2018年03月06日

2018 3月第1週 3歳平場戦 レース回顧

 今日はサウスヴィグラスの訃報が流れてきましたね。
 現役時代の快速ぶりも思い出深く、あの時代は本当にダート短距離に個性派が揃っていて面白かったなぁと感じます。
 種牡馬になってからもダート短距離で堅実に走る産駒を量産しましたし、こういう特化的な才能を見せる種牡馬もレアなので本当に残念ではあります。明確な後継種牡馬を残せなかったのも勿体無いところですねぇ。
 個人的には今年導入されたドレフォン、あれは本当にアメリカらしい超快足の短距離馬でしたから、同じようなタイプの種牡馬になってくるのではないかと期待しています。


★3/3(土) 中山3R ダート1200m新馬戦

 ここは好スタートから楽々先手を奪ったプロミネンスがそのまま好時計で押し切りました。
 ラップ的に消耗戦ではありますが、35,1-37,7とまだ前半に余裕のある走りで、未勝利の勝ち時計を楽々超えてきていますし、同日500万とも後半要素だけで見れば全く遜色ないので、上積みを踏まえれば即500万で通用する素材だと思います。
 2着馬も次は同じ中山未勝利1200mなら確勝級でしょうね。


★3/3(土) 中山7R ダート1200m500万下戦

 こちらも最内から好スタートを決めたトウカイパシオンが、34,0-38,2のハイラップを刻んで押し切り2連勝となりました。
 最終1000万下の同距離が1,11,9ですので、水準としてはかなりいい時計ですし、まともに走ってきたクレヴァーパッチを楽に退けているので内容としても悪くないです。

 新馬からもしっかり上積みを見せてきましたし、この後適距離のOPクラスがないという部分で難しさはありますが、いずれ古馬と混じっても1000万クラスなら楽に戦える力はありそうで楽しみです。


★3/3(土) 阪神1R ダート1800m未勝利戦

 このレースは、武幸四郎調教師の初陣に武豊Jが乗って見事に勝利、という部分での注目度が大きかったですが、素直に内容としても悪くなかったと思います。

 グアンは芝だとスピード不足を感じさせましたが、ダートに替わって楽にポジションが取れましたし、しかし最近はオルフェーヴル産駒のダート勝ち上がりが目立って増えていますね。それが芝の三冠馬としていい事なのかはなんともですが、少なくとも最悪ダートで潰しが効く、というのは種付けにおいて二の足を踏む理由を少しは解消できるのかなと感じます。

 ともあれ全体的に平均ペースから、ラスト12,6-12,4-13,0とやや加速して最後は落とす流れでもしっかり脚は使えていましたし、全体時計としても1,54,8はまずまず、これで即上で通用とは言えませんが、ダート慣れを見込めば相手次第では勝負になるラインかなと思います。


★3/3(土) 阪神5R ダート1800m新馬戦

 こちらは平均ペースをヒラボクラターシュが好位の外から楽々突き抜けました。
 時計的にもまだ余裕を感じさせつつ1,55,2は、上記未勝利戦と比較しても先ず先ずで、キンシャサの仔なのでいずれこの距離では長い、という懸念も出てくるでしょうが、走りもかなりゆったりしていて面白い素材だと思います。
 次は当然上積みも期待出来ますし、こちらも500万条件で楽しみはありますね。
 2着馬も坂地点でかなりしっかり脚を使えていて、同じ条件での未勝利なら勝ち負けにくわわってくるでしょう。


★3/3(土) 阪神6R 芝1800m未勝利戦

 ここは惜敗続きだったレッドヴェイロンが逃げてそのまま1,46,5の好時計で押し切る形になりました。
 まあ超高速馬場ですし、アルメリア賞がえげつなかったのでちょっと全体的に霞んでしまうところはありますが、それでも自分でそこそこのペースを作りつつ、直線でしっかり自力で加速、10秒台のラップを踏んできているのは好感で、高速馬場で良さが出てきたなと思います。

 レースを使う中でポジショニングセンスも改善されてきましたし、決して逃げに拘る馬ではないと思うので、上に上がっても常に善戦はしてくるタイプだと思いますね。


★3/3(土) 阪神7R 芝1400m500万下戦

 逆にここはピースユニヴァースが後方一気で勝ち切ったのですが、正直レースレベルとしては微妙かな、とは思います。
 ラップが34,2-11,8-35,9とかなりの前傾ですが、1,21,9の勝ち時計は馬場とペースを考えるとかなり遅くて、先行勢が思った以上にだらしなかったので後方一手のこの馬で届いた、という感じはします。

 ただそれでも、勝ち馬の仕掛けてからの反応の鋭さ、坂地点での伸び脚はやはり良いものがありましたし、追走を問われても末脚が削がれないのはポイントで、今後OPでも噛み合えばチャンスはあるいい素質馬だと感じています。


★3/3(土) 小倉3R 芝1200m未勝利戦

 このレースは、昨日の萌黄賞回顧でも触れましたが、新馬から折り返しのイエローマリンバが先手を取って押し切る強い競馬を見せました。
 ラップも33,1-35,0とハイバランスながら、直線で11,6-11,4-12,0と加速する余力を残し、ラストもしっかりまとめていて、全体時計としても流石に最終週で少し時計が掛かってきた中ではかなり優秀です。

 新馬戦はスローからのラスト1F最速の展開で勝ち馬に上手く乗られましたが、このスピード能力とコントロール性能は中々ですし、血統的にもディープ×ストキャの鉄板配合、その中でもここまでスピード色豊かに出るのは珍しいと思うので、今後のスプリント路線で注目です。


★3/4(日) 中山5R 芝1800m未勝利戦

 ここは新馬戦以来のラブラブラブが、未勝利の善戦常連馬を外からなぎ倒すように差し切って初勝利を上げました。
 いくら時計の掛かる馬場とはいえ、全体時計の1,51,8は評価出来ないのですが、ラスト11,9-11,3-11,6と加速性能と持続力が応分に問われる中で、坂からグイッと加速して実質ラスト最速に近いラップでまとめてきたのは中々迫力がありました。

 こちらもオルフェーヴル産駒で、新馬があのブラストワンピース戦なんですが、あのレースは密かに出世レースなんですよね。
 あのレース以来未だ出走していないゴールドシスター(こちらもゴールドアクターの全妹ですから、いずれ走ってきそうな感触はあります)以外、2~11着馬まで勝ち上がっていて、無論ダートで、という馬も多いですが、2勝馬もそこそこいますし、純粋に能力が高い馬がそろっていた一戦だったのは間違いありません。

 その中で後手後手に回りつつ33,1と、パールドバイに次ぐ切れ味を発揮した同馬だけに、ここでラストまで持続力を発揮してきたのは驚きではなく、未勝利としては相手関係も骨っぽかったので、今後オークス路線で惑星になり得る素材かも、と感じましたね。


★3/4(日) 中山6R 芝1600m500万下戦

 このレースは、ここ2走ダートを使っていたラムセスバローズが、中団外目からしかり脚を伸ばして強敵エントシャイデンを楽に退けました。

 全体に47,0-48,3と結構流れた中で、自身平均くらいの立ち回りで外から押し上げる形が流れに噛み合った部分はありますが、ラストまでしっかり長く脚を使えていたのは好印象でしたね。
 この感じならマイル前後で安定して走ってきそうですし、より高速化してどうか、というのはありますが、ニュージーランドトロフィーあたりで楽しみはありそうです。

 エントシャイデンも前走に引き続きハイペースを積極的に追いかけてもバテることなく、しっかり自分の脚は使ってくる偉い馬ですが、ここ2走は500万としても上位がかなり強かったですし、流石にあれ以上飛ばしていくのも厳しいですからまあ力負けかな、とは思います。
 この馬の場合スローになると逆に牝馬相手でもコロッと負けそうなので判断が難しいですが、タフな展開なら強いのでその点はしっかり意識しておきたいですね。


★3/4(日) 阪神6R ダート1800m500万下戦

 こちらは新馬戦で破格のラスト1F11,7で突き抜けてきた大器・オメガパフュームが、新規開業の安田厩舎転厩初戦も関係なく能力を発揮、中団外から早めの進出で余裕綽々の圧勝でした。またダート路線に一頭面白い馬が台頭してきましたね。

 ラップ的には36,1-38,4-38,2=1,52,7とややハイくらいでダートとしては無難な範囲、それを序盤は無理せずフラット気味に入っていって、向こう正面半ばからロンスパ気味に上がっていきつつ、ラストを13,1-12,6-12,5と前走に続き加速ラップで締めてきました。
 実際にこの馬の上がりは37,8で、それはほぼコーナー地点の13,1での捲りで還元されているので、ラスト2Fはこの馬のラップと思えますから、ノーステッキで全く底を見せなかった辺りは本当に凄味があります。

 まあ同日の次レースの500万がかなりのハイペースとはいえ1,52,4なのですが、ここは上位3頭がこのクラスでは抜けて強かったと思えるのと、ラストは上位でも13,2くらいとしっかり出し切ってのタイムでした。
 最終の1400m戦も一貫減速戦で逃げ切った馬がラスト13,9も要しているように、土曜よりも乾いて時計が掛かるコンディションだったとも思うので、少なくともオメガパフュームのパフォーマンスは古馬1000万クラスは余裕である、と見做していいと思います。

 今年は全日本2歳優駿のルヴァンスレーヴにドンフォルティス、そしてスマハマにこの馬とかなり強い馬が続々出てきていますし、第二グループも中々の逸材が揃っていて、本当に今後のダート路線、特にユニコーンSとJDDが楽しみですね。


★3/4(日) 小倉1R ダート1700m戦

 ここは初ダートのテーオーフォースが好位から楽々ぶっちぎる強い競馬を披露しました。
 ラップ的に脚は出し切っていると思いますが、それでも同日古馬500万の勝ち時計を0,8も上回っており、ラップ推移的にもこの馬の走りはやはり古馬1000万下クラスにあると思えます。
 無論中央場所に入ってどうか、上積みなども含めて楽観視は出来ませんが、こちらも順調に育てば面白い一頭になってくるのではないでしょうか。


posted by clover at 19:04| Comment(6) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、いつも楽しく読ませていただいています。

3歳ダート路線はスマハマ、オメガパフュームが全日本2歳優駿組より上だと
個人的に思っているのですがどうでしょう?。地方競馬のタイムが
よく分からないからそう感じるだけなのかもしれないのですが…

スマハマはヒヤシンスSより500万勝ちの時のパフォーマンスの方が
高かったように思うので、ユニコーンSだったらオメガ≧スマハマ、
オメガパフュームがスウェプト産駒なことを
考えるとJDDだったら
スマハマ≧オメガかな~と妄想しています。
Posted by I.C.スタッド at 2018年03月06日 21:50
テトラドラクマが桜花賞回避することになりましたね。
どうやら疲労が抜け切らないようで。
テトラドラクマ不在で展開が変わってしまうかもしれません。
楽しみにしてたのでちょっと残念です。
Posted by サイクロ at 2018年03月07日 02:02
>I.C.スタッド様

 コメント及び普段のご愛読ありがとうございますー。

 とりあえず2歳時点での中央のレースで、ルヴァンスレーヴもドンフォルティスも古馬500万よりはラップ補正すれば確実に上、という競馬はしています。
 あとビックスモーキーのもちのき賞が、同日500万よりはちょっと下、という競馬でした。

 地方競馬も縦の比較としては、例年の他の条件クラスの時計とで比較するのですが、北海道2歳優駿も全日本2歳優駿も、例年よりは1秒近くいい時計水準になっています。
 その上であのレースはドンフォルティスに大きな不利があり、ルヴァンスレーヴが流していたとはいえ本来ならもうちょっと肉薄できたはずなので、この2頭はそこまで差はないかなと踏んでいます。

