2017年11月01日

2017 11月第4週2歳新馬戦など レース回顧

**★11/25(土) 東京1R ダート1400m未勝利戦**

 ここはアジアエクスプレスの全弟のレピアーウィットが初ダートで中々強い競馬を見せてきました。
 最内枠からスタートを決めて一気にハナを奪い取り、中盤はペースを緩めて後続を引きつけ、直線で12,7-11,6-11,8と一気の加速、高い瞬発力を引き出しての圧勝でした。
 時計的にも1,25,5は悪くないですし、芝ですとどうしても一瞬の切れが足りないイメージでしたので、それがダートで補われて持ち前のパワーと機動力が生かせる形になったのかな、と思います。

 こういう競馬が出来るなら距離はもう少しあっても戦えると思いますし、ダートスタートでポジショニングも上げてきましたので、一先ずはダート路線で進めていくのがベターだろうと感じますね。


**★11/25(土) 東京5R 芝1600m戦**

 ここはスローを好位から鋭く抜け出したロードカナロア産駒のパルマリアが初勝利を飾りました。
 ラップが37,2-25,8-34,0=1,37,0と相当にスローからの3F戦で、後半は12,7-11,6-11,0-11,4と段階的な加速を問われつつ最速ラップもそこそこの数字を引き出してきています。
 
 勝ったパルマリアはこの流れに外枠からスッと乗って、半マイル過ぎから鞍上がしっかりアクションして動かしていくイメージで入ってきているので、コーナー地点での加速と綺麗に噛み合っていますし、それでもそこからしっかり切れ味と持続力を見せているのはまずまずでしょう。
 血統的にやっぱりカナロアの仔はゆったり入って後傾勝負向きが多いので、ペースが上がってどうかは当然出てきますが、レースセンスはいいですし楽しみな一頭ですね。

 2着のアルーシャも内枠の牝馬でスタートも今一歩、苦しい位置からの競馬になりましたが、直線で徐々に進路を外に取り、パルマリアの後ろからじわじわと伸びてきたのは、いい根性と素材を感じさせる内容ではありましたね。
 最速地点で前が空いてからスッと反応出来たようにかなり器用さを感じましたし、次にスタートをもうちょっと出るようになってくれば、未勝利レベルは問題なく勝ち上がれそうな雰囲気はある馬ですね。無論こちらもペースが上がっての対応力は問われてくると思いますが。


**★11/25(土) 東京6R ダート1600m戦**

 こちらはハードスパン産駒のブロスパラスデイズが好位外目から余裕綽々で先頭、2着馬の追撃を受けてもう一伸びしての完勝でした。

 ラップは36,1-25,8-37,0=1,38,9と中緩みの大きいややハイペースくらいですが、レースの仕掛け自体が非常に遅く、後半ラップが12,9-12,4-11,7と顕著にラスト1F最速、全く勝ち馬は脚を出し切らずに勝ち切っている印象ですね。
 正直ラップからの印象だけですと、カトレア賞よりここの1、2着馬の方が強く感じます。

 勝ったブロスパラスデイズはスタートセンスも抜群で、序盤はそこそこ流れている中でも楽々好位に取りついてコントロールする余裕がありましたし、淀んだところでもしっかり折り合える器用さ、そして後半段階的に加速していく中でもしっかり反応してきました。
 正直この馬は全く出し切っていないので能力の底は全然見えませんし、それでもこの距離で最速ラップ11,7はかなり速いですし、もっと淡々と流れてより良さが出る可能性も高い血統ですからちょっと楽しみはありますね。

 そして2着のレンジストライクも負けたとはいえ中々強く、スタートが悪くて道中も馬群の中と苦しい位置から、4角外に出してそこから出色の脚色で伸びてきました。
 上がりから逆算しても、大体この馬は12,6-11,6-11,7くらいの脚は使っていそうで、ダートでの切れ味と持続面は中々いいものを見せています。
 次走スタートが良くなってくれれば確勝級ですし、リカバーがしやすい外枠を引ければ尚更、ですね。


**★11/25(土) 京都5R 芝1600m戦**

 こちらも勝ったのはロードカナロア産駒、一番人気の血統馬サンラモンバレーでした。
 ラップが37,1-25,9-34,8=1,37,8とかなりのスローで、坂の上りで13,3とかなり遅いラップを踏んでから、12,6-12,0-11,3-11,5と段階的に5F連続加速ラップを踏んでいて、長距離適性が比較的問われる内容になっています。

 勝ったサンラモンバレーは不利な外枠からしっかり出していって好位を確保、そこから緩急の差が激しいラップの中でもしっかり流れに乗って直線、最速地点でスッと鋭く抜け出せていて、全体的なセンスの高さは目につきましたね。
 超スローとはいえ今の京都でのこのラップは悪くはなく、ある程度長く脚を使いつつなのでもう少し長い距離でも戦えるイメージがあります。

 2着のラブトレックスもダイワメジャー産駒ですが、この流れを外から追撃して最後は詰めているので、1800mでもいい競馬が出来そうですね。


**★11/26(日) 東京4R 芝1800m戦**

 こちらはヴィクトワールピサ産駒のリピーリングが逃げて淡々としたペースを作り、最後まで脚色衰えずに完勝しました。
 ラップが37,4-37,6-34,8=1,49,8で、全体的にスローではありますが決して極端では無く、後半4Fは12,0-11,4-11,5-12,0と、新馬にしては仕掛けも早いタフな展開になっています。
 この流れを前で先導して、しっかりコーナーでの加速と持続力を引き出してきた勝ち馬は中々に面白い素材だなと感じますし、この先もある程度スローに付き合わずに自分のリズムで仕掛けていく形を貫いていけば上でもやれる器ではないか、と感じさせました。

 2着馬はこの展開の中では勝ち馬に完敗でしたし、それ以降の馬もロングスパート戦で上手く対応できずに後手を踏んだ格好にはなっていますね。
 ただ血統的にも素質馬は多いですし、ここを使ってガラッと変わってくる馬が結構いそうな気はします。1番人気だったブレステイキングあたりは、スタートの出負けが致命的でしたしそのあたりが改善されてくれば、終いの脚は確かだなと感じさせたので注目はしておきたいところです。


**★11/26(日) 京都5R 芝1800m戦**

 こちらはディープ産駒のトラインが逃げて直線突き離す圧巻の競馬でデビュー勝ちを飾りました。
 ラップが37,1-38,3-34,7=1,50,1で、明らかにスローではありますが、今の京都の馬場で、新馬でこの時計は決して悪くはないと思いますし、そして後半の12,2-11,1-11,4というラップも中々に秀逸です。

 外回りながら下りではそこまで勢いをつけず、直線向いて一気の加速を伴う2F戦の様相は強いものの、それでも地力での1,1の加速と、最速11,1という速いラップは中々に出色ですし、ラストもほぼ落とさず突き抜けたのは印象深いです。
 加速性能と持続力をしっかり併せ持っていそうで、後はより軽い馬場で質の面を高めてこられるか、というのはありますけれど、レースセンスも良さそうですしこちらもかなり楽しみな一頭ですね。
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2017 カトレア賞・ベゴニア賞・白藤賞 レース回顧

**★カトレア賞**

 来年のケンタッキーダービーの優先出走ポイントが付与される選定レースでもあるカトレア賞ですが、今年は例年以上に小粒なメンバーとなり、内容的にも見所の少ないレースではありましたね。

 馬場は稍重でそれなりに時計が出ており、1Rの未勝利1400m戦がややスローの流れで1,25,5、10Rの1600万下1400m戦がややハイで1,22,8ですので、マイル戦で48,3-49,9=1,38,2は正直時計面では物足りないと思います。
 同日の新馬戦でも1,38,9とはいえラスト1F11,7というラップを踏んでいたりしますし、このレースは後半が12,7-12,2-12,3-12,7という推移ですのでその点でも食い足りないところはありますね。

 勝ったルッジェーロにしても初ダートで、外枠から砂を被らない好位にしっかり取りついて楽なレースが出来ましたし、直線坂地点でスッと動けて抜けてきた脚は悪くはなかったですが、ラストは結構落としていますし更にこの上で、となるとやや厳しさを感じます。
 2、3着馬もラストで決定的に詰め寄る脚を見せられてはいないですし、立ち回りとしては比較的緩みが少なく出し切りやすい展開でしたので、ここまでのダート500万クラスの他のレースと比較しても評価し辛い内容かな、と思います。
 ただ勝ち馬は初ダートでしたし、芝の時はもう少しゆったり入って良さがあった感がありますので、もう少し距離を伸ばしてフラットにポジションを取る形で伸びしろがあるかな、というイメージで見ています。


**★ベゴニア賞**

 こちらは好位からしぶとく抜け出したアンブロジオが、未勝利からの連勝を飾りました。
 芝はJC当日で、前日よりは少しだけ重いか?くらいの差で基本的には高速馬場だったとは思います。
 その中でのラップが35,3-24,5-35,2=1,35,0と、やや中緩みはあるものの淡々と流れての平均ペースで、後半も11,7-11,5-12,0と、そこそこ流れた分だけ極端な切れ味を問われないレースになっています。

 勝ったアンブロジオは、初戦からだんだんポジショニングが良くなってきていますし、ここでもそれなりに流れる中で外目からスムーズに先行態勢に入りつつもしっかり折り合いはついて、操縦性の高い馬だなと改めて感じさせました。
 ある程度流れに乗っていった分、直線でもさほど鋭い脚を引き出してはこられず、先に外からエントシャイデンに抜け出されかかりますが、それを内からしぶとく差し返した持続面は悪くなくて(エントシャイデンがその点でダメ、という気もしますが)、とてもセンスのいい馬です。
 ただこのペースで後半要素がこの程度、となるとスケール感ではまず重賞レベルではどうかな?となりますし、前の週のテトラドラクマとかが鮮烈で、あれくらい時計は出ていい馬場、と考えるとやはりその点でも物足りないとはいえるでしょうか。

 2着のエンクローザーも、ポジショニングセンスや機動力はどうしても足りないですが、ラストの持続面、しぶとさは中々のものがあり、マイルに拘らないでもう少し長い距離を使うべきだと思うんですけどね。
 ある程度ロンスパになる条件は噛み合うタイプと思いますし、中山2000mか阪神2000mで一回見てみたいです。

 3着エントシャイデンは難しい馬というか、マイルでこの追走でも削がれる部分があるのか、それとも本当に後半要素が一瞬の切れしかないのか、まだ判断し切れないところです。
 新馬もそうでしたけど、この日も最速地点では一番いい脚を使っていながらラストの失速幅は大きく、血統的にやっぱりマイルは長いのかな、というのと、全体がもっと流れてくれたほうが噛み合いやすい可能性はありますね。後傾タイプのスプリンター路線が最終的には姉同様噛み合うのかな、という雰囲気はあります。


**★白藤賞**

 こちらは府中のマイルの新馬で強い勝ち方をしたリリーノーブルが抜け出し無傷の2連勝を飾りました。
 時計的には2Rのスターリーステージ戦が47,7-48,4=1,36,1が出ているので、このレースの1,36,3はそこまで評価はしにくいですが、それでもレースラップ的にはラスト1F最速と要所の機動力とそこそこの切れ味が問われる中で、新馬とはまた一味違うセンスの良さを見せてきたと言えます。

 ラップが36,8-24,4-35,1=1,36,3とかなりのスローの中で、内枠からスッと先行して好位列に入っていけたのは良かったですし、結果的に2、3着馬も道中インを通した馬でした。
 後半の仕掛けも遅くて12,0-11,6-11,5という推移ながら、直線入り口で最内に進路を取って一瞬で1馬身半差を詰めきっており、この馬は12,0-11,4-11,5くらいでしょうが、その反応の鋭さは中々に目を引くものがありましたね。
 ラストもさほど落としていないですし、新馬の内容的にはもう少し軽い馬場の方が、という気もするので、内容的には一先ず勝ち切ったことがプラス、と捉えていいかなと感じます。

 ルーラーシップの仔ですし、こういうスピードの上げ下げが巧みな馬ですので、距離はもう少しあっても問題ないでしょう。
 むしろ新馬もここもかなりスローなので、まともに流れるマイル戦での追走面はまだまだ未知数ですし、そのあたりがクリアできるなら桜花賞路線でもちょっと楽しみは出てくるかな、というイメージです。

 2着のスカーレットカラーは、どちらかといえばシャルルマーニュを破った未勝利戦のように追走を問われるタフなレースの方が、ではあるので、実質ラスト1F最速の切れ味比べですと分が悪いですかね。
 それでも内から進路確保してしっかり伸びてきていますし、堅実な馬ですので、流れが噛み合えばこのクラスを勝つ力は充分あると思います。

 3着スズカフェラリーも、だからどうして内回りの窮屈なレースを選択してしまうのかと。いつも脚を余してるんですから外回りを使って欲しいんですけどねぇ…………。
 それにやはりマイルですと、スタートが決まってもポジションは中々取れないですし、内枠ですと自由度もないからこういう決め打ち競馬しか出来ないのが辛いですよね。これでも前が落とす流れなら届くのかもですけれど、とにかくこちらもよりタフな流れと仕掛けの早いレースで、能力の底がどこにあるのかをしっかり見せて欲しいと願うばかりです。この馬はかなり強いと思ってるんですけどね。
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2017 11月第3週2歳新馬戦など レース回顧

