2017年06月18日

2017 6月第4週新馬戦 レース回顧(土曜編)

**★6/24(土) 東京5R 芝1600m戦**

 期待の新種牡馬、オルフェーヴル産駒の初出走でも話題になった当レースは、人気薄の伏兵マイネルサイルーンが絶妙のコース取りから押し切る競馬を見せました。
 土曜の府中の馬場は、1000万下のリカビトスがスローの展開で1,46,1でしたので、基本的には高速馬場だったと思います。

 バラッとしたスタートの中、クリノモリゾが絶好のスタートでハナ、3着のスピリットワンベルが番手外につけて、2着のミュージアムヒルは中団の外目、その内から勝ったマイネルサイルーンが徐々にポジションを上げていく格好になりました。
 ラップは36,5(12,17)-24,1(12,05)-35,3(11,77)=1,35,9(11,99)という推移になっています。
 新馬戦としては中盤があまり緩くなく、かつ後半3Fは11,4-11,8-12,1という推移ではっきりコーナー出口が最速になっており、一定の追走力を問われた上での後半4Fレベルでの持続力戦、という感じで、新馬戦としては珍しいタフな展開になっていると思います。

 勝ったマイネルサイルーンは、その流れをまだ緩い内に上手くリカバー出来ていましたし、コーナーではタイトに内目を回って、前が11,4で引き放しにかかるところで、無理に脚を使わずにポジションを押し上げることに成功しており、結果的にこの立ち回りが明暗を分けたと思います。この辺は枠の差もありましたね。
 この馬自身ははっきり坂地点で前との差を詰めており、推定11,4-11,2-12,0くらいでしょうか。レース自体は持続戦の中、この馬は比較的仕掛けを待って動いていけたのがよかったですし、展開的にもあまり加速性能などの器用さは問われていないので、素材面としてもまずまずですが、上に入って戦える明確な武器があるか、というと微妙なところですね。

 むしろ2着のミュージアムヒルのほうが、スケール感という意味では確かだと感じます。
 道中はずっと外々で、勝負所の4コーナーも早めに動かす意識を持ちつつ、けれどコース取りの差で詰められていない、という状況ですので、ラップ以上に長い脚を使ってきている印象で、それでいてラスト1Fでははっきりマイネルとの差を詰めてきました。
 こちらは推定11,4-11,5-11,7くらいで上がりの字面は一緒でも仕掛けどころと通したコースがかなり違うので、少なくとも持続力面でははっきりこちらの方が上の素質を見せたと思います。
 ただ坂地点での切れ味はイマイチでしたし、ハーツの仔なのでもう少しゆったり入れる距離の方が噛み合うかもしれません。あまり器用さも感じなかったので、北海道開催で正味2F勝負、とかになると追い込み届かず、はありそうですが、それを意識して早め早めに動けるようになれば安定して強さを発揮してくるかなぁと感じます。

 3着のスピリットワンベルも正攻法で強い競馬でしたが、この感じですと持続戦でのマイルはギリギリですね。
 もう少しコントロールして仕掛けを待てる展開ならいいですが、1400mを試してみても面白い、と感じる競馬でした。新馬としてはペースも遅くはなかったですし、レース全体でのスピードを生かす方が味が出そうです。
 4着モカチョウサンは、血統的に注視されたと思いますがまだ現状は完成度で色々足りない感じですね。
 ポジショニングにしても、後半要素にしても今一つ、という感じで、距離ももう少し欲しいです。新潟1800mあたりで、しっかり動き出しを意識して切れ負けしないようにフォロー出来れば、というイメージでしょうか。

**★6/24(土) 阪神5R 芝1200m戦**

 この日の阪神はメインでレコードタイとかなりの高速状態を維持していましたので、このレースの時計自体はかなり平凡だと思います。
 外からジェネラルがハナを切り、3着のジュンドリームが番手、その外に断然人気のイイコトズクシがつけます。
 2着に食い込んだメルティキャンディは、スタートから二の足がつかずに、押して押しての追走ながらもやっとこ中団、というポジションでした。

 ラップは35,6(11,87)-35,3(11,77)=1,10,9(11,82)という推移でした。
 前半がかなりスローで、真ん中2Fが11,8-11,8とスプリント戦にしてはかなり遅くなっている割に、直線向いてのラップは11,6-11,9と加速度に乏しく、まぁ正直数字面では本当に見所のない、勝ち馬にとってはかなり相手に恵まれた一戦、と言えるかなと思います。
 無論あのスタートの良さとポジショニングの良さは武器になりますが、それでもクラスが上がればよりペースも上がるので、そこに対応できるかは未知数ですし、加速度や切れ味の質の面でも非凡なところは特になかったので、現状のままだと上では苦しいかな、と思います。

 2着に食い込んだメルティキャンディの方が違う意味で見所はあり、前半35,6の流れにあれだけついていけないのは考え物ですが、エンジンがかかってからの伸び脚はまずまずで、間違いなく距離が伸びた方が面白いでしょう。
 ここでは斤量面の恩恵もあったのでなんともですが、これからローカル戦の中では中京1400mとか1600mを使ってみると新味が出てくるかも?という雰囲気はありましたかね。

**★6/24(土) 函館5R 芝1200m戦**

 函館の馬場は、先週程ではなかったにせよ、最終レースの上がり11,2-11,1なんて有り得ない推移を見ている限りは、かなりの高速状態が維持されていたと考える方が妥当でしょう。
 レースは1番人気の2着ダンツクレイオーが引っ張り、アルマオディトと勝ち馬のアリアが雁行に近い状態で追いかけていきます。
 3着に入ったダウンタウンキラリはダッシュがつかず、リカバーしながら中団という位置取りになりました。

 レースラップは34,6(11,53)-35,1(11,7)=1,09,7(11,61)という推移でした。
 後半ラップの方が遅い前傾戦ですが、ここは函館新馬らしく、後半11,8-11,4-11,9と、コーナーで一旦緩んでからの再加速が問われていて、一定の機動力とある程度の持続性能が問われたレースにはなっています。

 勝ったアリアは常に2頭分外を回しつつ、直線を向いたところでは前のダンツがしっかり出し抜いているのにやや遅れを取る形でしたが、ラスト1Fでしっかり食い込んで捉え切る競馬になりました。
 ややコーナーでの不器用さは感じましたが、ラストまで自身の推定ラップはあまり落とさず突っ込んできているので悪くない競馬だったと思いますし、序盤もこのペースにしっかり入っていけたので、ナンヨープランタンあたりよりは1200m戦での融通は効くタイプかな、と感じました。

 2着のダンツクレイオーは、ワークフォース産駒なんて重めの血統の割に、スタートからの出足も良く、要所での加速力もまずまずで、イメージより器用な競馬は出来ていると感じます。
 ただこれでラスト差されているので持続面はかなり心許なく、より前傾にシフトして良さを引き出す感じにならないと、今後も未勝利レベルでもやや苦労するかも?とは思いますね。内枠とかでスムーズに先行出来ればいいですが、外枠から番手外、とかになると押し上げで足を使って甘くなりそうなタイプです。

 あと3着のダウンタウンキラリの、ラスト1Fの豪脚は見応えがありました。
 この馬も1200mでは短いだろうという追走面での不如意さはありましたが、しっかり緩んだところで外から勢いをつけて押し上げ、それを最後まで持続させるという鞍上の好プレーもあり、持続力面での素材ははっきり1枚上、と思わせる脚勢でしたね。
 この馬も1400mから1600m、或いは1800m戦を試してみてもいいと思いますし、器用にスッと動けるタイプでもなさそうなので、外目の枠からスムーズな競馬を心がけていけば、勝ち上がりのチャンスはやってくるのではないかと思います。

**★6/24(土) 函館6R ダート1000m戦**
 
 ここは圧倒的な人気のスパイツタウン産駒、モルトアレグロが外から楽に抜け出して勝ち切りました。
 血統的にリエノテソーロと同じ父で同じ厩舎、というあたりでの人気もあったでしょうが、レースの質としてはやや平凡です。
 伏兵が逃げてのラップは24,3(12,15)-12,2-24,1(12,05)となっており、全体バランスとしては平均気味ですが、じわじわラップを落としていく一貫減速戦ではあり、時計水準も良くありません。
 
 この日の500万下で勝ち馬のぶっちぎりとはいえ58,1が出ているように、脚抜きは悪くない馬場だったはずですので、如何に新馬と言えどももう少し要所で加速するくらいの見所はあっても良かったのではないかと感じます。
 それもほぼ追わず余裕綽々、とかならともかく、結構しっかり追っての結果ですので、今後はエーデルワイス賞路線、とのことですが、あまり過剰人気するようならちょっと期待を下げてみたくなる勝ち方ではありました。まぁ2戦目で変わってくる可能性も充分あるのでまだ何とも言えませんが、見た目に凄みのある勝ちっぷりでなかったのは確かです。
posted by clover at 04:07| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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