2017年04月06日

2017 皐月賞 プレビュー

**★はじめに**

 さて、今週は牡馬クラシック第一弾の皐月賞が開催されます。
 巷間低レベルが囁かれる中でも、ブレスジャーニーを除くほぼ全ての有力馬がきちんと駒を進めてきて、かつ牝馬ファンディーナの参戦もあって、非常に難解かつ面白いレースになりそうです。

 昨日の桜花賞で、牝馬戦線におけるちょっとした下剋上が為された中で、改めてこの時期の3歳馬の適性判断、未知の要素の見極めの難しさを思い知らされます。
 とはいえ最初から降参など出来るはずもするはずもなく、私のスタンスとしては現状見えている範疇での彼我の能力分布をしっかり見極め、予想される展開の中に落とし込んで判別していくしかないので、今週も一週間、大いに悩んで頑張っていきましょう。

**★レース傾向分析**

 皐月賞が行われる中山2000mは、一筋縄ではいかない難しいコースです。
 スタートは4コーナーの出口付近で、スタートしてから100mくらいで1回目の登坂、そこから200mほどで1コーナーに入っていきます。
 内回りは中央4場の中でも屈指の小回りのため、基本的には先行が有利になってきますし、ある程度1コーナーまで距離のある2000m戦は、坂スタートでコーナーまでが短い1800m戦よりも最序盤は流れやすい傾向にあります。この辺阪神2000mと2200mの傾向に似通っていますね。

 過去10年の平均でみると、35,4(11,8)-48,6(12,15)-36,0(12,0)=2,00,0(12,0)という収束になっています。
 勿論馬場差が年によってかなりあるのですが、マイラーなどの参戦もあるからか、基本的に極端なスローに振れる可能性はかなり低く、逆に馬場が重たいとかなりのハイペースになりやすい条件でもある、と言えます。

 脚質的にも本質的には後ろからは不利なのですが、諸々の条件次第では後ろからでも届くレースです。
 重馬場で前傾3秒のハイラップになったゴールドシップの年や、高速馬場でも去年の様に前傾1秒でレコード決着になり、高い追走力が問われたのと、中緩みに乗じる形で、ディーマジェスティとマカヒキの追い込みが見事に決まったりしています。

 逆にロゴタイプの年などは58,0-60,0の流れでも中団前目にいた3頭のワンツースリーとなっていて、結局この辺りは個々の馬の質に拠る、としか言えなくなってきます。その後の戦績を見ても、ロゴもエピファも追走力は非常に高いものを持っていて、けどこの時点でそれを確信的に見極めるのは、ロゴはともかくエピファに関しては難しいですからね。
 例えばアンライバルドの年の様に、59,1-59,6とラップ的には極端なハイでなくとも、馬群が最初から先頭列に近い所にいて、そこに追走力面で全く裏付けのなかったロジユニなどの人気馬が入り込んでいった結果、直線でガラッと様相が入れ替わった、というパターンもあるわけです。

 総じて言えるのは、トライアル戦より更に1段階ほど、追走力面での底上げが問われる、という事です。
 速い流れについていって、今まで見せてきた後半要素を十全に引き出せるか、その見極めは非常に重要になってきますし、逆に言うと後半要素の中でも極端な切れ味とかは問われにくい傾向にあるので、切れ味の違いで派手な勝ち方をしてきた馬などの扱いには注意を要します。

 あと、ここ2年はかなりの高速決着になっていて、それは馬場改修の影響が大きいと言えます。
 このエクイターフになってからの中山は、高速化すると外目にグリーンベルトが形成されて、今まであまり問われる事のなかった瞬発力・持続力が武器になる場合があります。
 一昨年のドゥラメンテなども、行儀悪くコーナーを回って大外に持ち出してからの伸びは圧巻でしたし、去年も外差しのワンツー、特にそれまで全く勝ち切れなかったディープ産駒が台頭できる舞台になった、というのは頭に入れておいていい要素です。

 ただし、今年が前2年の様に高速化するかは正直微妙です。
 改装後はBコース替わりから、気温も上がって芝の根付きが良くなるのと相俟って一気に高速化、が恒例化していましたが、今年は先々週・先週と週中・週末の雨模様によってずっと馬場は重たいままでした。
 なので完全に乾いたところで、実質的に高速化しているのかはまだ判断できませんし、挙句今週末も天気予報は微妙、となると、一連のトライアル戦線と同レベルの、パワーを要する馬場のまま開催される、という可能性は視野に入れておきたいところです。
 なんにせよ、土曜日芝レースの傾向には格別に注視が必要だと思います。