 さしあたり宿題を後回しにすると落ち着かないタイプですので、先週書く余裕が取れなかった先々週の2歳戦回顧からはじめます。
 しかしこの時期は本当に2歳戦の番組が増えてきて、後の名馬たるダイヤの原石を見つけるのも中々大変ですね。
 あと全くこの記事とは関係ない話なんですけれど、全日本2歳優駿、ルヴァンスレーヴが補欠ってえぇ~って思いますね。芝から転進するタイセイプライドとかがいることもあるし、それにしても新馬で楽勝したビックスモーキーより序列が下ってのはなんだかなぁ、と感じるのですが。

**★11/18(土) 東京6R 芝1600m戦**

 レッドベルローズとエルディアマンテの一騎打ちになった牝馬限定のマイル戦、最後に勝ち切ったのは外から長くいい脚を使ったディープ産駒のレッドの方でしたね。

 隊列はエルディアマンテが好位のポケット、レッドベルローズは中団より後ろの外目で、ラップは36,8-25,4-34,1=1,36,3と、仕掛けの遅い新馬戦らしい推移になっています。
 後半4Fが12,7-11,8-11,2-11,1ですので、コーナーからの加速力とそこからの持続力面を強く問われています。

 勝ったレッドは、序盤はゆったり入りつつ、コーナーでじわっと動いて勢いをつけながら直線を向けているので、加速面での扶助はあったと思いますし、それでも瞬間的に切れたというよりは、ラスト2F続けて10秒台の持続力面が光りましたね。
 逆にエルディアマンテのほうが、残り300mくらいまで進路確保が上手くいかずにそこから一気に動けているので加速性能の高さは見せましたし、そこからの持続力も当然非凡ですので、スタートからのポジショニング含めた総合的なセンスではこちらの方が上にも感じました。まず次は無難に勝ち上がってくるでしょう。


**★11/18(土) 東京7R 500万下1400m戦**

 遂に平場の500万下もはじまりまして、こちらは夏の府中1400m戦で強い競馬を見せたムスコローソが接戦を制して2勝目を飾りました。

 ラップは35,0-11,7-35,7=1,22,4とややハイペースで、ラップ推移に加速地点のない一貫減速戦、それでも極端なハイペースではないですし、純粋に総合力が問われた一戦でしょう。全馬力を引き出しやすい流れだったのは間違いありません。

 勝ったムスコローソは先ず先ずのスタートから中団、少しずつ道中外に出して直線は外目からジリジリと伸びてきました。
 どの地点でも際立った脚色ではなかったもののしっかり最後まで伸びて前の馬を交わした脚は悪くはなく、ただ新馬の時はもっと好位からスッと反応出来た気もするので、1400mだとやや追走面で甘くなりがちなのかもしれません。
 気性的に距離延長がプラスにならないかもですが、タイプ的にはもう少し長いところで前目でコントロール、という競馬の方が噛み合いそうなので、そのあたりは今後注目ですかね。

 2、3着馬は前目内目を上手く立ち回れていますし、追走面で怪しさが出た人気馬も多く、全体的にレベルの高くない一戦だったのは確かだと思います。


**★11/18(土) 京都5R 芝1800m戦**

 重馬場の京都での新馬戦は、圧倒的な人気のディープ産駒サトノワルキューレが行為からセンス良く抜け出し、しぶとく勝ち上がりました。

 馬場差は2秒くらいはある条件でしたので、36,8-39,8-35,5=1,52,1という中緩み顕著な推移でも、序盤はそこそこ流れているのでそこでポジションがしっかり取れて、後半12,0-11,6-11,9というラップの中、最速地点でスッと反応して一気に先頭に立てた勝ち馬は、こういう馬場でも対応できる総合力がしっかり備わっていたと感じます。
 2着のメイショウゴウリキも同じように最速地点で鋭く伸びて肉薄しましたが、一度詰め寄られてからまたサトノは伸びた印象もありますし、見た目より強い勝ち方だったと思います。ただ牝馬ですので、マイルで忙しくなってどうかはなんともですし、今のところは長い距離の方が合いそうな勝ち方はしていますね。

