2018年02月03日

2018 きさらぎ賞・東京新聞杯

★きさらぎ賞 展開予想・ポイント

 一昨年はサトノダイヤモンドがここから大きな飛躍を遂げた出世レースのひとつ・きさらぎ賞。
 今年は例年よりもやや実績面では小粒なメンバー構成になる中で、傾向通りにその実績がものを言うのか、それとも未知の魅力が大きく開花するのか非常に注目の一戦になりますね。


 まず今日の馬場ですが、変わらず全体的に重め、かなり時計を擁するレースが続いています。
 9Rの2000m戦が62,3-59,1と超スローからのロンスパ戦で2,01,3、エルフィンSが先行激化で46,9-48,6とかなりの消耗ラップになっても1,35,6止まりでした。
 馬場のバイアスとしてもまだ内は普通に伸びますが、そろそろ騎手もみんなインが有利、という意識が働いて、その分外から強気に出していったり、ペースが上がったりすると差しも決まる感じで、展開次第であまり決めつけない方がいいかな、くらいのイメージです。

 ただひとつ言えるのは、かなりスローにコントロールされていた未勝利戦や新馬戦でも11,4~5程度のハロンラップしか刻めておらず、例えば11,0とか、相当に質の高い瞬発力を求められるとしたらよほどドスローになるか、それとも化け物か、しか有り得ない感じはありますね。
 基本的には中緩みが強くなってスローに振れやすいレースではありますが、仕掛けが遅くなっても極限的な切れは問われず、総合力と持続力、馬場適性の方が優位に出る可能性は高いと思います。

 レース展開は、こういう馬場ですのである程度みんな先行の意識は持ってきそうで難しいですが、内からスーサンドン、サトノフェイバーは新馬のペースが遅いのでここでどうかは未知数ですが、ゲートはすごく上手だったのである程度前目は狙ってくると思います。
 ラセットも距離伸ばしてある程度積極的に前々、レッドレオンに二ホンピロタイドもあまり読めないところではありますが、まともに出ればあまり下げずに競馬をしてくるでしょう。

 外からカツジもスタートセンスは抜群なので、これが内の二頭を上手くカットしつつ先団外目に加わってきて、グローリーフェイズはその後ろくらい、ダノンは新馬の操縦性からしても序盤から出していくのは怖いでしょうし、流れに合わせて中団外目か更に後ろか、というポジションになってくるとは思います。

 流れも決めつけにくいですが、ある程度序盤からガンガンに飛ばして絶対にハナを、というタイプはいませんし、探り気味に入っていくとは思います。
 坂の頂上からそこまで決め脚を持っていないカツジやラセットがそこそこ引き上げてくると見て、ややスローからの4Fロンスパ、あまり速いラップは踏まずに持続力が問われるパターンを本線に、仕掛け遅れで直線の加速性が問われる展開も考えておきたいですね。
 少なくとも切れ味の質の違いで一気に前後がガラッと、というレースにはならないと思いますし、前目内目で1~2頭は粘ってくるのを、どこまで素質馬たちが差し込んでこられるか、というイメージで見ています。


◎ラセット

 ちょっと思い切ってこの馬から入ってみようと思います。
 この馬の場合芝に転戦してからは全連対と安定はしていて、けれどレース内容的には全体が引き上がって追走を問われた方が強い競馬が出来ています。

 今回は確たる逃げ馬不在のメンバー構成で、距離も伸ばしてある程度前目に入っていける関係性と思いますし、そこでポケットを狙わずに番手外くらいから強気に仕掛けていく、今日のダノンディスタンスみたいな競馬が出来ればかなり面白い、と感じますね。
 前走もインからカンタービレを差し切っているのは中々と思いますし、後ろを待たずにコーナー中間から引き上げていくイメージでの一発を期待したいところです。調教も良かったですしね。

〇カツジ

 素直に先行力と馬場適性を買いたいところです。
 デイリー杯も結果的に見ると仕掛けが遅すぎた中での切れ負け、という形で、もう少し長くしぶとく脚を使う形の方が良さそうですし、後ろからの馬が切れ味を使いにくい今の条件では、そこの適性は勿論アドバンテージになると思います。

 ある程度自在性もありますから、もしも前が激しくなりそうなら少し下げていって、という形も取れますし、上手くすぐ内のライバル2頭をカットしつつスムーズに入っていければ、しっかり圏内には食い込んできてくれると思います。


▲グローリーフェイズ

 最近の趣旨とはちょっと違うのですが、上2頭がそこまで人気でもないのでこの馬をこの位置にしました。
 前走は出遅れもあって差し届かなかったものの、持続力面ではかなりいいものを見せてきていて、それ自体は当然大きな武器になってくると思います。

 極端に流れるイメージはないものの、デムーロJならスタートさえ決めてくればある程度ポジションは意識してくるでしょうし、コーナーからダノンが外を押し上げてペースアップ、というところでじっくり馬群の中で我慢する形をつくれれば、最後突き抜けてきてもいいかな、と感じたのでこの位置ですね。


△ダノンディスタンス

 新馬勝ち直後の馬の成績が頓に悪いレースですが、今年は相手関係も緩いですし、素質が確かなのは間違いないですからね。
 新馬は超高速馬場だったとはいえ、11,0前後を遊びながら3F続ける凄みを見せており、血統的にもアルアインの下なので、多少重い馬場に対する適性も期待できるかな、と思います。

 どうしても積極的に前目に位置を取って、という競馬は出来ないでしょうし、勝つとしたら外々回ってこの馬場で相当に鋭い脚を使わなくてはならず、それこそ今の京都開催でそういう勝ち方が出来たのってアーモンドアイくらいなので、そのレベルの器だったら仕方ない、と割り切って連下ですね。


△オーデットエール

 全体的にそこそこ流れた中でのロンスパになった時に、しぶとく持久力で差し込んでこられる適性は持っていると思います。
 萩Sはタイムフライヤーは強すぎましたが、それなりの位置からしっかり自分の脚は使えていましたし、切れ味比べになると分が悪いのは確かでしょうが、今の馬場でそこが補填されて、ある程度積極的に入っていけるようなら圏内食い込みくらいはあってもいい馬だと思います。


△二ホンピロバロン

 どうあれ新馬勝ちだけですとまだ海のものとも山のものとも、ではあるのですが、この馬の場合新馬戦で見せた勝負所での機動力が結構見栄えよく、今の京都としてはまずまず鋭く一脚を使えていました。
 もうちょっと全体の流れがタイトになっていく中でああいう脚が使えればちょっと面白いかな、と感じますし、サトノは枠的に出していって目標になりそうなイメージもありますので、こちらを拾っておこうかなと思います。


★東京新聞杯 展開予想・ポイント

 再びの雪の影響を残して、まるで90年代前半の馬場のように随分と芝生が剥げて寂しく映る府中のターフですが、果たして今年の豪華メンバーでの一戦にどのような決着をもたらすか、中々に難しいところです。

 とりあえず今日の時点では稍重発表ですが、時計的にはほぼ良馬場に近い水準で出ていた、とは思います。
 ただ春菜賞が35,3-11,3-35,6と字面平均、ただし2~5Fが45,0というモルフェの暴走ペースで足は出し切る展開で1,22,2、節分賞もロジクライが中盤緩めず、かつ600-400m地点最速11,0と、47,2-46,7の平均ペースながらもやはり足は出し切れるレース展開にして1,33,9でした。
 そのあたりを踏まえると、もっと顕著にスローになれば時計は掛かってくるイメージは持てますし、明日のこのレースも1,33,5を切ってくればそこそこ優秀、くらいに考えておいてもいいかもしれません。

 馬場のバイアス的には、あまりインぴったりは伸びていない感じである程度2~3頭分持ち出したあたりがスイート、外からの差しもある程度は決まりますが、力上位、決め手上位の馬でないと苦しい、という面はありそうです。
 例年このレースはDコースでイン有利のバイアスが発生しやすいですが、今年は若干その傾向からは外れている可能性はありますね。どうあれあまり極端な競馬は噛み合わない印象です。

 レース展開は、まずこの組み合わせならトウショウピストがスピードの違いでハナを切っていく事になるでしょう。
 それをひとつ内のディバインコードが追いかけつつ最終的にはポケット狙い、外からはベルキャニオン、マイネルアウラートあたりも出してきて、基本線はマイネルが番手外まで押し上げていく形になるでしょうか。
 ダイワキャグニーもその外から、横山Jなので無理はせずに序盤馬群から離し、自分のリズムでじわじわと前に取りついていく形を選択しそうです。去年のNHKマイルのアエロリットパターンですね。

 ある程度下げる意識が強い馬が多い組み合わせなので、クルーガーあたりはこの枠からでも先団の後ろくらいは取れそうで、サトノアレスもしっかりリカバーの意識を持てばディバインコードの後ろ、3列目ポケットまで入っていけそうなイメージがあります。
 アドマイヤリードにデンコウアンジュは下げ気味に、ガリバルディも後ろからで、ハクサンは戸崎Jなので少し前目を意識するかもですがそれでも中団よりは後ろでしょう。

 リスグラシューもある程度出していきたいところでしょうが、基本出足は鈍い馬ですし加速性能も高くないので、外の馬に前に入られて中団より後ろ、という可能性が高いかな、とは思います。
 ダノンプラチナもある程度溜める競馬を示唆はしているので、最近先行力もありますがおそらく中団外目、カデナにストーミーシーも後ろで、大外グレーターロンドンも当然自分のリズムで後方外の追走になる筈です。

 全体のペースとしては、トウショウピストがフラットに入っていくならオーロCくらいのややスロー程度かな、とは思います。
 番手がマイネルアウラートにディバインコードあたりではまず積極的につついていくイメージは持ちにくいですし、よしんばトウショウピストが飛ばしていってもついていかない可能性も充分あるので、実質的にはかなりのスロー、47,0-46,5から、47,5-46,0くらいの幅で後半勝負を考えています。

 ダイワキャグニーは横山Jが強気にコーナーから動いていく可能性は高いと思いますし、Dコースである程度コーナーで引き上がりやすい部分もあるので、後半は持続力面が強く問われつつ、後ろから差すには同時に高い瞬発力も持っていないと苦しい、という感じで見ておきたいですね。
 基本的には前目内目で持続力をしっかり持っている馬、或いはそれを凌駕出来るほどの後半要素の質の高さがある馬が狙い目になると思います。


◎ダイワキャグニー

 最初に枠を見た時は、内有利になりやすいレース傾向的にちょっと嫌な感じもあったのですが、今日の馬場と先行勢の並びを見ている限りは、むしろ自分のリズムでスムーズに外から入っていけるのはプラスに転じるかな、と思います。

 基本的に左回り府中ですと、コーナーからの機動力、瞬間的な切れ味、そこからの持続力を全て高い要素で保持しており、流れたとしてもしっかり一脚は使える追走力の担保もあります。
 変に包まれて出し切れないよりは、外から強気にふかしていく形で充分勝負出来ると思いますし、安田記念あたりにしっかり出る為にもここは勝ち切って欲しい条件ですね。


〇グレーターロンドン

 このレース傾向的には掟破りのピンク帽本命対抗ですが、この馬も半端に内よりはいっそ大外の方が持ち味は生かせるはずです。
 それこそ安田記念のサトノアラジンのイメージで外々を伸び伸びと、自分のリズムでふかしていければと思いますし、その安田記念から追走面の不安もなし、前半48くらいで入れれば後半44秒台を視野に入れられる馬です。

 特に府中では、去年の節分Sで見せた坂加速の切れ味がピカイチで、瞬間的に10,5を切ってくるような足が使えますので、ある程度仕掛けがコントロールされる形でも問題なく外から詰めていけるでしょう。

 この馬も本来なら勝ってもらわないと、とは思うのですが、総合的にキャグニーの方が展開も向くとは感じるので、ほぼ本命のつもりでの対抗ですね。


▲サトノアレス

 枠の並びはかなりいいな、と思います。
 前走も内から上手く立ち回っての競馬なので、本来キャグニーより上は想定し辛いのですが、ある程度キャグニーが外々から勝ちに行く競馬で引き上げていった時に、内のスペースを一番うまく使える可能性はあるかなと感じました。

 展開で書いたようにディバインコードの後ろを取れれば最高ですし、そこから前にいる馬は、持続力面ではやや足りないですが安定して一脚は使ってくれるタイプが揃っているので、仕掛けを待たされずロスなく入っていけるイメージは持てるんですよね。
 コース条件としてはべストに近いですし、この馬も瞬間的な切れはかなり高いので、この相手でも勝ち負けまで持ち込めるチャンスはあると思います。


△アドマイヤリード

 こちらは内枠なのでそこからの捌きがネックですが、瞬間的な切れ味と持続力は唯一グレーターロンドンの向こうを張れる馬だと思います。

 ちなみに牝馬三頭の序列イメージとして、瞬発力はリード=アンジュ>>リス、加速力はリード>アンジュ>リス、持続力はリス=リード>>アンジュと見ているので、この条件で後半要素を強く問われる中では狙えるのはこの馬だけかな、とは思っています。
 少なくともリスが圏内まで台頭してくるには、46-47くらいのハイペースが欲しいと思います。

 そのあたりはともあれ、前走なども明らかに進路確保が遅れての踏み遅れでもしっかり圏内を確保していますし、追走が強く問われ過ぎない限りは自分の脚は使ってくれるはずですので、上位2頭はかなり強いとは思いますが健闘を期待したいところですね。


△クルーガー

 当然この馬も、斤量的に軽くなりある程度ポジションが取れそうなこの条件ではチャンスはあると思います。
 ただ基本的にそこまでエンジンの掛かりが良くなく、瞬間的な切れもそこまでなくて、持続力面が最大の武器になってくる馬ですので、前走みたいに前目外目から切れ味で出し抜かれて、そこからジリジリ食い込んで、という形にはなりそうで、勝ち切るまではイメージし辛かったのでこの位置ですね。


△ハクサンルドルフ

 スポットはやや狭いですが、溜めれば切れる、という視座ではこの馬もここで伍するだけの武器は持っています。
 戸崎Jなのである程度位置を取りに行く可能性もあり、噛み合うか微妙なラインでもあるのですが、ダイワが先に動いて仕掛けのスペースができやすくなる流れで、馬群を割っても切れ味を殺さずに入ってこれるこの馬はちょっと怖さがあるなと感じたので拾っておきたいです。


△マイネルアウラート

 大穴としてはこの馬の前目から3着粘り込みですね。
 元々冬しか走らない馬ですし、前走はウインガニオンの暴走ペースに巻き込まれ、接触もあって度外視できる内容です。
 2走前のキャピタルSで上位2頭には完敗ではありますが、この馬としては珍しく位置取りが悪くなって、本来先頭に立って粘り込むための一脚を差を詰めるのに使ってしまった印象はあるので、今回外から強気に番手まであげていくならその点で、もう少し肉薄するチャンスはあってもいいなと思います。

 このレースは去年4着、一昨年3着とそこそこ結果を出していて、けどそのどちらもこの馬にとってはスローにし過ぎ、というバランスでしたので、そこが上手く噛み合ってくれば圏内ノーチャンスではない、と考えています。
posted by clover at 17:06| Comment(0) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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