2017年09月14日

2017 9月第4週新馬戦など レース回顧(日曜編)

**★9/24(日) 中山4R ダート1200m戦**

 雨の影響で渋りの残る脚抜きのいい重馬場での一戦となったこのレースは、人気の一角デンコウケンジャが、好位外の追走から楽々抜け出し圧勝しました。

 この日のダート自体はそこそこに時計は出ていて、最終の500万下1200mで33,6-37,6=1,11,2という時計が出ていましたが、1Rの2歳未勝利戦は34,6-38,7=1,13,3という内容でしたので、そこから比較するとこのレースの1,11,7は破格、ですね。
 勝ち馬が非常に強いのは勿論、掲示板に乗った馬でも上記未勝利の時計は楽々クリアしており、中々の逸材揃いだったかもしれない、という所です。

 展開はデンコウケンジャが外から好スタートを決めますが、内から競り合うようにして上がってきたプリンシアブラスカ・ダッシュトマホーク・3着タガノアム・2着リードザウインドなどに譲って好位の外でじっくりと構えます。
 ラップは34,0(11,33)-37,7 (12,57)=1,11,7(11,95)という推移で、中山ダート1200mらしい超ハイペースですが、ラスト3Fは12,5-12,7-12,5ともう一度加速していて、勝ち馬だけがこのペースでもバテきらずにフラットに突き抜けてきた、という事になります。
 内容的には淡泊に追走力と持久力を強く問われていますが、それに限っても相当にレベルは高かったと言えそうです。

 特に勝ったデンコウケンジャは素晴らしく安定感のある競馬で、コーナーで外々を回しつつも楽々な手応えで進出、直線もあっさり抜け出して最後は流す余裕がありました。
 勿論このコースは外枠有利ですし、内目でゴリゴリ競り合いに巻き込まれたり、前に馬を置いてどうかなど課題はあるでしょうが、純粋な素材ならもう古馬500万下と遜色ない、と言って良さそうですね。
 血統的に距離延長やペースダウンがプラスに働くかは微妙なところですが、とりあえずは1400mあたりから試して欲しいですね。実に先が楽しみな勝ち方でした。

 2着のリードザウインドも充分強い競馬だと思うのですが、勝ち馬の凄みの前に霞んでしまいましたね。
 この馬の位置ですとラストは完全な消耗戦、13秒台に入っているかな?くらいなので、流石に大書出来るほどの素材感ではないのですが、それでもこの馬もレースセンスはありそうですし、勝ち馬より馬群の中で捌くのに苦労した部分もありますので、そこの経験値という意味ではプラスに出ると思います。
 キンシャサノキセキの仔ですので、ここまで前傾戦があまり良くなかった可能性もありますし、後半要素が比較的問われやすい府中の1300m・1400mあたりなら楽に勝ち上がってきそうです。

**★9/24(日) 中山5R 芝2000m戦**

 このレースはダイワスカーレットの仔のダイワメモリーが、馬群を割って伸びてくる味のある競馬で勝ち切りました。 
 芝自体は標準的な高速馬場であり、その中で芙蓉Sあたりと比較すれば流石に勝ち時計・上がり時計ともに目立つところはない一戦ですが、ダイワメモリーは確かに面白い勝ち方だったと思います。

 レース展開は、内から一番人気のマイネルプリンチペが逃げてスローペースに持ち込み、それをジャストアキッス、マノン、ニコラオスあたりが追いかけて先団を形成します。
 ダイワメモリーは大外でもあり、ややスタートでも立ち遅れ加減で、リカバーしながら中団の外くらいを追走、最後3着に粘り込んだエピキュリアンはスタートから行き脚が悪く後方、道中ペースの遅いところで一気に捲って先頭列に並びかける積極的な競馬でした。

 ラップは39,6(13,20)-51,9(12,97)-34,6(11,53)=2,06,1(12,61)という推移でした。
 いくら2000mの新馬戦とはいえ、序盤のペースはあまりにも遅く、中盤もかなりゆったりで仕掛けどころも遅い、ラスト3F勝負の色合いが強いレースです。
 そこも11,6-11,5-11,5とラスト1F最速でレース全体としても出し切っていない流れの中で、立ち回りの巧さと切れ味が問われたのかな、というイメージです。

 ダイワメモリーは外枠から上手く道中で内目に潜り込んでロスを抑え、コーナーから直線ではやや前が壁になって窮屈さはあったものの、上手く内外にハンドリングしながら馬群を縫って進出、最後は逃げ込みを図る2着馬を鋭く捉え切りました。
 残り200mで2馬身くらいはあったので、この馬のラップは11,6-11,5-11,1と明確にラストの坂地点最速で、しっかり勢いをつけ乍ら坂で加速する余力を持てたのは中々に面白い競馬ですね。
 勿論レースレベル自体は微妙な気はしますし、追走面もほぼ問われない淡泊なところはありますが、ノヴェリストにダスカ、という血統である程度平均的なスピードが問われてもやれそうなイメージは持てますし、ここで叩かれて素軽さが増してくれば、と思います。

 2着馬は逆に、このペースでラストあのラップしか出せないあたりでちょっと足りない感じもありますし、ポジショニングに拙さを見せて、外々を回す形になった3、4着馬に伸びしろがあれば逆転を許すかも?というイメージでしょうか。

**★9/24(日) 阪神2R 芝1400m未勝利戦**

 ここはロードカナロア産駒のダノンスマッシュが、軽快に逃げるラブカンプーを楽に捉えて勝ち切りました。
 ラップが35,1-11,8-35,0と綺麗な平均ペースの中、新馬はほとんど逃げる形から粘り込むも惜敗だったダノンスマッシュですが、ここは福永Jにチェンジしてじっくり構える競馬にシフト、直線11,8-11,4-11,8と前が出し抜く競馬の中で最速地点・ラスト1F共に2着馬を凌ぐ鋭さを見せてくれて、後半要素を生かす形で進境を見せたと思います。

 新馬を見てもハイペース適正はそこそこあるようですが、カナロアの仔だけにやはり前半ゆったり、の方が強かったですね。
 勝ち時計も1,21,9と22秒を切ってきて、前日のききょうSとの比較でも互角に近いですし、ラブカンプーも中々の強敵なので、これを楽に差し切ったのは評価していいと思います。
 好走スポットの幅は広く、次も楽しみな馬です。

 そしてラブカンプーはどうにも勝ち切れません。
 まぁここも綺麗な平均に支配して出し抜く理想的な競馬は出来ていて、時計的にもバーニングぺスカくらい走っているから順当、と言えばそうなんでしょうかね。こちらもスプリント色が強い感はありますが、ぺスカよりはスポットが広そうなので、京都の1400mなら充分勝負になりそうです。

**★9/24(日) 阪神5R 芝2000m戦**

 このレースは、レース序盤から先行したドンアルゴスが、人気馬2頭の追撃を振り切ってデビュー勝ちを収めました。
 展開は、人気薄の2頭が先導する流れをドンアルゴスが3番手につけ、そこから少し離れて中団に2着のアルムフォルツァと3着レッドエクシードがいて、人気の一角トーセンブレイヴはその後ろ、という位置取りでした。

 ラップは37,6(12,53)-50,9(12,72)-34,3(11,43)=2,02,8(12,28)という推移で、まぁ超スローではありますが、新馬としてはまだほぼ13秒台を踏んでいないだけ流れた方で、その分仕掛けは遅めでラスト3Fは11,8-11,2-11,3、という推移になっています。
 ただ後ろの馬はコーナー中間の11,8の地点でかなり押し上げてきており、その点でかなり持続力は強く問われていて、結果的にそこで前で待てた勝ち馬との差が出たのかな、という印象です。

 ドンアルゴスはスタート良く楽に前に取りつけましたし、コーナーで2、3着馬が一気に捲ってきたのに対しても、加速面で見劣る事なく内から対応できていたのは中々のレースセンスだと思います。
 この馬自身は仕掛けを遅らせたことで実質2F戦ではあり、その分最後まで脚が持続した、と見ていいんですが、それも含めて素材面では総合力が高く、地味ですけどそこそこ面白い一頭だな、と感じましたね。

 2着のアルムフォルツァは、レッドエクシードより一枚内を通せた分はあれ、このメンバーでは屈指の持続力を見せてくれたと思います。
 ラスト2Fはほぼレースラップに近い走破のはずなので、おそらく11,2-11,1-11,3くらいの上がりで、切れ味の質で出色、というほどではないですが、外のレッドがラスト1Fでピタリと止まったのに対して、こちらはしぶとく脚を伸ばしていたのが印象的でした。
 このあたりはいかにもハーツらしいしぶとさでしたし、現状はこれくらいゆったり入れる距離向きですね。

 3着レッドエクシードも、捲ってくる時の勢いは断然、と思わせましたが、そこからが案外でしたね。
 一瞬の反応の良さは感じたものの、いかに外々を回したとはいえラスト1Fで前と2馬身つけられるのは印象があまり良くなく、距離的にももう少し短くてもいいのかな?と思わせました。
 どちらかと言えば瞬発力の質で勝負したいタイプに感じたので、もう少しポジショニングの面で良さが出てきて欲しいですし、レース全体のスピードが問われた方が噛み合いそうですね。

**★9/24(日) 阪神6R ダート1400m戦**

 こちらは新馬戦で強い、というかかなり早熟傾向が見えてきたスパイツタウン産駒(リエノテソーロは頑張って欲しいんですがね)のオペラグローブが、直線の火の出るような叩き合いを制して勝ち切りました。

 この日のダートは良ながらそこそこ時計は出ており、1Rの2歳未勝利が1,12,7、最終1000万下の1400m戦が1,23,4ですので、一貫消耗戦の中での1,26,6は特筆できるところは流石にないかな、という感触です。

 レース展開も、逃げたオペラグローブを好位にいたスーブレットがじわじわ追い詰め、後続は千切られる一方という淡泊な展開でした。
 ラップも35,7(11,9)-12,0-38,9(12,97)=1,26,6(12,37)と、ほぼ綺麗な一貫消耗戦で、ラストが13,9と相当掛かっているので、能力を出し切ってこれ、というところはあります。
 次はかなり変わり身がないと上で即通用、とはならないでしょうし、2着馬もレースセンスはいいので安定して上位にきそうですが、4着ブルベアブロッコリみたいに上がりでいい時計を出している馬が、2戦目でポジショニングを良くしてきたら危ういところはあるかもしれませんね。
posted by clover at 09:16| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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