 またその2レースに出ていた馬を含めての序列ですと、ルヴァンスレーヴ>ドンフォルティス>>フィールシュパース>ダークリパルサー=ビックスモーキーくらいだと考えています。

 あと、能力比較という意味ではマイネルユキツバキとオノリスがいい物差しになってくれるかなと思います。

 ユキツバキとの着差を考えると、スマハマの500万戦が一番パフォーマンスが高く、タイキフェルベールとユキツバキの500万下戦の着差からしても、仰る通りスマハマ自身のパフォーマンスとしても500万の方が上でしょう。

 ユキツバキはルヴァンスレーヴが楽勝したプラタナス賞で0,6差、ついでにルッジェーロ戦で0,2差ですから、ヒヤシンスSの結果が、人気はともかく実力面ではかなり順当だったのが見えてきます。
 この時期の3歳馬はぐんぐん成長しますから、2歳戦で結果を出していた2頭が2~3着のヒヤシンスSからしても、ルヴァンスレーヴ&ドンフォルティスも成長は見込めますし、ダークリパルサーの着差からしてもスマハマと互角の競馬は出来るかな、と思っています。

 オメガパフュームに関しましては、ビックスモーキーが0,5差に退けたオノリスに楽々1,1差をつけていますから、少なくともその時点でトップクラスには入ってくるといえるでしょう。
 後はまだこの馬は力を出し切っていないので、その伸びしろがどのくらいあるか、ですね。

 私もイメージ的には、マイルならオメガとドン、JDDならルヴァンスレーヴとスマハマが強いかな、と感じています。
Posted by clover at 2018年03月07日 04:39
>サイクロ様

 そうですね、ラッキーライラックやアーモンドアイを撃破するとしたら、前々からタフなスピード持続力勝負に持ち込むしかないと思っていたので、これで波乱の芽は少なくなった気はしています。
 個人的にはハーレムラインも同じような競馬が出来るタイプと見ていますから、これがアネモネSで強い競馬をしてくれればちょっと楽しみかな、って感じですね。

 今週のフィリーズレビュー組は大半がスプリンターって感じですし、といってマイルの方が強そうな馬がこの条件で権利取れるかも怪しいので、あまり当てには出来ないかなと現時点では考えています。
Posted by clover at 2018年03月07日 04:43
ご回答ありがとうございます<(_ _)>

そうですよね、2→3歳なら成長がありますよね。適性や伸びしろ等
考え合わせると、やはり高レベルで混戦ということですね~

テトラドラクマは前走勝った直後の調教師コメントが、
桜花賞のことに一切触れずNHKマイルを示唆していたのが
すごく違和感があったです。多分桜花賞使わせてもらえないんだろうな
と妄想していました。ラッキーライラックがパワーアップしていたのを
確認した上での今回の回避発表なんだろうなと、またもや妄想しています。
妄想ばかりですみません(^^;)
Posted by at 2018年03月07日 23:52
>I,C,スタッド様

 まあダート路線の場合、アメリカ血統なんかですと特に早稲で、成長力が足りないって馬も見かけますけれど、ルヴァンスレーヴとドンフォルティスは血統面でも成長力はありそうですからね。
 2頭とも伏竜Sで復帰らしいので、そこでまたワクワクさせるような素晴らしい走りを見せて欲しいものです。

 テトラドラクマに関しては、まあ馬主が馬主だけに確実に勝てるレースを増やす、という意味での意向も皆無ではなかったかもしれませんね。
 ましてテトラの厩舎はとんとGⅠには縁のない弱小厩舎ですし、大レースでの関西遠征などのノウハウもあまりないでしょうから、そこで無理するよりは、という打算がある可能性は否定しません。
 勿論体調が万全ではないのも全くの事実無根ではないと思いますけどね。ああいうタフなレースした後なら特に納得は出来ます。

 まあそういうノーザン系の主力が多過ぎるが故の弊害が、高いレベルでの興を削いでいる側面がないとは言いませんが、その分狙ったレースでしっかり結果を出してくれれば、とは思います。
Posted by clover at 2018年03月08日 18:38
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