2020年01月02日

私的名馬列伝 第二十六話 ハーツクライ

★はじめに

 2019年は、ディープインパクトにキングカメハメハと、2010年代の日本競馬を牽引してきた2頭の大種牡馬が鬼籍に入ってしまいました。
 本稿の主役となるハーツクライも、キングカメハメハと同期生なので、そろそろ種牡馬としては晩年に差し掛かる時期なのですが、しかし不思議と今年は2歳から続々とクラシックの主役候補が登場、そして特に下半期は、古馬GⅠでも大きな存在感を発揮してきました。

 まるでそれは、2頭のライバルが世を去った事に奮起したかのような……と語ると情緒的に過ぎるのですが、実際のところ、3歳時から圧倒的なスターダムを駆け抜けていったライバルたちに対し、いつもハーツクライは一歩後ろからジリジリと差を詰めていく、そんな立ち位置でもありました。
 種牡馬としても晩成の底力をこれから発揮してくれるのか、今後の活躍が大いに注目されますし、来春のクラシックにも大器がゾロゾロと控えている中で、この馬の現役時代の軌跡を振り返るには折り良いタイミングではないか、と思います。

 生涯通算成績は19戦5勝https://db.netkeiba.com/horse/2001103038/ですね。
 勝率は多くの名馬と比べてもかなり低いですけれど、やはり現役生活終盤のインパクトが非常に大きく、その圧倒的な成長力は産駒にも受け継がれています。
 きっちりと若駒時代から順を追って、この馬の成長過程と、その適性を見ていきましょう。


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posted by clover at 01:00| Comment(4) | 名馬列伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする