2018年04月30日

2018 かきつばた記念 レース回顧

 GWの交流重賞ラッシュの第一弾、名古屋でのかきつばた記念は、好位追走したサクセスエナジーが斤量差を生かして早め先頭から悠々押し切り、今後の飛躍を予感させる初重賞制覇を飾りました。レースを振り返りましょう。


 名古屋の馬場は良で、時計的にも難しいところはありますが、基本的には去年のこのレースの日と同じくらいの水準だったのではないかな、と感じます。
その上で、去年が49,1-37,7=1,26,8という時計でトウケイタイガーの圧巻の逃げ切りだったのが、今年は48,6-37,3=1,25,9と前後半共に上回ってきていますし、純粋に去年よりは中央勢の能力レベルがはっきり上だったのかな、というイメージですね。実際去年の出来になかったとはいえ、逃げたトウケイタイガーはあっさり競り潰されていますし、ここの上位はそれなりに今後も高い評価をしていいのかもしれません。

 レース展開は、外からスーッとトウケイタイガーが先頭に立ち、それをピッタリマークするようにサクセスエナジー、エイシンヴァラーも好スタートでしたが少し控えてポケットに潜り込み、その外にポルタディソーニ、コパノチャーリーは流石に逃げられずに3列目のインから外を狙う形で、この一角にブルドックボスがいました。
 その後ろにインに潜り込んだローズプリンスダムと初ダートのサンライズメジャー、キングズガードはいつもよりも出足が良くなく後方3~4番手と苦しい位置取りで、カツゲキキトキトもやや後方寄りの外目と厳しいポジションになりました。

 ラップは36,2(12,07)-12,4-37,3(12,37)=1,25,9(12,27)という推移でした。
 まあハイペースではありますが極端ではなく、去年もバランス的には似たようなもので、このコースはそこまで先行激化しないパターンが多いですね。
 逆にその分だけ後続も追走が楽、という感じはあり、ある程度の追走力があってコーナーでの機動力があればどこからでも、とはなりますが、やはりこのレースのサクセスエナジーのように、好位から早めに抜け出す競馬が王道的なのは間違いないでしょう。
 上でも触れたように時計的には近年の中でも優秀な方ですし、上位のレースレベルは信頼していいのかなと感じます。

 勝ったサクセスエナジーは、54kgと軽量だったのは間違いなくプラスでしたが、それでも重賞初挑戦、地方の馬場もはじめて、という中で、想像以上にスムーズで強い競馬をしてきたな、と思います。
 元々砂を被らない方がいい、とは思っていましたので、この枠から好位を取れた時点でコーナーでの機動性に問題なければ、という感じでしたけれど、向こう正面からもう抑えきれない手応えで楽に進出、コーナーでも後続を寄せ付けずに直線入り口で突き放して、流石にラストは少し詰められたもののまだセーフティ、という形での完勝でした。

 地方の馬場と小回りコースにも適応したように、器用さも併せ持っているタイプではありますが、それを馬群の中からだと上手く発揮し切れない面は感じたので、そこの成長が今後の課題でしょうか。
 砂を被る競馬でも平気になれば、今後短距離の交流重賞路線でかなり楽しみな馬になってきますし、この馬自身1200mよりは1400mの方が合いそうですね。地方なら1200mでもこなせそうな気はしますが、JBCスプリントを考えた時は、内枠である程度脚を溜める競馬、その形の中で脚を引き出せる精神的な成長がないとまだ厳しいかな、というイメージです。
 松山Jもここは積極的でいい騎乗でしたし、人馬ともに先が楽しみなのは間違いないですね。

 2着のキングズガードも右回りの1400mなら本当に崩れないですが、どうしても脚質的にこういう形で前に強い馬がいると届かないのはどうしようもないですね。
 いつもよりも更にスタートは微妙で、両サイドから挟まれ加減だったのもあり序盤は無理せず後方から、向こう正面でスムーズに外に出して3コーナー過ぎから一気に進出と、しっかりメリハリを利かせた騎乗だったとは思いますし、馬もそれに応えて4コーナーでの捲りのスピードは目を瞠るものがありました。

 ただやはり外々から一気に動いた分、直線で更に加速、というのは厳しい感じでジリジリ、2着争いを凌いだのは地力だと思いますがそれでも今日のサクセスエナジーには完敗、という趣でしたね。
 とはいえ58kgで頑張っているとは思いますし、こちらは1200mですと少し短いのはあるのでJBCスプリントではどうかな?とはなるのですが、少なくとも右回りなら悪癖も出にくく安定して走ってくるのは今後も強みにはなるでしょう。

 3着サンライズメジャーは流石に歴戦の古馬というべきか、初ダートでインに潜り、諸に砂を被っても怯まずにしっかり走り切ってきたのは中々驚きでしたね。
 タイプ的にも前半無理せずフラットに入る中で、しっかりインからスルスル押し上げられていたのは印象的でしたし、特にブレーキを踏む場面もなかったとは思うので純粋に上位2頭には力負け、とは思いますが、今後の可能性の幅が広がるレースだったとは思います。
 ただもう9歳ですし、この好走で次も、となるかは元々あまり好走が続かないタイプでもあるので悩ましいですね。少なくとも1400~1600mの距離はダートでも合うみたいなので、次の走りには注目したいです。

 4着エイシンヴァラーも斤量増の中地方勢で最先着と、前走が決してフロックではなかったと証明した走りだったとは思います。
 ただやはり前走に比べると小さなところで噛み合わなかった部分もありますし、単純にサクセスエナジー比較で言えば完敗、キングズガードにも逆転を許していますから評価の難しいところです。
 すくなくとも言えるのは、このくらいの距離で相対的に時計勝負になった方が強いようで、逆に地方勢との争いですとペースがゆったり過ぎて本領が発揮出来ないタイプ、と言えるかもしれませんね。

 5着ブルドックボスは、問題なく好位で流れに乗れていましたし、それであそこまで食らいつけなかったのはやはり厳しいローテによる疲れが出てきているのではないかなと感じます。
 この馬のベスト条件が高速ダート1200mなのは絶対だと思っていますので、クラスターC連覇を目指して一度オーバーホールして欲しいなと思いますし、秋のJBCスプリントの舞台もかなり有力だとは思っていますので、しっかりその枠に有力馬の一頭として入ってこられる事を期待したいところです。

 カツゲキキトキトはやっぱりこの距離で中央相手ですと、斤量云々の前にスピード不足ですね。
 中距離でハイペース、という限定的な条件なら交流重賞でも勝ち負け出来る素材なのは確かなだけに、この負け方はそんなに気にしなくてもいいとは思いますし、また白山大賞典あたりに出てきたら素直に狙いたいところです。
 コパノチャーリーも、外枠ならこの距離でもやれるかもですが、どうしたって砂を被るともうダメなので、内枠でも狙うとしたら中距離くらいでないと厳しいかな、というイメージです。


posted by clover at 19:35| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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