2018年03月19日

2018 高松宮記念 プレビュー

★はじめに

 今年もあっという間に春のGⅠシリーズがやってきてしまいましたね。毎週競馬を楽しんでいると季節の移り変わりが本当に早く感じるのは私だけでしょうか?

 今年は珍しくドバイ週と被らない開催、という事で、鞍上の面子も例年以上に豪華、かつしっかりステップを踏んできた馬が出揃ったイメージですし、非常に楽しみな一戦になりそうです。


★レース傾向分析

 ここはある程度去年の記事http://horserace-romanesque.seesaa.net/article/455673530.htmlを参照に出来ると思いますが、馬場問わず前半は余程競り合いにならない限り34秒前後に収束しやすい、という指摘は、去年が33,8-34,9だった事も傍証として上げられるかな、と思います。

 今年は去年よりは先行したい馬が出揃っているとは思いますが、それでも何が何でも、という逃げを打ちそうなのはネロくらいで、並び次第で紛れはあるでしょうが、極端なハイペースは想定しなくてもいいかな、と感じています。
 先週までの中京の馬場は、概ね雨の影響なども受けて少なくとも高速状態にはなっていません。
 また今日から木曜くらいまで断続的に雨マークがついていて、週末は回復傾向ですが、どのくらいしっかりした良馬場になるかは実際に見てみないと、という所ですね。

 まぁ流石にビックアーサーの時みたいに、土曜と日曜でガラッと馬場が違う、というのは勘弁ですが、折角の好メンバーですから綺麗な良馬場での開催にはなって欲しいですし、Bコースにもなるので、内外でそこまで有利不利のないレースが見られると思います。
 どうしても中京はコーナーやアップダウンが独特の形態で、その分リピーターの信頼度はかなり高いですし、スピード一手では押し切りにくいコース、というのは動かない所でしょうし、このメンバーで良馬場なら8秒は切ってくるくらいの馬場にはなると感じますから、ある程度平均的な流れでの底力勝負、かつどれだけスムーズなレースが出来るかがシンプルなポイントになってくるでしょう。


★有力馬所感

・レッドファルクス

 二年続けてこの項目の最初に名前を挙げる事になりましたし、近年では最強クラスの後傾型スプリンターなのは間違いありません。

 去年よりは格段に臨戦過程が良く、前走もある程度の位置から内枠の分下げつつの直線となって、この馬の持ち味を十全に生かせない中でもラスト1Fの豪脚は健在、改めて主戦のミルコJに戻って、七歳となっても主役の座は譲れないところです。

 基本的に良馬場である程度外目の枠なら絶対的に信頼してもいいかな、とは思っています。
 ただ去年のように渋って、レース全体が前傾バランスになったり、内枠で上手く外に持ち出せなかったり、そういうパターンでの差し損ねはあると思いますので、様々なファクターを加味して安易な本命にならないようには気をつけたいところです。
 個人的には中山より中京の方が末脚は引き出しやすい条件だと思っていますので、ある程度条件が悪くとも対抗以下に落とす可能性は限りなく低く、今年もこの馬を負かすとしたらどういうパターンか?を軸に戦略を組み立てていきたいところです。

・ダンスディレクター

 ずっとこの路線で素質を評価されつつも怪我が多く、特にこのレースにはとんと縁がないまま八歳を迎えてしまいましたが、レース数を使っていない分まだまだ馬はフレッシュな印象です。
 この馬の場合ポン駆けは効きますし、むしろこの直行はプラスに出る可能性は高いかな、と見ていて、あと基本的には馬場不問なのも、近走、特に武Jが手綱を取る時はポジショニング面でも改善傾向にあるのは心強いところです。

 ベストの立ち回りとしては後傾型になるのでしょうが、超高速馬場以外の条件なら好走スポットは広くなっていると思いますし、レッドに対してですと持続力では流石に分が悪いものの、加速性能や瞬間的な切れ味ではこちらが上なので、上手くポジション差を生かして早め抜け出しを図れれば、ここで悲願達成のチャンスはあると考えています。
 去年の全盛期セイウンコウセイをシルクロードSで楽に差し切っているあたりからも、能力的にも最上位に入ってくると見做せる筈で、直前の気配や枠など総合的に勘案はしますが重い印候補の一頭です。レッドが内枠で、この馬がやや外目の偶数枠とかだったら最高ですね。

・セイウンコウセイ

 去年は問答無用に強い競馬でしたが、それ以降は長いスランプに陥っていました。
 前走漸くカンフル剤的な逃げで結果を残してきましたが、去年の様な勝負所で唸るように上がってくるイメージはまだまだ見えてきませんし、ある程度気温が上がって体調良化が見込めても、良馬場の真っ向勝負では少し足りないかな、というイメージです。

 去年のように馬場が渋ればチャンスは拡大すると思いますが、そういう馬場なりに強い馬も去年よりは多いイメージですし、前走にしてもファインニードルに完敗、鞍上もまだ今年勝ち星のない松田Jと、流石に強く狙う要素には乏しいかなと思います。
 枠の並び的にスムーズに番手くらいで先行できそうなら連下くらいは、というイメージですね。

・ファインニードル

 こちらは逆に充実一路、前走も大幅に馬体を増やしながらも、それを感じさせない堂々たる好位抜け出しでの強い競馬でした。
 ただこの馬の場合、セントウルSもそうですが好枠からの立ち回りの良さ、コーナリングの上手さで勝っているという部分はあると思いますし、どの枠からでもスムーズに先行できるほどにはゲート・二の足共に安定していませんので、今回も内枠を引けるかどうかがまず勝ち負けというレベルでは大きなファクターになってくると感じます。

 後タイプ的に高速馬場巧者の面は強いと思いますので、出来ればしっかり晴れてカラッと乾いた馬場で戦いたいでしょうね。
 過去に中京コースは一度だけ条件戦時代に走って惨敗なのですが、あの時とは馬も違いますし先行力にも磨きがかかっていますから、内枠ならます印は外せないかな、と思っています。

・ダイアナヘイロー

 前走は坂のある阪神1400mで絶妙なラップを刻み、レッドファルクスの猛追を凌ぎ切ったのには正直驚きました。
 ある程度スムーズならしぶとい、というのは感じますし、こちらも馬場は軽い方が持ち前のスピードが十全に生かせるイメージですが、やはり中京の場合、加速地点にある坂がネックになりそうです。

 今までのレースからも、坂で鈍って差される、というパターンは多い印象ですし、そこまでに前走ほど楽にリードを作れる相手か、となるとそうではないと感じます。
 こちらも松山Jに乗り替わりになりますし、転厩初戦でケイティブレイブのように結果を出せるか、となると、前例があっても中々信じ切れない所で、現時点では印を回さない可能性の方が高いかな、と思っています。

・レッツゴードンキ

 去年はスプリントGⅠでともに2着、香港でもここに参戦するブリザードの後塵は拝したものの検討し、今年はフェブラリーSを叩きに使うという異色のローテでの参戦となりました。

 どうあれこの馬の場合は前半に無理をし過ぎると甘くなるのは顕著なために、中山よりは中京の方が安定はしてくるイメージは持てます。
 ただしどうしても後方一手ですし、去年の2戦はこれ以上なく綺麗にインを捌けた恩恵はあるので、馬群の中から一気に伸びてくる、というイメージが持てるか、というと微妙なラインです。

 勿論能力は高く、常に安定して走る馬ですからマークは外せませんが、外目の枠になってしまったら少し割り引いて考えたいな、とは思いますね。

・レーヌミノル

 ドンキ同様に桜花賞馬の参戦はこのレースのイメージを明るく染めてくれるなぁと思いますが、この馬自身前走久々のスプリント戦で上手く対応して走れていました。
 基本的にはこちらはポジショニングありきで、いい脚はどんなペースでも一瞬だけ、というタイプなので、理想としてはある程度流れる中での番手くらいになるかな、と思います。

 去年のクイーンCなどでも、坂地点での加速はしっかり出来ている印象ですし、器用さはあるのではじめての中京コースが大きくマイナスになる事はないでしょう。
 ただし正攻法でこの相手ですとさすがにちょっと足りないかな、というイメージではあり、余程上手く緩急をコントロール出来て、ロードカナロアが勝った年のハクサンムーンみたいな出し抜きが出来れば、と思いますが、現状重い印までは打てないかなぁと踏んでいます。

・ネロ

 今まではテンにズブく、逃げ先行するにしても注文がつくタイプだと思っていましたが、前走ミナリクJの手綱でそのイメージが少し変わったなと感じます。
 とにかく二歩目からのダッシュが鋭かったですし、あの感じが再現できるならこのメンバーでもハナを叩くのは難しくないでしょう。