 メイショウもルーラー産駒らしいしぶとさは見せてきましたし、軽い馬場でどうかと課題はありますが中々素質を感じさせました。


**★11/19(日) 東京4R 芝1600m未勝利戦**

 ここは3戦目のルーラーシップ産駒テトラドラクマが、好位から鋭く抜け出して好時計勝ちを収めました。

 ラップが34,7-24,4-34,8=1,33,9と、この時期にしては序盤からかなり流れ、若干の中緩みはあるもののそれでもタフなペースを楽々突き抜けてきたのは、追走面を問われて良さが出たとはっきり言える内容でした。
 後半も11,7-11,6-11,5と僅かながらも加速ラップで走り切っていて、まだまだ余力がある、という印象でしたし、序盤のポジショニングなども初戦から比べると雲泥の差で良くなっています。
 この感じなら常にタフな流れを作り得るポジショニングが出来そうですし、マイルのスピード勝負で面白い馬になってきそうです。ひいらぎ賞あたりで包まれない中目の枠とか引いてきたら全力で狙えそうです。


**★11/19(日) 東京5R 芝1800m戦**

 ここはハービンジャー産駒のブラストワンピースが馬群から鋭く抜け出し、究極の決め手勝負を制しました。

 ラップが38,8-39,1-33,5=1,52,1と超々スローからの3F戦で、後半が11,6-10,8-11,1という推移ですので、お馴染みのコーナーからの加速力と、直線では究極的な切れ味の質と持続力を均質に問われています。
 レースぶりとしては2着のカナロア産駒ロードダヴィンチが、前目の外目につけてしっかりエンジンを掛けながら直線、と理想的な立ち回りをする中で、勝ち馬は馬群の中からかなり進路取りに苦慮して横スライドしながら抜け出してきており、その割に瞬時の加速力と持続力は素晴らしいものを見せてきていたので、このメンバーでの後半勝負ではちょっと抜けた強さだったと思います。

 ハービンジャー産駒はこういうスローからの決め手勝負に意外と適性が高いですし、ただ2戦目でペースが上がり、追走を問われて甘くなるパターンは多いので、比較的流れにくいコースのレースを選択してくれば次も、という感じでしょうか。
 ただ血統的にややタフな馬場もこなすはずですし、葉牡丹賞あたりで全体時計面を問われないなら面白いかもしれませんね。


**★11/19(日) 東京6R 芝1400m戦**

 こちらを制したのはヴィクトワールピサ産駒の人気薄・ロードライトでした。
 ラップが36,4-12,1-34,2=1,22,7とかなりのスローからの3F戦ですが、後半推移が11,5-11,3-11,4とかなり早い段階で持続力ラップに踏み込んでおり、瞬発力よりは持続力をより高く問われた内容で、その面で上位2頭が図抜けていたレース、と言えそうですね。
 
 まぁ2頭とも内目を通して意外とスムーズに前が空いて加速には苦労しない形でしたし、ただ時計的にペースを考えれば前日のムスコローソ戦よりは強い競馬をしているとは思えるので、牝馬でもありますしそちらの重賞路線ならそこそこはやれそうな印象がありますね。


**★11/19(日) 京都5R 芝2000m戦**

 ここはディープ×ブライアンズタイムのやや重厚なイメージを持つ血統馬のワンツーとなりました。
 ラップが38,3-54,6-34,9=2.07.8と、稍重の馬場を踏まえても有り得ないレベルでスロー、仕掛けも遅くて後半が13,4-12,6-11,3-11,0とかなり幅の広い加速力と切れ味を問われた2F瞬発力勝負になっています。

 勝ったフランツはこれを後方外目からしっかり勢いをつけて進出し、ラスト1Fで更に加速する形で勝ち切っているのでまず瞬発力水準では桁が違った、とは言えますが、他の相手も弱かったですしほぼ2Fだけしか脚を使っていないので何とも言えません。
 血統的にはブライアンズタイムとトニービンの血を持っているので距離適性は広そうですし、このレースぶりを見ても器用さを問われるよりは出し切りたいタイプではあるでしょう。まあどの道次が試金石なのは確かでしょうが、走りのスケール感はあったので注目しておいていいと思います。

 2着のクリノアザエルも、祖母にエリモエクセルとかなりスタミナがありそうな配合ですのでこのくらいの距離が良さそうですし、そこそこ先行力もありそうなので阪神内回りの2000m戦あたりなら面白そうですね。
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