2017年01月31日

2017 ペガサスワールドカップ レース回顧

 ここでは、日本時間の29日朝に行われた、世界最高賞金レースとなったペガサスワールドカップを振り返ってみようと思います。
 アロゲートとカリフォルニアクロームの二強の再激突で戦前から大きな話題を呼びましたが、蓋を開けてみるとアロゲートが圧勝、カリフォルニアクロームは惨敗という両極端な結果に終わってしまい、世代交代を更に強烈に印象付けることになりました。

 レース映像は[こちら](https://www.youtube.com/watch?v=dFlfNhfyzyI)になります。

 レースラップは映像内にも出ていますが、改めて拾ってみると、23,46-22,68-23,66-24,10-13,71=1,47,61という、いかにもアメリカンな強烈な消耗戦になっており、特に3~4F目、2コーナー過ぎから前が更に加速しているのはえげつない推移でした。

 勝ったアロゲートは1番枠から、やはり出足の懸念があったのか、鞍上が出鞭を入れて促すところも見せ、なんとか二列目のポケットを確保して枠の利を生かす形に持ち込んでいきます。
 一方のカリフォルニアクロームは、いつもの鋭い二歩目の出足がやや影を潜めた感じで、外から先団に取りついていくもののハナ争いには加われずに二列目の外、奇しくもアロゲートと横並びでレースに入っていく形になります。

 結果的に、カリフォルニアクロームはレース後に故障が発生していた、というアナウンスがありましたが、純粋に序盤の立ち回りにもこの馬らしい覇気が感じられず、馬が自分の状態を理解していたのかな?と思わせるレース運びで、ペースが上がった向こう正面で、フラットに追走できているアロゲートに対し、鞍上が必死に促す動きを見せていたのも、明暗のコントラストとしてくっきり浮かび上がっていましたね。
 ともあれあの形になって、3コーナー入りの地点で前の動きに呼応して、カリフォルニアクロームがアロゲートの進路を閉じるようなレースが出来れば本当に面白かったのですが、残念ながらそれは叶わず、既に3コーナーで手応えが怪しくなって後退、その結果として一気にアロゲートのビクトリーロードが目の前に開かれます。

 元々カリフォルニアクローム以外の馬とは実力が違い過ぎるので、コーナーで外々を押し上げる形でも余裕綽々、余力充分で、4コーナー途中で早くも先頭に立ったアロゲートは、そこからもしっかり脚を伸ばしてセーフティ、ラストはラップ的には落としているものの、残り100mくらいで手綱を抑える余裕を見せていたので、その気になればもっと差は開いたし時計も詰められたイメージは鮮烈に残りました。
 このレースを見た印象でも、追走力的な余裕を踏まえると1800mよりは2000mの方がより強い、とは思うのですが、それでもなまじの馬の追随は決して許さない暴力的な持久力を、改めてここでも見せつけた格好ですね。本当に強い馬です。

 2着のシャーマンゴーストも、カリクロがこけたなら順当、ですし、道中ペースが上がったところで抑えて、後半減速戦になったところで押し上げる理想的な立ち回りも出来ていましたね。
 とはいえ、ラスト流してるアロゲートに対してもほとんど微差しか詰められていない、という時点で絶望的な能力差はありますし、まあしばらくはアロゲートの単独政権が続く形になりそうです。むしろこのあたりの牡馬よりは、ソングバードの方が強いんじゃないかな?とは思うのですが、それでもちょっとアロゲートは規格外ですね。

 ここまで無理使いされていない馬ですし、今後どういうローテーションでその強さ、輝きを見せてくれるのか、本当に楽しみです。
 そしてカリフォルニアクロームも、最後は残念な結果になったとはいえ、無事に現役生活を終えることが出来て不幸中の幸いでした。生産界的にはそこまで前評判は高くなさそうですが、その韋駄天ぶりを産駒に伝えていって欲しいですね。 
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2017年01月21日