 タイプ的には少し時計の掛かる、力の要る馬場で前傾消耗戦に持ち込んで、というのがベターですし、強敵を封じ込める、という視座でも肉を切らせて、というハイペース押し切りが一番チャンスがあると見ています。
 パンパンの良馬場ですと流石に素材上位馬の切れ味に屈すると思いますが、少しでも渋りが残って8秒前半くらいの馬場になるなら、果敢な逃げからの粘り込みはちょっと警戒したい馬です。本質的に叩き良化型で、前走も調教で全体時計は出ていましたが、ラストのまとめ方が絶好調とまでは言えなかったはずなので、そのあたりも注視しつつ、条件次第での単穴候補ですね。

・ナックビーナス

 こちらは逆に典型的な器用貧乏というか、何でも出来ますがどんな競馬でもちょっと足りないタイプです。
 去年のこのレースも外枠からあまりいい位置を取れず完敗でしたし、この馬の総合力を生かすならやはり内枠は最低限欲しいなと思います。
 2~3列目のインでじっと我慢して、しっかり坂で進路を見出す競馬が出来れば善戦は可能だと思いますが、やはり勝ち切るイメージは難しく、こちらも印を回しても連下までが精一杯でしょうか。

・キングハート

 前走はちょっと甘く見ていた部分があったものの、持ち時計があり、ようやくある程度ポジションをとる競馬に馬が慣れてきたところでのこのレース、ちょっと不気味さはあります。

 元々は後傾一手の馬だっただけに、ダンスディレクター同様に適性の幅を広げてきた時は中々崩れないイメージが持てますし、中京コースにも一定の実績があります。
 父もこのレースの覇者ですし、外目の枠からスムーズな競馬が出来るようなら連下くらいは考えておきたいところですね。

・シャイニングレイ

 去年のCBC賞は鮮烈でしたが、それ以降は順調さを欠いていますし、そのパフォーマンスにしても更に一年前のレッドファルクスの凄まじさと比較すると流石に霞みます。
 ある程度この距離でもポジションは取れるイメージはありますし、外目の枠からスムーズなら、とは思いますが、臨戦過程含めて狙うのはちょっと難しさはありますかね。特に速い時計勝負になると不安は大きくなるかなと思いますし、怖さはありますが今のところは印は回さない予定です。

・ブリザード

 スプリンターズSに続いて二度目の来日となり、その間もレベルの高い香港スプリント路線で一定の結果は出していて、今回も侮れない一頭にはなると思います。
 こちらも本質的には後傾勝負の方が内容はいい感触で、スプリンターズSの好走もその文脈で評価した記憶がありますし、このレースの方が傾向的には噛み合う可能性は高いです。

 ただ香港馬ですので、独得のコース形態と左回り、加速地点での坂にどこまで対応できるかは課題で、思えばあの強かったエアロヴェロシティでも、坂地点ではもたつき、上り切ってからの底力で勝ち切ったイメージですので、そのあたりを全て華麗に克服して戴冠、というイメージまで持つのは少し虫がいい話かな、とは感じます。
 差し脚は安定していますので、こちらもスムーズな競馬が出来そうな並び・枠なら連下くらいは、と思います。スプリンターズSはスタート直後の交錯なども痛かったですし、そのあたりが噛み合ってくれば怖いですね。

・スノードラゴン

 こちらも十歳馬ながら未だ末脚は健在、近走も決して着順ほど負けてはいません、が、流石にここは相手も揃いました。
 スプリンターズSもドンキの真後ろのゴールデンロードを綺麗に踏み切ってなお4着までですし、コーナーの淀みで取りつく形を上手く取れたとしても、他の末脚自慢を差し置いて圏内まで届くか、となると流石に厳しいと見たいですね。

・ジューヌエコール

 こちらも函館スプリントSを勝って以降は噛み合わない競馬が続いています。
 この馬の場合は明確に高速馬場と前傾戦が得意になってくるでしょうし、馬群の中での競馬もあまり良くないので、今回も好走するための条件はかなりピンポイントになってくる感じはあります。

 ただスタートが上手く、いいポジションをしっかり取ってくれる福永Jとの相性はそんなに悪くないとは思っていて、予想以上に時計勝負になる、かつ前が33秒前半くらいで飛ばしてくれる形になれば、少しはここでも楽しめるかな、と見ています。




posted by clover at 16:17| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください