2017年06月18日

2017 6月第4週新馬戦 レース回顧(日曜編)

**★6/25(日) 東京5R 芝1800m戦**

 日曜の府中は、夜半からの雨で稍重馬場でした。
 ただメインのオーロCでも、35,7-11,5-33,7というかなりのスローバランスで1,20,9が出ていて、実質的にはほぼ良に近い条件だったと見ていいと思います。

 このレースでは、カーネーションが好スタートからハナを切り、それを2着のライトカラカゼが番手でピッタリマーク、ニシノラブコール、リアルハニーあたりと先団を形成します。
 3着のビレッジキングや、勝ったスワーヴエドワードは、その先団の一列後ろで前を見つつ、という形で入っていき、全体的にスローで概ね全馬行きたがるのを宥めながら、という新馬戦らしい競馬になりました。

 ラップは38,5(12,83)-38,8(12,93)-35,0(11,67)=1,52,3(12,48)という推移になっています。
 見ての通りに序盤・中盤共にかなり遅く、残り4Fが12,6-11,4-11,7-11,9という推移で、4コーナーから直線にかけての地点で1,2の加速、そこからじわじわ減速する、一定の加速力とそこからの持続力が問われている展開、と見ることが出来ます。

 勝ったスワーヴエドワードは、この流れの中で我慢を効かせつつ、勝負所ではやや外目に持ち出していきます。
 エイシンフラッシュ産駒の初勝利となったわけですが、いかにもその産駒らしく、加速地点で外から追い掛けたにも拘らず変に置いていかれるようなところはなく、坂地点での動きもまずまずで、かつラスト1Fまでそこそこ高い持続力を見せてしっかり後続を振り切る競馬になりました。
 けれど数字的には、この日の実質的な馬場状態を鑑みるとかなり平凡で、前半これだけスローなら、もう少し後半で鋭い脚を使ってくる場面があって欲しいかな、とは感じましたし、ラストを11,9でまとめているくらいが見所でしょうか。
 要所の反応はともかく、切れ味はやや足りない感じでしたので、今後良馬場の切れ味勝負でどこまで入っていけるか、かつ前半が流れて後半要素が削がれないか、課題は多いと思いますが、レースセンスの良さは感じたので2戦目以降の進境に期待したいところです。

 2、3着馬は、この流れの中で前目内目を取っていたので、競馬の内容としては勝ち馬よりは下かな、とは感じますし、持続力面での甘さはあるので、もう少し前半要素を問われて良さが出るか、が今後のポイントになりそうです。
 しかし両馬ともキングヘイロー産駒とか中々渋いですし、こういうタイプには息長く活躍していって欲しいですけどね。

**★6/25(日) 阪神5R 芝1800m戦**

 宝塚記念当日の阪神1800mの新馬戦は、評判馬揃いの中で勝ち馬ダノンプレミアムが、1頭だけ図抜けたパフォーマンスを披露してきました。
 当日の馬場は、宝塚記念の回顧でも触れましたが、大体1秒程度は時計のかかる馬場になっていた、という見立てで、500万下の同距離1800m戦は35,8-37,5-34,5と中緩み顕著の展開で1,47,8でした。これを比較材料として色々考えていきたいと思います。

 展開は、まずスッと3着ウインルーカスがハナを取り、それを外から勝ち馬ダノンプレミアムがピッタリマークする形になります。
 2着スプリングスマイルは最内から先団の内目を確保し、4着アドマイヤビクターはややもっさりしたスタートから、徐々に外目に出してリカバー、先団の一角に入っていきます。
 そして600mを過ぎたあたりで、ペースが非常に遅いと踏んだルメールJのアドマイヤビクターが一気に外から進出してハナを狙いますが、それにダノンプレミアムも呼応して道中は雁行に近い状態となり、ウインは無理せず少し下げて2頭の先行争いを追い掛ける形を選択しました。

 ラップは、38,2(12,73)-35,9(11,97)-34,6(11,53)=1,48,7(12,08)という推移でした。
 新馬戦らしく序盤は非常に緩いラップを刻んでいるのですが、アドマイヤビクターが進出していった4F目の地点から一気にペースが上がり、新馬戦にしては珍しいほどに中盤が速くなっています。
 後半6Fは12,1-11,6-12,2-11,6-11,0-12,0となっていて、流石に宝塚記念ほど一貫したロングスパートではないですが、レースの平均ラップからすればほとんど息の入らない流れではあり、実質的に6Fロンスパ戦、かつ直線400-200m地点で明確に切れ味も問われている2段階加速戦にもなっています。

 レースの全体時計が500万に見劣るのは、このレースの序盤があまりに遅すぎたせいもありますし、後半6Fで1,10,5は、内外の差はあれ宝塚記念が1,10,8だったので、これはかなり優秀だったと考えていいでしょう。
 かつ疑似的な6Fのロンスパになっていても、ラスト3Fのラップ推移は500万下の11,5-11,1-11,9という3F勝負のそれとほぼ遜色なく、少なくとも後半要素だけなら明確に500万下より上の競馬をしてきていると見ることが出来ます。

 勝ったダノンプレミアムは、スタートも良く、そこからしっかり折り合いもついていましたが、アドマイヤビクターの押し上げに反応してロンスパに付き合う中でも余力充分でしたね。
 直線入り口ではほぼ先頭、そこから11,0地点では他の馬もある程度ついてきていましたが、かなりのロングスパート仕様の中で最後の1Fでみんな息切れする中で、この馬だけは12,0と極端には落とさずに後続を楽々千切ってきました。
 宝塚記念でもラスト1Fは12,2と比較的消耗していますし、3F戦の500万下も11,9まで落としているので、その視座ではこの12,0はかなり価値の高いラップになっていて、少なくとも持久力面、底力の面ではこのメンバーで2枚くらい上だった、と考えていい勝ちっぷりでしたね。

 持続力面では直線400-200m地点最速ラップで、まだ測り切れないものがありますし、前半の追走力もこの緩いペースではなんとも、とは思いますが、そのあたりの細かい懸念を払拭してこられれば、総合力面ではかなり素晴らしいものを見せてきたので、クラシック路線に乗ってきても不思議ない1頭だ、と感じます。

 そして、この馬のペースに付き合う形になった3、4着馬もかなり強い競馬はしていて、このレースはややトリッキーでしたので、実際の新馬・未勝利らしい緩い流れになった時に確勝級か、と言われるとどうか、ってのはありますけど、ある程度レース全体の底力を問われる状況になれば確実に台頭してくるでしょう。
 2着馬の方が逆に、ロンスパ開始の地点では前を追い掛けず、12,2とやや緩んだところでインを上手く立ち回って差を詰める、噛み合った競馬をしての結果ですので、普通のレース展開になった時は3、4着馬に逆転を許す可能性は結構あるんじゃないかな、とは思います。
 でもこの馬も勝ち馬以外では一番ラストで踏ん張れていましたし、勝ち上がりに苦労する事はそんなにないでしょう。前評判通り、レベルの高い一戦だったと思います。

**★6/25(日) 函館5R 芝1200m戦**

 日曜の函館も、使われていく中で常識的にはなってきましたが、まだまだ高速馬場ではありました。
 その中での展開は、2着のタイセイアベニールが逃げて、それをヤマノグラップルが追いかけ、外から勝ち馬デルマキセキが加わっていきます。
 デルマがかなり掛かり気味に先団に突っかかっていったことで、2,3F目がかなり速くなる中、好位勢はそれを少し離れた位置で追いかける形となって、直線では内外入り乱れての大激戦になりましたね。

 ラップは34,7(11,63)-35,7(11,9)=1,10,4(11,73)という推移でした。
 やや前半が速かった分、新馬戦らしくコーナーで一旦緩んでの再加速戦ですが、後半は11,9-11,7-12,1と加速度は低めでラストも落とし気味、他の新馬戦と比較してもややレベルには疑問符がつく、という感じです。

 ただ勝ち馬は前半少し掛かり気味に前と並走する形になり、そこから一度下げて、コーナーでも一番外を回して、とかなりロスの多い競馬をしてきているので、ロス少なく立ち回った2~4着馬に比べるとスケール感は上かな、と感じます。
 それでも荒削りな部分は否めませんし、後半要素も現状は平凡なので、むしろアメリカ血統ですし、より前半要素を高める方向で活路が見出せれば、というイメージですね。

 2~4着馬も、他の新馬戦の負け組とかち合って、綺麗に勝ち抜けるほどの強みが感じられるところはあまりなかったので、ここは素直に時計面の物足りなさをそのまま受け取ってもいいかなとは思います。
 強いて言えば2着馬は前半競られてやや足を使わされたので、自分のリズムで早めにコントロールできれば、後半での出し抜き度や粘りが増してくるかも、くらいですね。
posted by clover at 04:07| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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