2017 シルクロードS・根岸S レース回顧

 本日もフェデラーvsナダル戦をじっくり堪能したいので、こちらは早め早めに更新させていただきます。

**★シルクロードS**

 まずシルクロードSはダンスディレクターの綺麗な差し切り勝ちでした。
 多少雨模様でしたが馬場にはさほど影響がなく、ラップは33,9-33,9と綺麗な平均ペースになっていて、後半は11,3-11,1-11,5と若干の加速はあったものの誤差程度、スプリント戦としてのある程度の総合力と切れ味の持続性、あとコース適性が問われた印象ですね。
 展開的にはやはりテンのダッシュではソルヴェイグがかなり鋭く、セカンドテーブルも最近にしてはいい出足を見せており、逆にネロは、一歩目は互角だったものの、最近は二の脚で少し翳りを見せるようになっていて、この並びで番手外まで押し上げるのにちょっと無理した感じでした。

 セイウンはそのネロを見る形、セカンドは巧くポケットに入りこんで、ラインスピリットがその後ろ、ダンスは五分には出たものの馬任せにスーッと下げて中団やや後ろで折り合い専念、という形で、概ねこの辺りは予想通り、流れも予想通りだったかなとは思うのですが、結果だけ全然でしたね。。。

 個々の条件も色々ありますし、力関係や馬場も多少見誤った感はあります。
 全体的に時計はそこそこ出るけれど外差し馬場、というのが昨日より多少顕著だったかな、とは結果を見ても納得の範疇ですが、それでも基本的には全馬力を出し切れる展開、馬場条件だったとは思います。

 勝ったダンスディレクターは、やはり後傾型スプリンターだなぁ、というのが率直な感想ですね。
 前走は1400mと枠もあり、ある程度出していっての競馬でやや破壊力が削がれていましたが、今日はスーッとポジションを下げてきっちり折り合わせ、自身のラップで34,7-33,1という絶妙な後傾バランスに持ち込みました。
 この馬の追走力の分岐点は34,5前後かな、と前々から見ているので、ここまで脚を溜められて、かつスムーズに進路が取れれば持ち前の一瞬の爆発力を遺憾なく発揮できたのかな、と思います。多少時計がかかる馬場もやはり合っていました。

 結局こういうタイプですので、全体時計が7秒前半まで上がってくると届かない、というパターンにはなりがちで、近年の中京はかなり馬場が軽く仕上がっている場合が多いので、流れての時計勝負でも、スローからの瞬発力勝負でもちょっと条件に合わない舞台かな、とは思います。
 ただ多少渋って8秒台に入ってきたりすれば、俄然その破壊力が生きる条件になってくるので、馬場の見極めは次の取捨としては大切になってくる、と同時に、おそらく武Jはドバイ遠征になるから乗り替わり、という所で、誰が鞍上になるかでも、難しい馬ですので変わってくるかなと思います。
 ミッキーアイルが電撃引退しましたので、順当なら浜中Jに戻るのかな、とも思いますが、そのあたりも含めて注目ですね。まだまだきちんと形を作れれば、能力自体に陰りは全くないと思います。

 2着のセイウンコウセイは、正直淀短距離Sのレースレベルを低く見ていて、その上で今回はネロの更に外、という形の中で厳しいかな、と思っていたのですが、思った以上に強かったですし、コース適性も戦績からの想像以上に高かったのかなと感じさせました。
 直線平坦がいい、という以上に、下りからコーナーに入る流れの中での加速の適性が高いイメージですし、スーッと自然に外から仕掛けを待ちつつ追走できているのは強みなのかな、と思いました。あとラインが控えソルヴェイグが逃げ、セカンドがポケットに潜ったことで、雁行の外々でなく一列内側を通せたのもプラスではあったと思います。

 ただいきなり次でどうか、ってのはまた難しい話ですね。
 基本的にアドマイヤムーン産駒って高速巧者・平坦巧者のイメージで、京都がベスト、って馬が結構多い印象なので、坂がありコーナーがきつめの中京での立ち回りが、京都ほど上手く出来るかは未知数、斤量面でも恩恵はなくなるので、いきなり通用は厳しいかもしれません。
 そもそも賞金的に出られるのかも微妙な所でしょうが、成長著しい四歳馬ですし、スプリンターとしては実に王道的、教科書的な競馬が出来るいい馬なので、ここからコツコツ実績を積み上げていって欲しいです。

 3着のセカンドテーブルも、好スタートから一時は番手外を視野、ネロが強引に外から来たところでスッと2列目ポケットに入り込むそつのない競馬でした。
 直線も最内からしぶとく伸びてこの馬の脚は出せているし、やはりこの馬もコース巧者、侮ってはいけなかったですね。私としてはセイウン自体の評価を下げていたので、正攻法で負けた前走を見てもそれ以上は、とセットで嫌ってしまいました。
 実際内が伸びにくい点を踏まえても、セイウンとの力差はそのまま、という感じですし、今後も重賞ではこのあたりが精一杯、にはなってくるのでしょう。それでも適条件のOPなら、まだまだ好走できるのはここ2走でしっかり見せてくれましたね。

 4着のヒルノデイバローは、ちょっと抑えようか悩んだ馬なのでうわっ、て感じでした。。。
 実際去年のシルクロードも、ほぼ初芝だったはずの条件で鬼脚を使っていて、その後どこかで穴を開けるかも、と注視していた馬なのですよね。
 この馬もはっきり後傾パターンが合うし、下りの惰性で外に回せる京都適性は高いのでしょう。その上で相対的にはやや外が伸びる馬場だったし、一瞬届くかな?と思わせるいい脚でした。
 まあでも、ここがほぼベストに近い条件、展開ではあったので、これ以上は中々厳しいのかな、とは思います。

 5着ラインスピリットは、ソルヴェイグが速いのを見てスッと下げたのはいいのですけど、下げ過ぎてセカンドに前に入られてしまったのは勿体なかったですね。先行列でポケットで競馬出来ていれば、3着だったのはこの馬だったんじゃないかな、とは思いましたし、やはり流れにくい京都の1200mはベスト条件に近いのは間違いないでしょう。
 この枠の利を上手く生かせなかったとは思いますし、今後もペースが上がらなさそうなところで上手く先行できる組み合わせなら、基本人気しない馬ですし面白い狙い目になっていくと思います。

 ソルヴェイグはスタートは綺麗に切ってくれたけど、逆に良過ぎて逃げる形になってしまったのは結果的に難しかったのかな?というのはまずあります。自身が番手外からプレッシャーをかけたいタイプですし、ネロが早め早めにきていたのも、数字以上につらいものはあったのかなと。
 かつ前走がギリギリのマイナス体重だったとはいえ、流石に立て直しての+18kgは成長分を見込んでも重かったと思いますし、本質的にはハイペース適正の方が高い馬なので、諸々加味すれば悲観するほどひどい内容ではなかったかなとは思っています。
 去年のようにペースが上がっての中京戦はかなり適性があると思っているので、これで人気を落とすようなら改めて狙ってみたいとは思います。

 ネロはやはり去年かなり押せ押せのローテで、最後はあの超重馬場での消耗戦ですから、一息入れて調教では動いていたとはいえ、なのかもしれません。
 あとやはり出足が鈍くなっているので、そこで無理してポジションありき、になると苦しいかもですね。セントウルあたりは好位列からでもしっかり差し込めているし、もう少しバランスを取る意識がないと、良馬場だとやや足りないのは戦績が示す通りなのかもしれません。

**★根岸S**

 こちらもカフジテイクの目の覚めるような後方一気が決まりました。
 展開としては、コーリンが大きく出負け、ノボバカラも立ち遅れるという波乱のスタートの中で、押して押してモンドクラッセがこの距離でもハナを取り切ったのはやや予想外でしたね。
 とはいえモンドは決してスピード型ではないので、そこまでしてもペース自体は上がり切ることはなく、35,0-11,9-36,1とほとんど予想通りの1秒のハイペースに落ち着きました。時計もこの馬場で1,23,0が出れば上々だと思います。

 細かくラップを見ていくと、逃げたモンドが刻んだ流れは微差ではあれ延々と減速ラップの消耗戦、にはなっているのですが、前々に取りついていた馬以外はコーナーで一度息を入れての再加速戦、という形で入っていると思いますし、どうあれどの位置からでも勝負に入れる綺麗な流れでした。それだけに、この着差関係はそのまま力関係と見做してもそんなに問題はないかな、と見ています。

 勝ったカフジテイクは、やや出負けはいつも通りで後方から、ただパトロールで見ると顕著なように、スタートから枠なりではなくちゃんと外目のポジションを取ろうとしていて、このあたりはきちんと馬の適正、しっかりエンジンをかけてからブレーキは踏みたくない、という部分を意識してる乗り方だったと思います。地味ですけどここの立ち回りがまずひとつ、勝つための必要条件ではあったと感じますね。

 道中は後方の外目でゆったり、前のペースも緩まない中で4コーナーからじわっと取り付いていって、直線は遠心力を生かしつつ大外まで持ち出してのスパートとなります。
 レースラップだけだと判断しにくいのですが、残り400mの時点でベストと4馬身くらい、そのベストが前と4馬身くらいのところにいて、そこからのレースラップが12,0、残り200m通過の地点でベストがモンドと2馬身弱、カフジがそのベストと2馬身弱まで一気に詰めているので、推定ですけどやはりこの坂の上り区間でベストが11,5、カフジは11,1くらいの切れ味を発揮していると思いますね。
 自身の3Fも推定ですが11,7-11,1-11,7くらいとなりそうで、やはりある程度全体が加速する余地のある流れの中でだと、こういう群を抜いた切れ味を発揮するのがこの馬の特性なのが今回でもはっきりしたと思います。

 実際に残り400mではだいたい同じラインにいたキングズやエイシンを一瞬で置き去りにしていますし、こういう脚が使える限り、直線の長い府中コースではまず崩れないだろうなぁ、と感じさせますね。
 ラストも自身は減速ラップではありつつも、最大瞬間が桁違いに速いので、その惰性だけでも前は捕まえられる、というイメージそのままの差し切りで、この距離で、斤量差はあったにせよベストウォーリアを撃破できたのは本当に強くなければできないでしょう。フェブラリー本番も相当に有力になってくると思います。

 2着のベストウォーリアもほぼ期待通りの競馬を展開してくれましたね。
 道中は先団を見る位置で進めながら、しっかりコーナーで進路を確保して、ワンテンポ遅らせてから追い出す、強い馬に乗る時の教科書通りの立ち回りでしたし、馬もそれに応えしっかり坂地点でグイッと加速開始、最後までしっかり脚を伸ばしてはいるのですが、カフジの豪脚には抵抗できず、という結果でした。
 内容としては悲観するところはないのですが、やはり本番で勝つ、となると、明確に前傾ラップになる中で追走力を生かした立ち回りをして、差し追い込み勢とのポジション差を作っていく意識が必要かな、と思いますね。枠順にもよりますけれど、今日よりもう一列前で競馬をして欲しい馬です。実際去年のフェブラリーも最序盤の立ち回りで少し下げるところがあったのが、結果的に致命傷だったと思いますしね。

 3着エイシンバッケンは、ある程度流れも向いたとはいえ、そこまで極端な消耗戦にはなり切ってない中で最後しっかり伸びたなぁ、という印象です。
 後方からはいつも通りですし、直線も少し進路に迷う部分があったのは勿体なかったですけど、やはり真骨頂はラストでラップが落ちたところでの食い込みにあるし、ややスムーズさを欠いたとはいえ、後ろからキングズガードを差し切ったのは簡単に出来る芸当ではないので、上位2頭には完敗でも今後GⅢレベルなら充分に手が届くパフォーマンスを見せたと思います。

 4着キングズガードは、まぁ悪くはない、んですけど、いくつか立ち回りと意識の面で不満はありますね。
 今回外枠を引いて、カフジが序盤から外に出そう、という意識を明確に持っていたのに対し、この馬はほとんど序盤は馬なりでてくてく追走、やや内目に潜り込んでコースロスを減らすことで満足している感があり、こちらも基本的に出し切りたい馬ではあるので、その辺ちょっと安易に過ぎたかなと思います。
 かつカフジが出し切ってきたら、一瞬の切れでは負けるのは過去の戦績からも明白なのだから、序盤の攻防に入り込んで、カフジを簡単に外には出さない、くらいの戦略性を持ってレースに入って欲しい馬ではありましたね。

 実際4コーナーで外目に持ち出すもやや進路に迷うところがあり、進路を確保してエンジンをふかす時点では、既にカフジがスピードに乗り切っていてどうにもならない、というレースになってしまいましたし、そのあたりの入り方次第では3着はあったよなぁ、という競馬だったとは思います。まあ厳しいところの話ですけれども。
 実際的に馬の能力として1枚落ちるのは確かですし、今後も重賞でも堅実に食い込んではくる馬でしょうが、勝ち切るにはきちんと戦略が必要なタイプだとも思います。