**★有力馬所感**

・ファンディーナ

 桜花賞のソウルスターリングの敗退で、牝馬の難しさや牝馬路線自体のレベルに対する懐疑論も噴出してくるでしょうし、改めてこの馬のパフォーマンスの評価も割れることになると思います。

 無論この馬、ソウルスターリング以上に不安要素は山盛りです。
 単純に牡馬挑戦で相手の一気の強化、年明けデビューで4戦目とかなり使い詰め、更に2回続けての輸送など、数え上げれば枚挙に暇はありません。
 一番人気になるかまではともかく、上位人気は確実な情勢の中で、危険な人気馬と断じてバッサリ切ってしまうのも、当然ひとつの見識になってくるとは思います。

 ただ、個人的にはこの馬は、化け物クラスまでかはともかく、この皐月賞で通用する下地は充分にあると見做しています。
 まずこの馬は、非常にポジショニングが良く、スッといい位置を取りつつもきちんと折り合うことが出来ます。
 無論GⅠの熱気でスタンド前発走と考えれば、その点も穿ってみれば見れなくないですが、他の馬に比べても飛びが大きく、そして二の足が断然速いのは見ての通りです。

 前走もレース終盤の異次元の加速力に誰もが瞠目しましたが、地味に坂スタートでの2歩目からの加速力も素晴らしく、この加速性能は結局序盤終盤同列に語れる要素です。
 故に、鞍上がきちんとこの馬のリズムを生かせる位置取りを強気に志向してくるならば、まず中途半端なポジションに閉じ込められる可能性は薄いと考えていいと思います。
 レースで揉まれた事はないだけに、ある程度中目から外目の枠の方がよりレースはしやすいと思いますが、極端な内で傍に先行馬が犇めいている、という並びでもない限りは、スムーズに先団に取りついてこられるでしょう。

 後は単純に、中山のトライアル2戦と比較しての後半要素の素晴らしさがあります。
 馬場差はあるかもですが、各レースの後半1000mを単純比較すると、弥生賞が60,0(最速11,4)、スプリングSが59,8(最速11,7)、フラワーCが59,5(最速11,2)という事になります。
 こうしてみると、前半が超スローだった割に後半要素が甘い弥生賞、総合的な時計面では一番ながら、後半要素は出し切っているスプリングSに比べて、勝ち時計を後半要素でスプリングSと0,3秒差までに引き上げてきたフラワーカップの優秀さは際立ちます。

 かつそれを、そこそこに重い馬場で、極端な緩みもない流れを番手で余裕を持って追走し、4コーナーでブレーキを外した程度で一気に加速し11,2という切れ味を楽々引き出してきたのは、これは驚異的なパフォーマンスと言っていいです。
 少なくともこの春開催の中山で、常識的に流れたレースでハロンラップ11,5を切ってくるのは古馬戦含めても数少ないですし、それをあの位置から繰り出せる、というのは値千金の価値があります。

 無論絶対的な追走力面では、まだ1000m61秒ペースまでしか経験がないですので、これが59秒くらいで、かつ淀みなく進んだ時にスタミナ面でどうか、また後半より早い仕掛けでロンスパ性能が問われてどうか、そのあたりは未知数です。
 ただ少なくとも道中の走りを見ている限り、むしろ速いペースになったほうが走りやすそうに見えますし、2走前の極限の切れ味からしても高速化・時計勝負の面でも対応できる余地は充分にあるでしょう。

 ある程度直前の気配や枠、馬場などは総合的に考慮したいですが、現状普通に本命候補の1頭、という評価ですし、10~13番くらいの枠を引いてくれば尚良し、というイメージですね。

・カデナ

 この馬の最大の武器は息の長い末脚、瞬発力と持続力面にほぼ特化している感はあります。
 その意味で前走、中山小回り2000mで結果を出してきたのはプラス材料ですが、今から振り返ってもあのレースは相手関係も楽で、勝ち時計も平凡、この馬自身の後半要素としてみても、外々を回った分を差し引いても圧倒的とまでは言えません。
 後は基本的に持ち時計がなく、追走力面でも未勝利戦の61秒まで、しかもその平均気味に流れたレースではガンサリュートに苦戦している、というあたりを踏まえると、流れてより良さが出るかは未知数、ながら手触りとしてはあまりプラスには働かないのではないかと感じています。

 幸い今年はそこまで高速化しなさそうなのは追い風になるかもですが、追い込み一手の脚質もあり、堅実に追い込んでくるも届かず、のシーンは想定しやすいですね。
 可能性としては前目の馬がこぞってファンディーナマークに出て、重い馬場の中でレース全体が流れるパターンですが、それでも他の差し・追い込み勢も中々に手強いので、勝ち切るには完璧な立ち回りとちょっとした運が必要になるかな、と感じます。
 無論状態面は前走から上げてくると思いますし、凡走の可能性は低いと思いますが、少なくとも皐月賞の舞台では序列を一段下げて考えたい1頭です。

・ウインブライト

 この馬は比較的有力馬の中では全体時計面、そして追走力に目途をつけている馬になります。
 ただひいらぎ賞とその後の2戦のパフォーマンスを見る限り、高速化して絶対的な速度を問われてくると危うい、と考えていますので、このまま適度に時計がかかる馬場で推移すれば、と思います。

 若竹賞とスプリングSは共に後ろから大外を捲って差し切る豪快な競馬ですが、現状スタイルとしてそれしか取れない、というのはやや弱みになります。カデナ以上にレースパターンに幅を持てないのは、多頭数の競馬では捲り切れず差し届かない、という懸念は出てきます。
 また、速いラップへの対応も未知数ですが、傾向的に鋭い切れ味を兼備するというタイプには見えないので、前半ある程度コントロールされて、コーナーでファンディーナが一気に加速して引き上げていく流れとかになると辛いものはあるでしょう。

 距離延長は全く問題ない、というよりスタミナ面ではメンバー屈指だと思うので、時計のかかる馬場で前半もそれなりに緩まず、その上で向こう正面からの5Fロンスパ戦で、速いラップを踏まずに分散する展開が理想で、その型に嵌れば当然勝ち負けまで顔を出してくる1頭になると思います。
 あと、前走トライアルで-12kgというのはかなり不安要素ですので、直前の調整過程と、出来れば当日の馬体重も見て判断するのがベターとは思います。
 能力的にはトップクラスですし、トライアル戦線ではスプリングS組が一番強い競馬をしていて、かつ追走面での裏付けのある馬が多いので、個人的にはこの組の序列が予想の軸になってくると考えています。

・アウトライアーズ

 ウインブライトと同じ文脈で、まず追走力に不安がない中で、この馬はむしろ高速化してしまえばより面白い、と考えている1頭です。
 百日草特別を見ても、ある程度足を溜められれば加速力・瞬発力・持続力の後半要素も高いものを持っていて、皐月の舞台で自身60-59くらいで入ってくればパフォーマンスを上げてくるだろうと感じています。

 折り合い面に不安があるので適度のペースが欲しいのと、後はある程度ウインブライトに対してポジション差を作りたいので、極端な外枠は嫌で、中目が理想、内枠だと一か八かの立ち回りが、勝ち切る上では必要になってくるかなと思います。
 前走の負け方もエンジンをかけるタイミングの差、というのはありましたし、最後はどこからでもしっかり伸びてくるので、個人的に馬場が極端に重いまま、でなければウインブライトより上の評価をしたい、場合によっては本命まで考えたい1頭です。今年絶好調の田辺Jの手腕にも期待です。

・スワーヴリチャード

 ここ数年黄金ローテとなっている共同通信杯を圧勝してきましたが、今回は未対戦の馬も多く、色々未知の要素が多い1頭です。
 共同通信杯自体は内枠でリカバーを効かせて先団の後ろくらいでの競馬が出来ましたが、一歩目は普段から遅いので、このメンバーに入ってまずポジショニングの面では不安があります。
 追走面では一応前走でほぼ60秒ペースに目途はつけてきましたが、当日の府中はかなり高速馬場だったので、力の要る馬場でより追走力を問われてどうかはわかりません。前走の走り自体はまだ余裕があるようには見えましたが、ハーツの仔だけに、追走力面での過信は禁物ではあると思います。

 後は単純に相手関係として、共同通信杯はかなり弱く、かつレースレベル自体も前日クイーンCと比較すると物足りなさがありました。
 2着のエトルディーニュがスプリングSでは0,7秒差、という点からも、いくら圧勝とは言えど、スプリングSより上の評価は出来ませんし、この馬自身坂地点の加速力面で良さを出して突き抜けた経緯があるので、加速を問われない一貫した持久力戦になってどうかも不安材料ではあります。
 
 この馬も勝負を考えるならある程度内目の枠が欲しいですし、ローテーションの利は認めても現状は連下、くらいの評価に留めたいかなと考えています。

・レイデオロ

 この馬の取捨がまた最も難しいと言えるでしょう。ミスエルテを見てもクラシック本番ぶっつけの厳しさは当然ありますし、克服しなければならない課題も色々あります。
 まずはやはり、年末の一連のレースからだと、全体時計で1~1,5秒くらいは詰めてこないといけないのですが、この馬の場合は中山2000mばかり走っているせいで、瞬発力面では相当に未知です。
 葉牡丹賞のコーナーで一瞬コマノインパルスに置いていかれているところなど見ても、加速力や瞬発力に特段に秀でている印象は薄く、やはり全体が平均で流れての持久力戦でこそ、という印象で、傾向的にはウインブライトに近いです。

 ポジショニングも良くないですので、今回いきなり前目で、とはならないでしょうし、後ろからだとある程度自分で加速していく必要は当然あるので、そのあたりでどこまで対応できるかは大きな鍵になってきます。
 また、一連の年末戦線の相手関係もかなり弱く、弥生賞のコマノインパルスの結果だけを見ても、いくら圧勝の連続だったとはいえここで能力的に抜けている、とは考えにくいでしょう。まあコマノは完全な持久力戦に持ち込めば変わってくる余地はあると思いますが。

 有力馬が十指に余る大混戦の中では、敢えてこの馬を狙い打つ必然は薄い、と考えますし、今のところは拾っても連下、枠や馬場、展開予想などを踏まえてバッサリも視野に入れたい1頭です。

・アルアイン

 前走はスロー気味の流れからそこそこの追走力とポジショニング、持続力を生かして好時計で粘り込んできました。
 戦績的にほとんど一線級と戦っていない分わかりにくさはありますが、ある程度追走力は持っていてポジショニングも上手い、重い馬場にも一定対応できると、皐月賞向きのレースをしてきているとは言えます。後は本質的にタフな流れになってスタミナが足りるか、そのあたりはディープの仔だけに不安視出来るところでしょう。

 ただ前走もリカバー出来たとはいえ出負け、他の馬が前に行こうとしない消極策の中でのものですし、ここでどこまで流れに入り込んでこられるかは難しいところです。
 基本的には内枠を引いて上手くリカバーしながら3列目くらいまでに入り込み、ある程度流れが落ち着いてコーナーから直線入り口で切れ味が問われる流れになれば、一瞬の脚を上手く引き出しての台頭も考えられますが、現状正攻法ではちょっと辛いとは思います。

・ペルシアンナイト

 アーリントンCは中々に強い競馬で、ハービンジャー産駒にしては明確に60秒の追走力を見せてきたのも好材料でした。
 ただあのレースも圧勝ではありますが、持続力戦でラストは12,3と結構落としているので、素材としては一級ではあるけれど特級ではないイメージであり、ここで勝負に食い込むには距離延長や馬場をプラスアルファに転化する必要があると思います。

 具体的には、距離が伸びてポジショニングで進展が出て中団くらいにつけられること、その上で持久力戦でより良さが出てくる事でしょうか。明確に高速化してしまうと難しさがあると思うので、適度に時計がかかるところでなら、より楽しみが出てくるでしょう。
 春先に比べて失速気味とはいえ、まだまだ好調の中山マイスターデムーロJですし、ペースが落ち着くところでのリカバー、高いポジショニング意識を持って差し追い込み勢にアドバンテージをつくれれば、後半要素だけではちょっと足りないと思うので面白さは出てくると思います。ある程度自由度の高い枠は欲しいですね。

・プラチナヴォイス

 直線先頭に立つとラチに刺さっていく、という難儀な馬ですが、地味にここでは面白いと思っています。
 ある程度ポジショニングは良く、追走力面ではメンバーでもトップクラスのものを持っていて、そして今回、ファンディーナという格好の目標が直線で前にいてくれる可能性がかなり高いです。

 前走も突き抜ける時の一瞬の脚の鋭さは素晴らしかったですし、それを速い流れからでも引き出せるのが最大の強みなので、淡々と流れてファンディーナが一気に加速していく後ろから、という形が取れれば、人気はしないでしょうがかなり面白い競馬が出来るのではないかと考えています。
 勿論並びや展開、馬場など、色々恵まれてこないと、というのはありますが、少なくとも連下、場合によっては単穴まで引き上げてみたい1頭です。

・アダムバローズ

 今年の皐月賞のペースを握るのはおそらくこの馬になるでしょう。
 地味にメンバー随一の4勝馬で、淡々と速い流れを刻みつつ一息入れて、後半で再加速して粘り込む味のあるレースぶりは、他の馬が予想以上に追走面で苦慮してくるようなら面白い武器にはなります。
 ただ能力自体は1枚か2枚は下、というのは確かですので、明確に仕掛けを遅らせられるような恵まれがないと圏内までは厳しいでしょう。ファンディーナが追走面を全く問題にしなければ4角で捲られてしまうでしょうし、その意味では一か八か、58,5-60,5くらいのハイペースまで持ち込んでしまって、肉を切らせて骨を断つくらいの思い切りはあってもいいかもしれません。

 桜花賞で一躍男を上げた池添Jの、覇気のあるレースメイクを期待したいですね。

・マイスタイル

 馬の名前通り鞍上も我が道を行く、というところで、正直この馬の出方がレースの全体像を読む上で難しいところです。
 前走は逃げてドスローからの段階加速戦という巧みなプラニングで波乱を演出しましたが、基本的にはマイル戦でも戦えるように、追走力はあって、レース全体の勝負にしてしまいたい馬です。
 その意味では、アダムバローズとともに平均からややハイくらいにまで引き上げるイメージで後続の脚を削ぎたいですし、中盤も緩め過ぎずに後続が楽に取りつく状況を作りたくはないなと感じます。

 そういうペースコントロールをさせたら天下一品の魔術師・横山典Jではありますので、馬のスタミナ面と追走力の高さを信じて、強気のレースを展開して欲しいところです。桜花賞で少しがっかりさせられた分、ここではファンを魅了する騎乗が見たいものです。

・その他

 サトノアレスは基本瞬発力の質で勝負するタイプなので、余程高速化しない限りは辛いと考えます。
 アメリカズカップも重賞勝ち馬ではありますが、きさらぎ賞は馬場と展開に恵まれたとは思いますし、直行のローテーションも結果が出ていないので微妙、素材面で圧倒する要素も感じないので現状は軽視しています。

 トラストはむしろ平均的な流れに前目で乗ってくる展開なら、と期待できるところはなくはないですが、近走が騎乗に恵まれていないとはいえだらしないので、余程先行勢の中で並びに恵まれないと序列的に上げにくいかなと考えています。
 ダンビュライトやクリンチャーは、良馬場で速い流れになると素直に厳しいかなと感じます。

**★思い出の皐月賞**

 インパクトが強い、という点では、アンライバルドの年が鮮烈です。
 まだ当時は今ほど競馬観を磨いていなくて、漠然と観戦していたのもあり、あれだけ強い競馬を続けてきたロジユニヴァースがこんな悲惨な負け方をするものか、と愕然としたものです。
 今なら間違いなくある程度危険視できると思いますが、とにかくあのレースは、この時期の3歳戦の難しさをギュッと濃縮させたレースになっていたと思いますね。各路線に有力馬が犇めき、大半がここではじめて激突する、という視座でも今年に似通ったものはありますしね。

 あと古くなるうえに地味ですけど、個人的にはエアシャカールとダイタクリーヴァの皐月賞も好きです。
 フジキセキが好きな馬だったので、その産駒のダイタクはかなり応援していて、直線向いて完全に勝ちパターン、と思ったところから、完璧な立ち回りで差し込んできたエアシャカールに大いに歯噛みさせられたものです。皐月賞はこういう、マイラータイプのスピード型と、長距離向きの素材型がギリギリの戦いを演出する舞台であるというのも醍醐味ですよね。
posted by clover at 13:40| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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