なく太刀打ちできるか?となると少し疑問符は尽きます。

 毎日杯も高速馬場でラチにぶつかるアクシデントはありつつ、でしたが、そこまでの経緯に一切ロスがなかったのも確かで、そこから見せた切れ味・持続力共に最強クラスには一歩足りないとは感じました。

 2着のギベオンはNHKマイルでも好走しましたが、勝ち馬はダノンが歯牙にもかけなかったケイアイノーテックではあるわけで、そのあたりの比較からしても、首尾よく先行できたとしてダノン相手に勝ち負けに持ち込むには、余程この距離でのプラスアルファがないと、とは感じますね。


 でもゆりかもめ賞を見ても坂での加速性能はありそうで、舞台としては悪くないのは間違いないですので、内枠を引けば最低でも連下は打たないとダメかな、というイメージです。外枠なら他に面白い馬がいるなら、というくらいの序列で今のところは考えています。

 ……流石にこっちまでがアーモンドアイクラスに化け物、ってイメージはないんですよねぇ。



・キタノコマンドール


 皐月賞ではキャリア2戦ながら大味な競馬でギリギリ5着を確保、今年から優先権が広がった恩恵を受けての出走となるあたりに持っている感が漂うこの馬が、とりわけ大舞台で燃えるハンターミルコJと共に一気の逆転劇・戴冠を目指します。


 前走は見た目通りに大味ながらかなり強い競馬はできていて、少なくともスムーズな競馬が出来ればステルヴィオと互角の差し比べが出来るかも、とは思わせました。

 すみれSも高速馬場でかなり加速力が問われる特殊なラップを踏む中で、コーナーからの機動力と瞬間的な切れ味は中々でしたが、ラスト1Fはその機動力ほどは伸び切れなかったイメージですし、相手もケイティクレバーではあるのでそこまで高く評価はしにくいところはあります。


 あとまだ馬群の中からの競馬はしていないのですが、やはりこの舞台ですと外から大まくりで差す、というのは並大抵ではないので、その辺も含めてここまで人気過剰なら嫌ってみたくはなります。でも機動性能そのものはこのレースに噛み合うので、内枠を引けて一か八かの競馬が狙えるのであれば評価を上げるパターンもありますね。

 どうあれこのレースは枠が出てみないと、という面は強いですし、その中での当落線上、というイメージです。



・ワグネリアン


 こちらも2歳時から素材を高く評価されていたものの、皐月賞ではほぼ同じ位置からキタノとステルヴィオに伸び負け、その内容からやや評価を落とす格好になりました。

 それでも弥生賞でダノンプレミアムに迫った末脚は健在でしょうし、改めて良馬場府中での逆襲を狙います。


 結局こういう、エンジンの掛かりが遅いタイプにダービーの舞台で福永J、っていうのが一番噛み合いにくいのは厳然として歴史が実証している所ではあります。

 この馬はステルヴィオ以上に瞬間的な質が高くはないですし、ラスト1Fくらいでようやくエンジン全開になるタイプですので、それこそ残り800m手前くらいから動いていっても遅いくらいの可能性はあって、ただレースがそういうロンスパの流れになるか、またそうならなかったとしてこの人馬が早仕掛けを選択出来るか、となると、ちょっと分の悪い賭けにはなるのかなと感じます。


 タイプ的に2400mへの延長は悪くないと思うのですが、ディープの仔の割にはどちらかと言うと2400mなら阪神の方が合いそうなイメージはあるんですよね。

 東スポ杯も全体で流れて速めに追いかける形で坂に入れているので目立ちませんが、中京の新馬戦なんかでも坂地点はややヘンリーバローズの切れに見劣っていたりと、要所要所で弱点はある馬なので、それを全て神懸かり的にフォローできるなら、勝ち負けまでチャンスはあるでしょう。

 ただ現実的に皐月賞の差し負けの差は重いですし、少なくとも個人的にステルヴィオより重い印は打つ気にはまずなれないですね。



・オウケンムーン


 皐月賞こそ馬場悪化とコース取りのミスで惨敗してしまったものの、こちらはトニービンから連なる府中2400mの鬼の血統、勢いに乗る国枝厩舎の、去年の藤沢厩舎に続くオークスダービー独占なるかに注目です。


 馬のタイプ的には、ここでこそ怖い、とは感じています。

 共同通信杯は実質的に超スローに近い流れの中で、しっかり好位を確保して抜け出す時の切れ味がかなり鋭く、上がり全体としてもきっちりまとめてきました。

 去年のスワーヴリチャードに比べても後半要素では一段上の競馬だったと思いますし、出負けなどがあったとはいえゴーフォザサミットを楽に封じていますから、左回りならガラッと変わり身を見せる可能性はあるかな、と感じています。


 内枠が引けるようなら単穴まで視野に入りますし、余程外でない限りは出来る限り印は回したい馬になりますね。



・ステイフーリッシュ


 京都新聞杯では今までのイメージを一変させる先行策で完勝、その素材の確かさを見せつけたステイフーリッシュが、去年幻惑の超スロー逃げで見せ場を作った稀代のペースメーカー・横山Jを鞍上に向かえて下克上を狙います。


 前走の内容と合わせての鞍上のチョイスは面白いですが、やはり乗り替わりで勝ちまではない、というジンクスの重さと、後は瞬発力の質の足りなさは明確に弱点になるので、それをこの距離・コースでどこまで補えるかだと思います。

 結局のところエポカドーロ・ジェネラーレウーノ・サンリヴァルあたりと一緒で、出来る限り先行しつつペースは早くして、後半のラップ偏差を少なくしたいタイプだとは思いますし、これだけそういうタイプがいるなら変なスローはない、と思いたいのですけど、そこで金縛りが起きるのがダービーだけに、その呪縛からも自由であるように見える横山Jのタクトには結果は別としてかなり注目です。


 色々度外視の部分が多い共同通信杯の負け方とは言え、それでも全く切れ味で足りなかった事実は厳然としてあるだけに、個人的にはポジショニングで最大限のマージンを取ってもオウケンムーンの方を上には取りたいかな、とは考えていますし、ここまでは印が回らないんじゃないかなと踏んでいます。



・ジャンダルム


 強い世代の中でもしっかり自分の競馬は続けて善戦してくるジャンダルム、2400mという距離き鬼門にも思えますが、ダービー最多勝の武Jのマジックが炸裂するかも含めて楽しみな一頭です。


 こちらも現実的に見た時に、瞬間的な切れ味が最大の武器で持続はちょっと甘い、というタイプですので、総じて先行馬はやっぱりダノンがいる以上それ以上は、という評価にはなってしまいます。

 ただこの馬の場合既に馬群を鋭く割った実績はありますし、白帽でインベタ、3列目あたりからじっくり入って、外からの動きが速くなってコーナーのロスが強く出るパターンを我慢して、というくらい嵌れば、サトノラーゼン競馬が出来る可能性はあるかな、と思いますね。

 距離不安も大きいだけに外枠ならバッサリ消しますが、内枠を引いた時は少し考えるラインかなと見ています。



・グレイル


 皐月賞はタフな馬場でこの馬らしい長い脚を繰り出せたものの、果たしてそれが府中の2400mで武器になってくるかどうかが鍵ですね。

 結局この馬も共同通信杯で坂加速性能の低さ、瞬発力の質の低さを露呈はしていますので、そこをフォローするためには5Fで分散されるくらいの展開利が欲しいところですし、現実的な流れの中ですと切れ負けして、最後はジリジリくるものの、という競馬で終わってしまうと思います。

 岩田Jなので内枠ならインベタしてギリギリまでコース利を取るレースはしてくるでしょうが、それが噛み合うかも微妙なタイプですし、調教はいつでも走る馬なので怖さはありつつ基本的には消しの方向で考えています。



・タイムフライヤー


 GⅠ昇格初年度のホープフルSを制し、去年のレイデオロに続く殊勲を目指すこの馬はどうでしょうか?


 1~2戦目の負け方を見る限り、まだあの頃は切れ味と機動力を併せ持っていた感じなんですけれど、この春シーズンは要所の良さが随分影を潜めてしまっている感じはします。

 無論相対的に相手が弱かった面もあってですし、あと若葉Sの負け方なんか見ていても、純粋にポジショニングで苦労している感じはいますので、ここで左回り2400mになってもスッと先行できるかはなんともです。


 ハーツの仔だけにこの舞台替わりは警戒すべき材料ではありますが、現実的に先行できたのが京都2歳Sだけとなると、ですし、後方からの決め脚比べでは他の有力馬に対して高速馬場で武器になる要素はない、とは思うので、未知の面での怖さはありますが流石に印は打たないと思います。



・エタリオウ


 ここしばらくどのクラスでもの2着ゲッターと化しているエタリオウが、この大舞台でもその2着力を遺憾なく発揮できるか注目です。


 馬の素材そのものはまずまずいい、と思っているのですが、結果的にサトノワルキューレの春の結果を踏まえてもやっぱり一線級ではないと感じますし、前走にしても望外に外主導の先行争いになって、その流れに躊躇なく乗っていけた事と、コーナーでもまだそこまで引き上がらない流れの中で先んじて動けたのがプラスファクターだったとは思います。

 なので、シンプルにゴーフォザサミット以上の評価は難しく、賞金圏内に潜り込めれば御の字ではないでしょうか。



・アドマイヤアルバ


 こちらもハーツ産駒で距離伸びても要所の機動力を引き出せたのはいい要素ではあるものの、流石に地力では足りないですね。

 強いて言えばマイルでも先行出来る馬だけに、前前に入っていってどこまで粘れるかですが、それでも前にも強敵はズラリ犇めていて、ちょっと割り込む隙はないのではないか、と思います。



・コズミックフォース


 プリンシパルSは早めの仕掛けからギリギリ粘り込むしぶとい競馬でしたが、自身のバランスとしてはスローで、かつ仕掛けが早い展開で出し切る形が噛み合った印象で、すみれSの負け方なんかを見てもあまり器用さは感じません。

 また前走も時計的に走り過ぎの印象もあり、負けてきた相手関係的にもここで強気になれるめぼしい材料はないかな、と思います。



・テーオーエナジー


 まぁ賞金持ってるんだし出る権利はあるのは確かですが、個人的にはアイトーンが単騎の大逃げでどこまで粘れるか、って方が楽しみはあったのでなんともです。

 馬自体は完全に初芝なので未知数の面が大きすぎますし、それでも単純にダート路線でもトップではない馬がここで足りるほど競馬は甘くはないでしょう。ひとつでも上の着順を、が現実的ですね。


posted by clover at 20:13| Comment(4) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★ いやあ、今年もダービーウィークですねえ。

以前は、ダービーは何で盛り上がるのか?が分からなかったんですが、春はダービー、冬は有馬記念ってことですかね(笑)

で、今年のダービーはダノンプレミアムは外せないんですが、相手探しが相当難しい印象です。

個人的には、エポカドーロとジェネラーレウーノの取捨の判断が悩ましくて、
エポカドーロは無いとは思いますが戸崎Jが思い切った乗り方をしてくれば...

何と言っても皐月賞馬だ!のフレーズが踊るような騎乗をしてくれば怖いですよね。

先ずないとは思ってますが(笑)

ジェネラーレウーノは鞍上含めて好きな馬なんですが、中山でこそかなあ?とは思いつつ、皐月での粘りこみが侮れないなあと。

何にしても今年は日本ダービーを誇れるレースになって欲しいですよね。

去年が拍子抜けだったので。
Posted by J.N at 2018年05月23日 03:18
>J.N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 個人的なイメージとして、今年のダービーはアイトーンが出られない事と、サンリヴァルの藤岡佑Jが乗れなくなった事で、去年ほどではなくともスロー展開になる可能性も高くなっちゃったな、とは見ています。
 特に藤岡佑Jの、去年何も出来なかった悔しさをぶつける騎乗は見たかったんですけどねぇ。好事魔多し、というやつでしょうか。

 少なくとも浜中Jテン乗りのサンリヴァルが果敢に逃げるイメージは薄く、まあ馬自身ある程度スローへの適応力もあるのでそれはそれでいいんです。
 ただジェネラーレウーノにしても未勝利からの逃げての2連勝より、前に馬を置いた競馬の方が確実に集中して走れている、というのはあるので、田辺Jとしてもペースは引き上げたい、けれど逃げたくはないというのが率直な心情ではないかと。

 なのでエポカドーロに関しては、逃げようと思えば逃げられる立ち位置にいるはずなんですよね。
 この馬の場合気性面にさほど問題はないですし(いやまぁオルフェーヴル産駒なのでいつどうなるか、って怖さはありますし、距離延長もプラスではないかもですけれど)、なにより瞬発力が足りない馬ですからね。

 やっぱり新馬戦の負け方が気に入らなくて、かなりの高速馬場でラスト11,3-10,8なんてラップを踏む中、完全に切れ負けしていました。
 この馬以外のこのレースで負けた馬が一頭も勝ち上がれていないレベルなのに、そのランクの馬でも33秒台の上がりは使えているわけで、そう考えるとスローに合わせての勝負では一銭もいらないのかな、とは感じます。

 もしも私がこの馬のレースプランに容喙できる立場なら、

「この相手ならその気を見せれば無理に競ってはこないから思い切って逃げろ。
 ペースメイクとしては47,5-49-47=2,23,5くらいを狙って、絶対に前半と中盤、特に中盤で不必要に緩ませるな。
 3~4コーナー中間からじわっと引き上げていって、それで差されたなら仕方ない。」

 って言いたいですかね。
 こういう流れになれば、それについてくるウーノ共々浮上の目は大いにあるとは思いますし、そのあたりは藤原厩舎の戦略力と、戸崎Jの実行力にそこはかとなく期待、という感じでしょうか。
Posted by clover at 2018年05月23日 04:00
毎度!
盤石政権の自民党、ダービーウィークをGWシーズンと変える法案を通して成立させて欲しいところでw
全国1億人競馬ファンには仕事に身が入らず経済活動も効率的に良くないのでw

しかし、
美浦の重鎮ジョッキーは持ってますね。
なんとも典が怖いw

スポニチアネックス
 名手が好感触を得た。京都新聞杯を制したステイフーリッシュは、初コンビの横山典を背にして坂路で併せ馬。楽な手応えのまま2馬身先着した。4F54秒3~1F12秒6。横山典は「(指示より)1秒ぐらい遅かったけど、問題ない。現時点で馬は言うことないよ。こんなにいい馬の依頼が来ると思っていなかったし、光栄ですね」として、レースでの作戦について「枠や馬場を見ながら」と言った上で「帰りの新幹線で、どういうレースをしたらいいのか考えますよ」と笑って答えた。

●横山典騎手「動きはいい。いろいろなパターンのレースができているから、あれこれ考えなくてもいい。チャンスのある馬。声がかかってありがたい」(夕刊フジ)

ホマレボシが残った残ったワールドエースとゴールドシップ届かねえみたいな (35.6-36.1)なペースを、
典が勝負パーマネントかけてやる気の逃げ打ったら?
なんて妄想し考えてしまい眠れず。(苦笑)

また、もう一人の美浦の重鎮ジョッキー蛯名。
前走はダービーへの情念漂う内でなく我慢強く外に出して突き抜けた手綱さばきには天晴れ。
個人的に敬愛する菜七子ちゃんでは、
まだまだ到達することが出来ないレベルであり。
内に行って詰まって終了の可能性があり。
蛯名ダンス!今年こそは!と、
個人的な感情が沸いて来ますが。
勝負の世界だから当然と甘くはなく。(苦笑)

とにかく、
今回は消耗戦に持ち込み栗東ジョッキーたちを一泡吹かすして欲しいところです。
それが出来るのは典であり田辺も消耗戦で闘い抜くしかない。
そして北村!出負けだけは勘弁!プレミアムを外から被せて真っ向勝負や!非SSの血が騒ぐ。

兎にも角にも、
枠抽選結果が楽しみですね。

Posted by ギャロップ at 2018年05月24日 01:48
>ギャロップ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 このメンバーですと横山Jの逃げは普通に有り得るので怖いですよねぇ。
 既に枠が出て、比較的逃げ・先行馬が外に集まってしまった感もある中で、どの馬が思い切って出していくのか、内のダノンが最悪押し出されるリスクを承知でもどこまでポジションを取りにくるのか、そのあたりの駆け引きも面白そうです。

 蛯名Jもかなりいい枠貰えましたね。スタート決めれば内目の3列目くらいに潜り込むチャンスがありそうですし、これは俄然楽しみになってきました。
 逆にステルヴィオとワグネリアンはちょっと厳しい枠になりましたし、そのあたりも含めてしっかり「ダービーを勝つ馬」を探り当てていきたいですね。
Posted by clover at 2018年05月24日 16:38
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