 5着ニシケンモノノフは、好枠からほぼベストウォーリアと同じ位置で競馬出来たし、そこから加速地点でついていく脚がなかった時点で素直に力負けかな、と思います。この馬自身はもう少し流れてしまってもいいのかな、とは思うのですが、やはり中央で重賞を勝つには、相手関係と展開の利が必要ですね。
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2017 TCK女王杯 レース回顧

 TCK女王杯のレース回顧をしていきますが、まーやっぱり一筋縄ではいかないレースになりましたね。
 ディアマルコが好発からハナを模索する中、内からマイティティーが押して押して先手を取る形となり、レースラップは37,1-38,0-39,0と、極端ではないけれどハイペースとなりました。
 けれど後半4Fは13,2-13,6-12,4-13,0というややトリッキーなラップになっていて、マイティティーが早々と脱落する中で好位勢はフラットに進出しつつも仕掛けを遅らせることに成功し、結果4コーナーから直線入り口で都合1,2秒の急加速が問われています。

 当然大井なのでこういうラップ推移にはなりやすいですが、それでも加速幅としては大きい方ですし、ある程度このペースで脚を残せる追走力、要所での機動力、そしてラストの持久力が平均的に問われた形ではないかと思います。

 勝ったワンミリオンスはまぁ、どうしたってこれまでのレースの中でこの適性は測りにくいわけで、結果的には有る程度タフな馬場にも、この距離にもそれなりの適性があった、という事にはなるでしょう。
 レースは五分のスタートから先団、道中はホワイトフーガを外に置く形で並走し、コーナーではフラットに進出していくリンダリンダの後ろをついていって、直線ではそのインに潜り込みます。
 そこから最速地点でも置いていかれることはなく、そして最後の1Fでグイッと持久力を発揮して押し切ったのは、普通に強い競馬だったと思います。

 なんかマイティティーの失速とか、トーセンの故障とか見ていても、良馬場でもインコースは深くてダメなのかなぁ、と感じる向きもあったのですが、その中でそつなくギリギリ伸びる三分所を選んでの追走、進出は見事でしたし、馬自身も器用さ、切れ味、底力をまとめて高いレベルで証明してきたので、今後牝馬路線では核となる一頭になりそうですね。

 そしてリンダリンダには驚かされましたねー。
 好スタートから二列目の外くらいを追走し、前の二頭が早々に脱落する中でフラットにコーナー外目から進出して4コーナー途中で早々先頭、実質ラスト3Fはほぼこの馬のラップという中で、余力を持ってあの加速戦を演出できたというのは大したものでした。
 実際東京プリンセス賞も、直線で急加速が問われる流れで圧勝しているし、前走は接戦でトーセンに負けていたけれど、この馬としては不得意な消耗戦になっていたから、とも見做せて、前半の追走力を問われつつも一度息を入れての再加速戦、という、先行馬が優位な流れに嵌りこんだ時が一番ベストのパフォーマンスが出るタイプ、ということなのかもしれません。

 ホワイトフーガはまあ、少なくとも正攻法の競馬はしている中でのこの結果をどう受け取るべきか、ってところですかね。
 当然斤量差はある、ここはまだ叩き台でもあったろうし、本質的には流れきっての消耗戦の方が強い、と並べれば言い訳は立つのだけど、でも加速地点ではそこまで見劣ってないのに、ラストの持久力が問われた区間で、ってのはこの馬の資質を踏まえるとちょい不満はなくはない、という感じです。
 まあこの斤量だと、加速の疲労が大きい、と考える事も当然可能ですし、4着以下は大きく離している、時計も予想よりは出してきているところで、純粋に前2頭が強かった、とも見做せるでしょうか。
 とはいえ王道の競馬で恰好はつけたし、今年も牝馬ダート路線を牽引する一頭であることは間違いないですね。

 タマノはこういう加速幅が大きい展開になってしまうと苦しいし、タイニーはもろにインでマイティティーが下がってくるのを捌けなかった時点で終戦、やはり基本的に内枠からの先行は大井の上位レースでは罠になるパターンが多いですよね。
 マイティティーは今日のペースは絶対的な数字としてはそこまできついハイでもないはずだし、やっぱり純粋に軽い馬場専用機なのかなぁ、というところですね。京都や阪神の長めの距離で改めて見直したいところです。
posted by clover at 04:18| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする